華の都!大東京!パート1(2001年2月19日)
昔、九州の昭和というライブハウスで活動していた甲斐よしひろ、武田てつや、チューリップ
広島から、一人夜行列車に飛び乗った矢沢栄吉・・・・・・。みな、希望と夢を求め花の都大東京を目指した男達だ・・・・・
愛論人もまた、世界にはばたく、歌って、踊れる救命士になるがために、
14日〜16日の3日間、東京に出発した。
出発の日、数日前より調子のおかしいおなかの具合見てもらうために、日赤へと向かった。
10時前に、日赤に到着。受付で、初診の手続きを済ませ、内科外来へ。
部長先生に診察してもらい、一時間半で、血液検査とレントゲン、診察が終わった。
おかげで、14時の新幹線に間に合いました。
14時4分発。ひかりの6号車の指定席に座る。ラッキーなことに窓際だった。
隣には、50過ぎのお金持ちそうなおばさんが座った。
ビトンのバッグに、ネールアート、百貨店の香水売り場で嗅いだことの有るオーデコロン。
顔は、研なおこ+野沢直子=まちゃみ!って感じまだまだ、いけると思っているのか?!
愛論人のストライクゾーンは、27〜37まで野球にたとえるとアウトコースボール4つ分ぐらい離れている感じがする。
ややもすれば、デッドボール。気を許し、眠ってしまうと耳たぶをかぶられるのでは?とか、
マゾぽい想像を膨らませながら気がつくと、名古屋・・・・・・・。
いつもなら、缶ビールをプシュ!っと行きたいところだがおなかの具合の悪い愛論人は、
午後ティーで我慢する。
となりで、まちゃみがガムをくちゃくちゃかんでいる。
静岡。。。。見えるはずの富士山が曇って見えない。
これからの出来事を、暗示しているような気がする・・。
17:03東京着。小雪がぱらつく。
来たぞ!東京に!よーし、やったるで!
とりあえず、ホテルにチェックインすることにする。
しかし、東京駅の広さにはびっくりだ。出口を間違え、乗り換えの地下鉄まで、15分くらい歩くはめに。
端から端まで、電車で2駅分の広さだ。
「東京め!なかなかやりよるわい」
地下鉄に乗り、「木場」駅に降りる。
地上に上がり、タバコ屋のおばさんに、
「すんまへん、デーナイスちゅうホテル、どこにおまんの!?」って。
こてこての大阪弁で聞くとおばさん、
目の玉むいて「ちょっと、ま、まって!ガ、ガスの元栓しめてくるから・・!」とおどろき
(何でガスの元栓やねん)
次の瞬間、大笑いして、ガソリンスタンド2軒隣や!って教えてくれた。
笑わし代もらわなあかん。
ホテルにチェックインし、すぐさま友人のファンキーに教えてもらったうまい「ビール」を飲みに行くことにする。
腹具合は良くないが、痛み止めは効いている。
せっかく、東京に来たんだ、飲まなければ、後悔する・・。
さっききた道を、逆戻りして、東京駅で山の手線に乗り新橋で降りればすぐらしい。
「山の手線は、大阪の環状線みたいなものです」ってファンキーのメモに書いてあったな〜。
駅の案内には、山手線、新橋方面は5.6番ホームと書いてある。
階段を駆け上がると、「まもなく発車します。」のアナウンス。
「環状線やねんから、何乗っても大丈夫だろう」と、飛び乗る。
「お〜、これが「はぐれ刑事旅情派」に出てくる山手線か?
そこらに、三浦洋一(故人)がいないか」なんて考えていると新橋は、通り過ぎ「田町」というところまで止らない。
「こら、ファンキー!何が環状線じゃ!通り過ぎてもたやんけ」と言っても後の祭り。
快速電車に乗ってしまった自分が悪いのだ・・・。
なんとか、新橋に戻り、迷い迷ってお目当ての「ビアライゼ98」へ到着。
店内は超満員で、なんとか一席だけ確保できた。
生ビールを注文!出てきたビール、さすがに泡が違う。ホイップクリームのような泡だ!
うまい!うますぎる。これなら、何杯でもいけそうだ。
お勧めのあては、みな売り切れで、ベーコン、いい蛸煮なんかで結局、
5杯飲んでしまった。さすが、廃人になるまでビールを飲む「ビール仙人」ファンキーのお勧めの店だけある。
ほろ酔い気分で、表に出ると粉雪がネオンサインに照らされて夢の世界。
同じ、日本人なのに道行く人たちが、異人に見える・・。
ともあれ、東京での一日目は終わった・・・・。
華の都大東京パート2
15日朝、すっぽんポンで目を覚ます。
愛論人は、ホテルに泊まるときは、必ず真っ裸で寝るのだ。
開放感があり、体にもいいらしい・・・・。ホテルの11階からの景色を、愚息にも拝ませる。
今日も寒い。愚息も縮んでいる。今日は、大事なシンポジュームの初日。
遅刻はできない・・。昨日、コンビニで買っておいた「どんべい」に熱湯を注ぎ、
3分間個室にこもることにする。間接ビリルビンを大量に含んだ物体を水に流し
そろそろ出来上がった頃のどんべいに箸をつける。
まてよ、このどんべい。色がやけに濃いぞ。
それに、やたら醤油の味がして、大阪のあのだしの効いた薄味のどんべいの味がしない。
「とんべい」じゃなく、ちゃんと「どんべい」と書いてある。
後で友人に聞くと、カップラーメン類は、大阪と東京では味がまるっきり違うらしい。
正直、まずい!騙された気がしてならない・・。
ホテルの近くから、東京駅丸の内北口行きのバスに乗る。
愛論人は、大阪流に後ろの出入り口(正確には出口だった)から、乗車し、空いていた座席に腰をおろす。
しかし、いっこうにバスは発車するような気配がない。
それより、周りの乗客が、なんとなく皆、愛論人を見ているような気がしてならない。
その時、バスの運転手がマイクで「運賃は先払いで200円になっています」って言われ、
発車しなかった理由が自分にあったことを悟り、恥ずかしさで胸がはりさけそうになった。
それに、追い討ちをかけるように、
場内アナウンスで「携帯電話のご使用は他のお客様の・・・」と言った瞬間、
愛論人の胸元から、「サッポロ一番」のコマーシャルソングが!
モーだめじゃ。この仕打ちに耐えられない・・・・。周りの東京人たちはこの田舎物を、どのように見てるのだろうか・・・。
視線が痛い。なんとか、うつむいたまま終点の丸の内北口に到着。
逃げるように、乗車した後部ドアから下車。
教訓!東京のバスは、前から乗車して200円払い後ろから降りる!勉強になりました。
シンポジュームは、21世紀の救急業務のあり方について大いに語られ?
活況の中無事一日目が終了。 愛論人は、救命士同期3人と、愛論人の友人フローレンス・麗子さんを交えて、
もんじゃ焼きを食いに行くことにした。
フローレンスは元モデルで森川ゆかり似の美人。
人妻だと言うのが非常に残念だ。
同期の徳ちゃんなんか、いっぺんで気に入り得意の大阪弁の嘘八百を並べ、フローレンスにアプローチをしていた。
月島まで、タクシーで行き、商店街の入り口にあるもんじゃ焼きの案内所で、お勧めの店を聞き
「寿寿」という、梅宮アンナがきた店に入ることにする。
60前後のご夫婦でやられているお店だが、テーブル席が8席座席3席のこじんまりしたいい感じのお店。
さっそく、普通のもんじゃ(すうどんみたいなもの)、べビスーター入り、カレー、もちチーズ、明太子、等5種類のもんじゃを注文。
東京在住のフローレンスだがもんじゃの正しい焼き方がわからず、結局おばさんに見本を見せてもらうことにした。
まず、上の具、キャベツを鉄板の上にのせ、具を「てこ」で切るように焼きながら、焼けた頃にその具で堤防を作り、
その中にだしを4分の一づづつ入れて混ぜあわせて焼き、
薄く延ばしながらだしを全部入れて焼き上げる。
食べ方は、大阪のてこ似の小さい番を使い、そのこてですくい押し付けて、
それを食べる。意外と簡単だ。今度、家でやってみよう。
大阪で食べたもんじゃとは違い、けっこういける!
でも、東京人がたこ焼きを大阪の夕食だと言うのが理解できないように、
大阪人も、もんじゃが夕食とは考えにくい。
やはり、おやつの域だ。それに、愛論人はもんじゃ焼きと、げろがどうしてもだぶつく。
なんだ、かんだ注文し、生ビールをがんがん、酎ハイをばんばん(フローレンスもめちゃ強い!)1万円ちょっととは、これはやすい!
大阪弁でがんがん話してたので、他のお客さんが少し引いていた様な気がしたが、気にせずご馳走さんと、言っておこう。
フローレンスとは、この店で別れ、男4人で、新宿へ向かう。
某お昼の人気番組で有名な新宿アルタ前に到着。それにしても凄い人である。
大阪の南や北とは比べ物にならないくらいの人の海。
「東京新宿24時」と言う番組があって、「大阪宗右衛門街24時」という番組がないのがわかる気がする。
姓と犯罪と暴力の街新宿・・・・・なんか圧倒されそうだ。
その後、愛論人はマクドで一人時間まち。残りの3名は、歌舞伎町方面へと消えていった。
華の都大東京パート3
いよいよ、今日で最後だ。今日で、東京ともお別れ。
いつもの旅行なら帰りたくないのだがこの東京に関しては、早く帰りたくて仕方がない。
やはり、俺は「こてこて」の大阪人。東京の水は合わない・・。
帰路は、一発で散っていった「アラ○ン」や円○のように逃げるように、東京を去るのだろう。
昨日と同じく。すっぽんぽんで目を覚まし、愚息と共に、ホテルの11階から東京の街を見下ろす。
早く帰りたい〜。・・今朝の朝食は、カップ麺をやめ、オーソドックスに、パンとコーヒー。
軽く済ませ、昨日の失敗を教訓に、バス乗り場へと向かう。
何事もなく、無事に会場の「東京国際フォーラム」に到着し「災害医療」「分娩介助」の講習を聞き、
盛大な閉会式と共にシンポジュームは終了。 同期生3名と共に、昼ごはんを食べに行く。
行きも帰りも個人個人ばらばら。一番先に帰るのが愛論人の15時24分発のひかり。
岩川主任は18時台の新幹線。徳ちゃんは。21時台の飛行機。
徳ちゃんは東京が大好きで、帰りたくないらしい。愛論人とはまったく逆だ。
三人で「吉牛」を食べる。さすが、「吉牛」。味は万国共通。
昔、学生の頃、夜遊びした時やテスト前に一夜漬けで深夜まで勉強した時に無性に食べたくなった、
あのなんともいえない味が思い出さされる。 吉牛を後に、三人で四谷にある消防博物館を見学する。
10階たての建物の5階〜B1までが見学施設で、江戸の火消しから始まり消防の歴史、
年代物の消防車、赤バイ、消防ヘリ、木製のはしごを積載したはしご車など
マニアにとってはよだれ物のレトロカーの展示や子供が喜びそうな、
火災指令から、帰署までの現場活動の流れを動く模型とアニメで示したものなど、
大阪消防とは一味も、二味も違った趣向で消防を広く市民に広報していた。
大阪にもあれば、きっと小さな子供達が沢山訪れ、遠足や社会見学の絶好のスポットとなることだろう。
ひととおり見学し、時間を見ると14時過ぎ、そろそろ帰りの時間が近づいた。
仲間と別れ、一人東京駅に向かう。土産のそうか煎餅、車中で食べるお寿司と缶ビールを買い、
15時24分発のひかりに乗りこむ。あ〜早く、大阪に帰りたい・・。
所詮、俺は井の中の蛙。大阪が似合ってる。
行きしなに見えなかった富士山が、帰りしなには、まるで待っててくれたように美しく聳え立つ。
少し眠ろう。しばらくして目がさめたら、そこは「こてこて」の街、大阪だった。
完
最後まで、読んでくれた皆さん。どうもありがとうね。