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#3124/3200 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 11/ 1/22(Sat.) 11:53 ( 34)
a@0020 現代社会における平等 一久
★内容
【平等とは公正のこと】
現代の自由主義社会においての平等とは、等しく均すことでは
なくて、機会均等という言葉に代表されるように、公正な競争
を行いえることを指す。
ゆえに、基本的に自由と平等は同席することになる。
平等でない状態からの自由競争というものもあるにはあるが、
その場合でも、競争できるという平等性は保障されていなけれ
ばならない。
例えば、金持ちの息子が家庭教師を何人もやとって勉強し、貧
乏人の息子が本もろくにない状況で勉強していたとしても、受
験する機会が均等にあるならば、貧乏人が勝つこともありえる。
しかし、資産家の息子しか受験できない不平等な社会であった
ならば、貧乏人が受験で勝つことはありえない。
このような社会には、平等も自由も共に存在していないことに
なる。
【公正な平等】
平等をテーマにする個人・団体であっても、まったくのナマケ
モノを手厚く保護せよ、などとは言わないであろう。
平等の名の下に保護し、援助すべきは、不可抗力もしくは、過
去の失敗によってマイナス要因を抱え込んでいる人のみである。
これもまた、一言で言えば、自由競争のための平等のことなの
である。
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#3129/3200 本会議場 市民の討論広場 メイン会場 *** コメント #3124 ***
★タイトル (********) 11/ 1/24(Mon.) 21:56 ( 51)
a@025 自由が平等を侵害するとき 一久
★内容
【自由が平等を侵害する】
自由がなければ平等ではなく、平等がなければ自由はない。
自由とは、平等に参加・競合・競争できるということであり、
平等とは、自由に参加・競合・競争できるということである。
では、世に言う、自由が平等を侵害するという事態は何を意
味するのであろうか。
【自由が自由を侵害する】
実は、自由が自由を侵害する場合がある。
すなわち、自己の自由を主張するあまり、他人の自由を侵害
することがある。というよりも、自然界においては、この種
の「自由」こそが普通である。
人間が言うところの自由とは、そのような動植物的自由では
なくて、人間社会をより住みやすくするための自由である。
他人の自由を抑圧することを互いに禁じ、あるいは制限し、
そうすることによって、より優れた新しい事業が阻害されな
いようにする。
かくして、人間だけが高度な社会を築くことが出来た。人間
は社会的な動物であると言われるゆえんである。
【平等を侵害する自由とは】
つまり、平等を侵害する自由とは、この「他人の自由を侵害
する自由」のことである。
ビルゲイツがいくら稼ごうとも、彼の自由であり、私の自由
は侵害されない。
しかし、マイクロソフトが独占的手法でソフトウェア市場を
支配したならば、ソフトウェア作成会社の競争する自由は失
われ、マイクロソフトと他の企業との公平性は失われる。
自由と平等とが相克するとは、実は、自由が自由を侵害する
ということの結果にすぎないのだ。