* 真空管アンプとは *

文字通り真空管を使用して増幅回路(アンプ)を組み、スピーカを駆動する装置である。

* 特徴
暖かみのある音色、そして迫力がある。

物理特性はトランジスタを使用したアンプ(ほとんどがこの方式のアンプ)と比べると、 話にならないくらい悪いが、しかし、聴感上の優位は聞いてみればすぐわかるほどである。 また、アンプの種類、価格、性能もピンキリで上を見たらきりがないくらいである。
小出力のAMPが多いため、スピーカは能率のよいものでないとその真価を発揮できない場合が多い。 今のトランジスタ式のAMPは大出力のため能率が悪くてもさほど気にならないらしい。
では、どの位かといえば、最低でも95dB/m以上必要と思う。
45シングルAMPの場合は、100dB/mはほしい。
となるとスピーカもむかしの 高能率なスピーカということになる。 無駄なエネルギー?(動作原理上どうしても必要なのですが...)が多い。これは、 真空管の原理上非常に発熱量が大きいためである。 冬は暖かくてよいが......夏など暑くてたまらない。

* スピーカーの能率について
出力音圧レベルとは1Wの入力を加えたとき、 スピーカから1m離れた点で何dBの音圧レベル(0dB=20μPa)が得られるかを表わしている。
真空管アンプの良さを十分に引き出すためには、スピーカーの能率のよい物が必要です。

例えば、SP1の能率が88dBでSP2の能率が98dBだとします。98dB−88dB=10dB 10dBの差ですが、出力電力に直すと(表1参照)10倍違うので、40Wのアンプで SP1を聞いているのと、SP2で4W出力のアンプで聞いているのと同じ音量で聞くこ とになります。
SP2のように高い能率のスピーカは比較的に古いスピーカに多くあります。現在販売されている ものでは、ALTECのスピーカが高能率です。

注意点として、私の記憶ではスピーカーの出力音圧レベルの測定方法が変わったと記憶しています。 旧JISでは50cmでの音圧レベルを規格に載せている場合があります。(古いスピーカーなどは特に注意) この場合、距離が1/2ですので、出力音圧レベルは4倍となり、新JISに変換する場合は6dB引くことが 必要です。
どうも測定方法はメーカーにより違うようです。

2A3sアンプ

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