(過去ログ15)
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北東エリアにてのライブ“celestia-Lite”を終了しました。
天上に星々は還り、
今宵の想いもまた共に届きますように‥‥
カタナ● カゲ＝カゲ◎／M／33／削げ落ちた頬に鋭い目。まさにカゲ。そんな風体の長身痩躯の男。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 ぱち ぱち ぱち 決着の余韻で皆が動かぬ中、拍手が響く。 そして、伊集院の視界に、頬の削げた男の顔が現れた。 「良いものを見せて貰った」 薄い笑みと共に言う。 それを皮切りに、ひよこくん達がはっと気付く。「呆然とする」 ドロイドとは、随分金のかかったシロモノだ。カゲは笑った。 「さて…“暴力トーキー”の喧嘩が拝めた。 勘定だ」 キリーが、伊集院に触れた。 すると、斎姫の目の前で、二人がそれぞれの影へと沈んでいく。 キリーは徐々に下がる視線を、倒れたマッシュに向けた。 「次は仕事場で」 小さく呟く。 次に、名も知らぬバサラ、カゼ（と思しき娘）へ薄い笑みを送った。 「では、俺もこれにて退場させて頂こう。 …ＸＹＺ」 ひよこくんが動き出したのは、カゲと、型破りのトーキーとが、 完全に姿を消した後だった。[2002/09/13 21:29:31]
Legger◎,Vasara,Talkie●/M/AJ37 【《ステージ・オヴ・ドーン》にて】 はめられた。 そう思ったのは、その一撃――マッシュの、突き上げるようなアッパーカット――を かわした瞬間だった。 倒れこむような予備動作のためか、その一撃は少し踏み込みが甘かった。 だから、マッシュが別の「何か」を狙っていることは分かっていた。 （ここまではマッシュが描いたシナリオ通りってわけか） マッシュの誘いに乗って、カウンターを放つ。 カウンターを打てば、そこはマッシュの間合い。 だが、カウンターを打たなければ、マッシュに踏み込む隙を与えることになる。 どちらにせよ、マッシュの間合いだ。 ならば、ここは誘いに乗るしかない。 伊集院の一撃を耐えることができるか。 そして、攻撃を受けながらカウンターを放つという離れ業ができるか。 勝負の行方はそれ次第だった。 そして……。 ふたりは、同時に倒れた。 「最後はマッシュさんの思惑通りだった？」 「……まぁな。だが、マッシュもあれ以外の選択肢はなかっただろうさ」 伊集院は、地面に倒れたまま答えた。 なんとか意識はあるが、身体が上手く動かない。 声もどの程度出ているか怪しいものだ。 だが、目の前の少女にはそれで十分通じていた。 「つまり、お互い真っ向勝負がしたかったわけだね」 楽しそうに笑う少女。 伊集院はゆっくり息を吐くと、星が輝く空を見上げた。 もっとも、身動きできない伊集院が視界に入れることができるのは、天空の星々と、 彼を覗き込むようにして立っている少女くらいだったのだが。[2002/09/02 23:50:52]
（Chakra◎,Kabuto, Katana● 13/♂ 金髪碧眼の人なつっこい少年） 【《ステージ・オブ・ドーン》】 雪だ…。 教会で聞いたことがある。雪は神様の最高の贈り物だって。 神様が僕と伊集院さんのケンカを見てる。 怒られるかなあ…。 でも、キレイだよね。 それに、冷たくて気持ちいい、キズや、火照った身体が癒される。 「最高の一撃でかかってきな」 そうか もう、終わりなんだ。そうだよね、じゃあ…。 マッシュは構えを解き、両腕をダランと倒し、少し前に倒れこむ。 刹那 直線で飛び込み、思い切り低空から突き上げるようなアッパーカット！ だけど、伊集院は間合いを見切った。 紙一重で頭をずらす。 嬉しそうな伊集院の瞳がマッシュを見つめる。 グシャッッ！！ 伊集院の打ち下ろすような最高のストレートが、キレイにマッシュの顔に吸い込まれる。 意識が…とぶ…。 でもね…これでまた僕の間合い…これを…待ってたんだよ。 だけど…失敗したかな…身体が…動かないや。 意識が暗闇に引きずり込まれる。 なんだろう…暗闇の中に青い…瞳？ ラミレスだ。 ラミレス…姫さまがこっちを見ている。 負けられない…仕上げを…しないと。 無理やりに右脚を蹴り上げる。 サマーソルトぎみのハイキック これが僕の最高の一撃。 狙いは、打ち込み後の伊集院さんのアゴ。 もう、何も見えてないけど、 感覚で、渾身の、最高の一撃を放つ。 ドン！ 当たった。 音と感触でわかる。 最大のダメージ。 最高のタイミング。 でも… マッシュは再び、暗闇の中に引きずりこまれた。[2002/09/02 01:03:35]
カタナ● カゲ＝カゲ◎／M／33／削げ落ちた頬に鋭い目。まさにカゲ。そんな風体の長身痩躯の男。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 光景と言葉の総てを視界に収め、シルヴァーウルフは笑った。唇の片方 だけを吊り上げる笑み。 祈る少女、消える幻覚、舞う風花。熱病に浮かされたような観客の熱狂 の中、踊るように戦う二人の男。 バサラが言う。 「……すまないのだ、今動いてるのは、僕のコントロール外なのだ。実際、 僕も正直、２人の戦いを見守ってみたいのだ……」 かれは、そのまま一息につなげる。 「……だからバイトはここで止めなのだ！」 ひよこくんの外装を脱ぎ捨て 「……さて、あの２人の対決を見るのだー」 シルヴァーウルフは軽くそのバサラへ笑みを送り、視線を二人へ移した。 伊集院が楽しげに吼える。 「次の一撃で終わりにしてやる。 最高の一撃でかかってきな」 起こった「トラブル」の全ては、これから始まる終幕を盛り上げる要因。 それを彼は知っていた。誰も知らずとも知っていた。 「いよいよ、クライマックスだな」 キリーは、楽しげに、誰へともなく呟く。それを聞きつけたバサラと目 が合い、自然と互いに小さく笑う。 フィナーレを。黄昏の遊園地で起きた長く短いアクションに相応しい、 最高のフィナーレを！[2002/08/30 13:35:55]
Legger◎,Vasara,Talkie●/M/AJ37 【《ステージ・オヴ・ドーン》にて】 （――これは、秘蹟！？） 確信はなかった。だが、周囲に舞い散る“雪”は、噂で聞いた“それ”に似ていた。 秘蹟。“聖母の御業”とも呼ばれる超常現象。 聖人・聖女のなかには、秘蹟を起こす聖句を授かったものもいるというが――。 「なるほど。これが姫様の“力”ってやつか」 昼と夜の世界の狭間を歩き、世界を“維持”する魔女。 無垢なる光を以って世界を照らす聖女。 この世界に住む人間のほとんどが“彼女たち”を目にすることなく一生を終えるであろう、 そんな存在。それが、同じ時、同じ場所に存在している。 偶然にしてはあまりにも出来すぎだった。 「なかなか面白いことが起こってくれる」 自然と笑みが浮かぶ。 眼前には、淡く輝く雪をまとったマッシュ――姫君の“祈り”に守られた“勇者”。 ならば、“魔王”のすべきことはただひとつだ。 姫君の“祈り”ごと、勇者を“粉砕”する。 「――マッシュ」 軽く拳を握る。 いままでの“喧嘩”で（お互い）かなりのダメージを受けているはずだが、不思議と痛みは なかった。むしろ、体が軽い。 「次の一撃で終わりにしてやる」 もしかしたら、星幽界から溢れ出し、斎姫の手で“世界”へと還元された“力”が、黄昏の 遊園地に力を与えているのかもしれない。 いや、理屈なんてどうでもいい。いま重要なのは、“力”が己とともにある事実だけだ。 相手よりも速く、重く、鋭い一撃を繰り出す。それが全て。 「最高の一撃でかかってきな」[2002/08/28 23:17:00]
カゼ◎ ハイランダー=ハイランダー● Female 十代前半？ １４９／？？ 金髪碧眼の白人風 名前以外完全な記憶喪失（しかし当人全く気にせず） コンちゃん（狐の縫い包み風ドロイド）とローラーヴィークルで好奇心のままに行動する 【《ステージ・オブ・ドーン》】 ―えーっと、これってひょっとしたら私が何かすべきなのかなー？ 先ほど、魔王（イジューインという名の俳優さんらしい）からコンちゃんを受け取って、勇者マッシュとの戦闘を 特等席で見ながらラミレスは珍しく（！）悩んでいた。 ―体験型イベントのお姫様役って、何したらいいんだろう？あっ、魔王の人がこっち見てる。どーしよーっ。 …勘違いもここまで来るとご立派ですな、ラミレス(笑)。 「こぷもっ、こん！」 「うんっ、がんばるてみるよっ。て…、ええっ！？」 コンちゃんの声に急かされるようにラミレスが動こうとした瞬間、魔王と勇者の周りで踊っていた（違う）多くの ひよこ君達がいきなり増えた。その数およそ三〜四倍。 けれど魔王と勇者は相変わらず気にせずに、戦闘を続けている。その横ではもう一人のお姫様役の人が、何か呆れたかと 思うと目を閉じて祈り始めている。 その「祈る」という動作がなぜかラミレスの心に引っかかる。 ―そういえば、昔私もあーゆー事をしていたような…。 （…荘厳な雰囲気を漂わせている大きな聖堂。佇むのは信者達で、聖女の御臨席をいまや遅しと待っている。そして 姿をあらわしたのは一人のあまりにも幼い、少女と呼ぶのも躊躇われる聖女。 そして彼女はその歳に似合わぬ凛とした声で祈りを捧げ始める。 「我らが母なる大地よ、その氷の冷たきをもって、我らにこの身の儚さを…」） 「…知らしめたまえ。」 ラミレスは気が付いていなかった。自分が何をしている、そして何をしたのかを。だからこそ、 「って、これはいったいナニ、すごーい！」 「こっ、こぷもっ！？」 ひよこ君たちの分身が収まったあと、ステージ上の全員にまるで鎧のように薄氷がたゆたうのを見て、舞台効果の 一つであると思い、コンちゃんと驚きながら感心していた。[2002/08/28 21:35:38]
◎マヤカシ＝●カゲ＝バサラ AJ外見20(実年齢3歳) male フリーの退魔師。普段はＮ◎ＶＡのレッドエリアで喫茶店を経営している。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 ＜「思うが…少し見て欲しいものだな。こう思うだろう・・・ “楽しそう”だと。 私は、もう少しアレを見たくてね」 影渡は固まっていた。いや、マジで。 見るからにプロフェッショナルなカゲに〔オネガイ〕されたのだ。 このTwiLiteの流儀は、影渡とて知っている。知っているが…… ……カゲの〔オネガイ〕を断った瞬間、首が飛びそうな気がする。 もっとも、殺気は感じとれない。それが影渡にとって、さらにブキミに思え る。 （プロ中のプロって、虫の音ほどの殺気すら起こさない、って聞いたことある んだよな……よし！ なら…） 「……すまないのだ〜、いま、術は解けないのだ……」 ……キリーの表情は動かない。 「じつは、術がぼ……」 暴走しちゃったのだ、と言おうとした瞬間…… 霊力のストリームが、奔流となりあたり一面を吹き抜ける！ 大暴れ中の２人を除く全員が、不思議な感覚に揺れ動かされ…… ……それはギャラリー達にも感じ取れたらしい。 一瞬の、魂を揺さぶるような衝撃。その後にひよこくんの幻覚は、一切なく なっていた。 『『『うおぉぉぉっっっ！！！』』』 急激な場面の変化に沸きあがる歓声。って、まだ半分（というよりも、もと もとの数）のひよこくんはいまだに突進を繰り返しているのだが。 ギャラリーはまったく気付いてなかったが、影渡は、ストリームの発生源を 見極めていた。『魔王』の後ろのほうにいた、黒髪の女の子。 彼女の体が、一瞬ブレて（霊力の影響？）、そしてゆっくり目を開ける…… 「……」 「……」 そこで、目の前にカゲがいるのを思い出す。 （……と、とりあえず、なんか言わないと） なんとなく気マズイ雰囲気を感じながら、彼は口を（嘴を？）開く。 「……すまないのだ、今動いてるのは、僕のコントロール外なのだ。実際、僕 も正直、２人の戦いを見守ってみたいのだ……」 かれは、そのまま一息につなげる。 「……だからバイトはここで止めなのだ！」 そう言って、彼はひよこくんの着ぐるみの、背中の止め具をはずした。 さて、ひよこくんの大きさは、大中小と様々なものがあるが、影渡の着ぐる みは１ｍ３０ｃｍ程度である。 普通は、この中から身長１７０ｃｍの２０前後の男が出てくるとは、普通おもえないだろう。 「……さて、あの２人の対決を見るのだー」 内心で、バイト代は諦めよう、と思いながら、影渡は観戦モードに入った。 ……ところで、ひよこくん人格カードをいつまでつけているつもりなのだろ うか。[2002/08/21 20:21:03]
肘がマッシュの額を掠る。 危ない。 「打つ」肘じゃない、「切れる」肘だ。 すごいなぁ。 掠ったところから温かいものが流れている。 ニヤリ 伊集院がラミレスを見る。 ？？？ なんだろう？ 軽く首をかしげたあと、飛び掛る。 「よし、ぼくらも続くのだ〜。」 どこかで声が聞こえる。 周囲には黄色い波。 僕らには関係がない。 拳と脚の応酬。たまに肘と膝（笑）。 だんだんとスピードとキレが上がってきている。 避けきれないのが数発当たる。 痛くない、身体も興奮してる。 身体も暖まってきた。 ウォーミングアップ終了。 伊集院さんも楽しそう。 「これからだね、伊集院さん」 立場を忘れた勇者はニッコリと笑う。[2002/08/15 09:47:05]
Kabuki◎,Mistress,Mayakashi●/F/AJ17（自称。外見は13〜14程度）/黒猫を連れた少女 【《ステージ・オヴ・ドーン》にて】 「なにをやってるのかなぁ、もう」 思わずそんな言葉がこぼれる。 いきなり数が増えた―正確には、いきなり数が増えたように見える―ひよこくんの乱入で、 《ステージ・オヴ・ドーン》は一気に混乱のなかに放り込まれた。 それなのにその原因とも言える２人は、周囲の混乱なんか気にした様子もなく、楽しそうに 殴り合っているんだから。 まったく、仕方がないなぁ。 あたしとしては、薫ちゃんにおもいっきりツッコミを入れたいところではあるけど、その前 にやらなければいけないことがある。 まずは、この“力”の暴走を止めないと。 実体のほうのひよこくんは、あの２人を目指して動いているから問題ないけど、その動きに 合わせて動いている虚像のほうは、人のいないところだけを移動するわけじゃない。 もちろん、虚像だからぶつかる心配はないんだけど、「ぶつかる」って思って慌てて動けば 転んだり、本物のひよこくんにぶつかったりする危険性はある。 だから、早めになんとかしなくちゃいけない。 あたしは、目を閉じると“世界”に心を解放した。 もう何度も味わった、不思議な感覚。 時が止まっているようにも、すごい勢いで流れているようにも感じる。 この“場”のあらゆる事象が、あたしの中に流れ込んできた。 あたしは、そのなかから暴走した“力”だけを選び出し、絡まった糸を解きほぐすように、 “力”を抜き出し、再び“流れ”へと還元する。 “力”の流れを正し、“歪み”を掃う調律の魔法。 ――あ、黄昏の遊園地にかけられた“魔法”には干渉しないようにしないとね。 ……… …… … あたしにとって一瞬でもあり、無限だった時間は、現実世界では瞬きする間にも満たない。 にもかかわらず――たぶん、扱う情報が膨大すぎるからだと思うけど――“これ”をやった 後は、いつもすごく疲れる。 また、しばらくは“これ”は使えないなぁ。 そんなことを考えながら、ゆっくりとまぶたを開く。 このまま眠ってしまいたい気分だけど、結果だけは見届けないと。 上手く…いったのかな？[2002/08/12 18:56:33]
カタナ● カゲ＝カゲ◎／M／33／削げ落ちた頬に鋭い目。まさにカゲ。そんな風体の長身痩躯の男。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 「む」 何物か…恐らくはバサラだろう…の放った光学か何かの威力か、突如分身 し始めるひよこ君。バサラ能力を持ったドロイドなど聞いたことが無いから、 あの中にバサラが居たということだろう。 しかもこれだけ大規模なことをやらかせるということは、 （かなりの腕利きか） いくらキリーと言えど、この数を止めることは不可能だ。否、破壊しても 良いならまた別だが、ここのファンの彼としては、血腥いことにしたくはな い。 幸い、ひよこ君達の目標は、マシンを叩き壊して通りを爆走し、あまつさ え彼等の仲間を吹き飛ばしたあのトーキーであって、キリーではない。それ を良いことに、キリーは再び跳躍した。 （さて…今日は大活躍だな、相棒？） 脚部の“Ｗ−ラビット”に呼びかけ、空中から状況を把握する。…居た。 真中で暴れる怪物二人へ果敢に突進して行くひよこ君達、その中の唯一の 例外が。ステージの影に隠れ、静観するひよこ君…の皮をかぶった何かが。 そのまま空中で、キリーは空気を蹴った。信じられない事に、彼の体は空 を水平にかけた。目指す所は決まっている。 “彼”の目の前に降り立ち、シルヴァーウルフは声をかけた。 「随分と、臆病な警備用ドロイドだ…」 ぎくりと振り返るひよこ君。 「そして随分優秀なバサラドロイドだな、貴方は」 更にぎくりとするひよこ君。 「彼等をどう思う？ 遊園地の平和を乱すと考えるだろうか。 こちらもそう思う」 薄い笑み。 「思うが…少し見て欲しいものだな」 二人を指差す。 二人は殴り合っていた。 （分身した）ひよこ君達の執拗な追撃をひょいひょいとよけながら、心底 からの笑みで。 マッシュが、渾身の力を込めたストレートを放つ。伊集院がかわす。掠っ た頬から血が出る。笑み。伊集院の反撃。風をまとった高い蹴り。ブロック。 笑み。ひよこ君。かわす。マッシュの下段。跳躍する伊集院。 そして、その混沌とした場を、興奮しながら、楽しそうに歓声を上げて見 るギャラリー達。 「こう思うだろう」 笑みを深めて 「“楽しそう”だと。 私は、もう少しアレを見たくてね」 カゲから、殺気は無かった。卑屈になっているのでも無かった。 見ていたいから、アレを解除して欲しいのだが。 そう言っているだけだった。 カゲとは思えない、楽しそうな笑みで。[2002/08/12 12:33:03]
◎マヤカシ＝●カゲ＝バサラ AJ外見20(実年齢3歳) male フリーの退魔師。普段はＮ◎ＶＡのレッドエリアで喫茶店を経営している。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 <「だが、この状況なら俺様のほうが“有利”だな」 勇者対魔王の一瞬の攻防の後、魔王の言い放った言葉に対し、影渡の中では あるカンチガイな考えが浮かんでいた。 （――わかった！ イベントに見せかけて、魔王さんはあの女の子を誘拐しよ うとしてるんだな！ そう思い通りにはさせないぞ！） 影渡の得意技は、光の屈折を歪めて、攻撃のタイミングをずらすことである。 ある程度、この技に慣れていれば、こういった技も可能である。 「秘技、《ひよこ分身》なのだ〜。」 ･･･とりあえず、"ひよこくん"人格カードくらい抜いてから言ってほしい。 彼がそう叫ぶと同時に、辺りにいたひよこくんの数が倍増する（爆）。そし て、一斉に、魔王と勇者、そしてお姫様に突進していく。 （あ、マズい、コントロールが利かない。） ･･･あまり慣れていなかったようである。叫んだ瞬間にダッシュで逃げて、 ステージの影に隠れながら、彼は焦っていた。 「よし、ぼくらも続くのだ〜。」 「「「おぉ〜〜〜」」」 光の屈折で２人（２匹？）に増えたひよこくんリーダーが突進していくのを 見て、ひよこくんサブリーダーの突進の号令があげられる。 （ヤバい〜、さらにやばいよ〜。ど〜しよ〜） 事態は、さらに混乱していく。[2002/08/05 15:52:37]
Legger◎,Vasara,Talkie●/M/AJ37 【《ステージ・オヴ・ドーン》にて】 「負けない、か。こちらとしても、そう簡単に勝たせるつもりはないぜ？」 不敵な笑み。 言葉とともに一気に間合いを詰めると、横薙ぎの一撃を繰り出す。 （――かわされた！？） 紙一重で攻撃をかいくぐり、一歩踏み込めば、そこはマッシュの間合いである。 彼が、そのチャンスを見逃すはずはなかった。 「――っ！」 鋭い痛みが走り、一瞬、気が遠くなる。 咄嗟に膝を叩き込んで、攻撃の勢いを減じたにもかかわらず、このダメージである。 まともに受けていたら、おそらく一撃で勝負はついただろう。 「『勇者』ってのも伊達じゃないみたいだな」 苦痛のなか、それでも楽しそうな笑みを浮かべ、攻撃を繰り出す伊集院。 だが、先ほどのダメージのためか、明らかに動きが鈍っていた。 一撃、二撃――。 放たれた攻撃は、あっさりとガードされる。 それにもかかわらず、伊集院は立て続けに拳を振るうが、結果は同じだった。 勝負がつくのは、もはや時間の問題。 ほとんどの者がそう考えただろう。 「……違うよ。あれはブロック『させた』んだよ。 あとふたつ…いや、ひとつガードさせれば、伊集院の間合い」 かくして、その言葉は真実だった。 別人のような鋭い動きで踏み込むと、その脚をマッシュの脚に掛け、バランスを崩す。 そして、踏み込みの勢いと、体重とを乗せた、重い肘の一撃。 明らかに狙い済ました一撃である。 だが――、 「外された、か」 必殺のその一撃も、わずかに打点をずらされたために、致命傷には至らなかった。 「お互い、そう簡単には決めさせてもらえないな。だが……」 一瞬、ラミレスに視線を向けると、ニヤリと笑う伊集院。 立ち位置としては、マッシュよりも伊集院のほうがラミレスに近かった。そして、『卑怯』は 魔王の、悪役の専売特許である（笑） 「だが、この状況なら俺様のほうが“有利”だな」[2002/08/04 01:07:16]
◎マヤカシ＝●カゲ＝バサラ AJ外見20(実年齢3歳) male フリーの退魔師。普段はＮ◎ＶＡのレッドエリアで喫茶店を経営している。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 （･･･どうしよう） 彼は困って立ち尽くしていた。目の前では『勇者』と『魔王』（笑）の決闘が始まろうとしている。 （こんなアトラクション、今日やるって言ってたっけなぁ？ う〜ん） そして、彼らの語らいは終わり、『魔王』が風を身に纏い、間合いを詰める。 （――バサラ？！ あっちゃあ、こりゃマズイね） 彼の思いとは関係なく、『勇者』の左ストレートが放たれた。迷いのない動き。 （二人とも、いい動きしてるんだよなぁ。 もうちょっと見てたいけど、止めなきゃダメだよなぁう〜ん） 影渡は、ひよこくんリーダーの動きを止めている男を見る。 （とかいって、こっちの男には勝てそうにないしはぁ、バイト代、貰えなさそう） とあるひよこくんの着ぐるみの中、彼は深くため息をついた。[2002/07/30 15:54:12]
（Chakra◎,Kabuto, Katana● 13/♂ 金髪碧眼の人なつっこい少年） 【《ステージ・オブ・ドーン》】 すごい、踵落としだ！ こんな大技、テレビでしか見たことないや。 当然のように次の一撃が襲う。 ハンマーみたい、音がすごいや。 どうしよう、よけきれない。 バチッ！ マッシュは踏み込み、拳が最大加速になる前に額でうけた。 とても重い衝撃！目の前がフワッとする。思ったよりも痛い。 これが武器ありだったら死んでるなあ。 ふと、そんなことを思う。 思いながら、膝から崩れ落ちる。 そして手をついて蹴りを出す。足払い。 伊集院はそれをなんなくかわす。 あれれ？ ちょっと間合いが遠いかな。リーチの差？ それとも、思ったよりも僕のダメージが深いのかな？ ヘッドスプリングで、間合いを切る。 鼻の頭が温かい、やがて口に生温かいものが流れ込んできた。 しょっぱい、あ、僕の血だ。 額が割れたみたい。 自分の血なんて久しぶりだなあ。 すごいや、伊集院さん。さすが魔王だねー。 こちらを悠然と見ている。伊集院を見る。 隙がありそうでけど、隙がない。これがきっと「百戦錬磨」って言うんだろうな。 ケンカって面白い。殺戮より、全然楽しい。 駆け引きがあるし、チャレンジもできる。ドキドキもできる。 「楽しいね、伊…」 ニッコリと微笑みながら、そこまでいいかけて、 こちらを驚いた顔をして見ているラミレスと目が合う。 そういえば、伊集院さんは魔王なんだ。僕は勇者だし。 気を取り直して、深呼吸。 「ええと、魔王め、負けないぞ！」 冗談のようなセリフとともに 最高のケンカが再開する。[2002/07/25 14:29:50]
Legger◎,Vasara,Talkie●/M/AJ37 【《ステージ・オヴ・ドーン》にて】 鋭く、重い一撃だった。 繰り出されたマッシュの一撃。 腕で受けるものの完全に力を流すことができず、一瞬、痺れたように腕の感覚が無くなった。 （たいしたモンだ…下手な受け方をしたら、腕が使い物にならなくなるな） 素人であればおそらく、今の一撃で病院送りが確定していたであろう。 だが、いまマッシュが相手をしているのは並みの相手ではない。 くぐり抜けてきた喧嘩の数ならば誰にもひけをとらない、あの“暴力トーキー”である。 当然、ただ攻撃を受け流しただけでは終わらない。 引き戻される左腕を蹴り上げると、そのまま、バランスを崩したマッシュに踵を落とす。 しかし―― 「チッ！ 避けやがったか。だが……」 唸りを上げてマッシュの耳元を通過する踵。 だが、それも伊集院にとってはフェイント―多少見た目が派手な踏み込み―でしかなかった。 「こっちが、本命だぜ！」 大きく踏み込むと同時に拳がうなりを上げる。 たとえガードの上からでも、相手を数メートルは吹き飛ばせるような強烈な一撃。 吹き飛ばされるぶんだけ力が逃げるため、派手な見た目ほどダメージが大きいわけではない が、もしまともに喰らえば動けなくなっても不思議はない。 「まずは挨拶だ。しっかり受けなぁっ！」 伊集院の顔に浮かぶのは、いかにも楽しげな笑み……。[2002/07/24 23:24:55]
（Chakra◎,Kabuto, Katana● 13/♂ 金髪碧眼の人なつっこい少年） 【《ステージ・オブ・ドーン》】 「いや、マッシュ。お前は俺様の敵だ」 伊集院の突然の言葉 「俺様を差し置いて『すべてを破壊する』とは、なかなか面白いことを言ってくれる」 あれ？ 「そこまで言うなら見せてみな。『勇者』の力ってやつをなぁっ！！」 烈風が吹き抜ける。 砂塵が舞って、目が痛い。 砂煙の向こうに伊集院が立っている。 あ、守るって言ったのに、ラミレスの間合いに入られちゃった。 失敗、失敗。 これは、多分、喧嘩なんだろうな。 マッシュは喧嘩をしたことがない。 殺したり、破壊することに関してはプロだが 喧嘩は初めてだ。 相手を殺さない？ どうすればいいのだろう？ 「非殺は難しい」 かつてブロッカーが言っていたが、確かにそうかも。 難しいからって、やめてはいけない。 伊集院さんはいい人だ、殺す気なんてない。 あと、なんかこの場は殺し合いではない「闘い」っていう雰囲気だし。 純粋に…闘いたい。 シルバーウルフもそれを期待している…ように見える。 まとわりつく殺気が消えている。 初めての感覚、手を出していいのかな？ なんかドキドキしてる。落ち着かない。 丹田に気を溜め、深呼吸をする。２度、３度。 心が落ち着く。今まで賑やかだった周りの音が消える。景色もすべて、ハッキリと見える。 「行くよ、伊集院さん」 心の底から楽しい。 そして…鋭い左の一撃。 楽しい！[2002/07/19 11:13:30]
カタナ● カゲ＝カゲ◎／M／33／削げ落ちた頬に鋭い目。まさにカゲ。そんな風体の長身痩躯の男。 【《ステージ・オブ・ドーン》】 「あんたの忠告に感謝する。でも、あんたにはもう会いたくないな」「特に 仕事場では」 「それは光栄だ」 “Ｍｒ．サンドバック”の去る背に薄い笑みを送り、キリーは視線を元へと 戻す。 マッシュと、伊集院。 そして包囲を詰めるひよこくん。 「やっと捕まえるちゃんすが来たのだ。とりあえずにんいどーこーなのだー。」 しかし伊集院は動じない。 「……伊集院？」 「俺様とて、この“魔法の遊園地”が力技だけで切り抜けられる場所だとは 思っていないさ。 ……時間稼ぎには十分だっただろう？」 少女の言に対する、余裕すら感じられる言葉。 人を集めて来た、ということか。 「伊集院さん、いっしょにやろっ！」 「いや、マッシュ。お前は俺様の敵だ」 掛けられる、溌剌とした少年の声。返される、不敵なトーキーの声。 この展開にある種納得は出来る。元より奴も“血の騒ぐ”タチなのだろう。 大地の民でもあるまいが。 そして二人が二言三言かわした後に――― ――ごうっ！ 風が起こった。吹き飛ばされ、転倒するひよこくんの姿も見える。 始まり、というわけだ。 （――ならば、俺は――） キリーの姿が消える。 すぐに出てきた其処は、ひよこくんのリーダー格と思しき、先頭のそれの 影の中。 「む、なんなのだ？」 「気にする必要は無い」 気付き、振り向く前に、キリーは今しがた自分が出てきたばかりの“影” を踏みつけた。 途端、ひよこくんの体が膠着する。 司令塔の妙な様子に、後続の黄色い彼らもみじろぎする。 「・・・勇者と魔王の決闘に、横槍は無粋だろう・・・？ 見学と行こうじゃないか」 “シルヴァーウルフ”の奥義、“影踏”（かげふみ）。 キリーは、ひよこくん（リーダー）の聴覚センサに、そっと囁きかけた。 ―――さあ、真打のダンスがいよいよ始まる。[2002/07/18 09:47:44]
Legger◎,Vasara,Talkie●/M/AJ37 【《ステージ・オヴ・ドーン》にて】 「やっと捕まえるちゃんすが来たのだ。とりあえずにんいどーこーなのだー。」 いつのまにか垂れ幕の下から脱出し、包囲を固めるひよこくん達。 いくら動きを封じたとはいえ、その場でのんびり立ち話してたのだから当然の結果である。 お粗末といえば、あまりにもお粗末な結果。 だが…… 「……伊集院？」 「俺様とて、この“魔法の遊園地”が力技だけで切り抜けられる場所だとは思っていないさ。 ……時間稼ぎには十分だっただろう？」 ゆっくりと周囲を見渡す伊集院。 全くといって良いほど人気がなかった《ステージ・オヴ・ドーン》周辺には、（遠巻きにで はあるが）少しずつ人が集まり始めていた。 「……この騒ぎを“魔法の一部”にしようってコト？」 ここに来るまでに、かなり派手に園内を走り回っていたのだ。 何事かと思い、後をつけてきた人間がいても不思議はない。 そして、観客がいなければ舞台（イベント）は始まらない。つまりはそういうことだ。 結局のところ理由をつけて暴れたいだけのような気もするが、伊集院なりにtwiLiteの流儀 を尊重しているらしいことは斎姫にも理解できた。 「伊集院さん、いっしょにやろっ！」 ステージの近くでは、すでにマッシュがやる気十分な表情で伊集院を見ている。 すでに舞台は始まっているのだ。 「いや、マッシュ。お前は俺様の敵だ」 そう宣言した伊集院の表情は、この上なく楽しげだ。 「俺様を差し置いて『すべてを破壊する』とは、なかなか面白いことを言ってくれる」 視線をひきつけるように、伊集院の拳が振り上げられる。 「そこまで言うなら見せてみな。『勇者』の力ってやつをなぁっ！！」 伊集院が腕を一振りすると、その鍛え抜かれた拳がすさまじい風を生み出した。 巻き上がる砂煙。 煙の向こうからは、まともに風を受けて転倒したらしいひよこくんの声も聞こえてくる。 そして、砂煙がようやく薄れかけた頃、 ラミレスは見た。“それ”が、砂煙の向こうから現れるのを。 “それ”は、見慣れたぬいぐるみ（型のドロイド）をラミレスの腕に押し込むと、ニヤリと 笑みを浮かべる。 「お姫様には悪いが、もう少し付き合ってもらうぜ？」 ゆっくりと視界が開けていくなか、“それ”――伊集院は、斜め後方に視線を向けた。 それは、“彼”がいるはずの方向だ。 ――さあ来い、マッシュ。[2002/07/13 00:23:56]
南西エリア【メモリー・オヴ・エンプレス】 ぽてぽて。 襤褸切れで覆った巨大な“塊”が園内を転がっている。 良く見れば。 小汚いドブネズミ色のフェイトコートをだらしが無く着た男が 千鳥足で場違いなこの場所を歩いているのだった。 アルコールの発酵臭を辺りに置き散らしながら。 夜の公園をゆるゆると進んでいく。 ぽてぽてぽて、ペタン。 唐突に立ち止まり、ポケットから取り出した大ぶりなボトルを呷る。 ひゅう、と風が吹き薄汚い長髪が流れるととんがった耳と コミカルなほどに大ぶりな鼻がコートの襟と帽子から飛び出した。 その赤子のように愛嬌のある大きな瞳がまばたきし、怪訝そうな表情が浮かぶ。 口をへの字に曲げ、ボトルを逆さまにして振りながら、下から覗きこむ。 ピチョン、と覗いた目に一，二滴こぼれる。 「おう、おおう」 振っていたボトルは空っぽであった。 口から大ぶりの舌が飛び出し、目から溢れ出した酒を舐め取る（！？） フェイト◎アヤカシ（妖精の一族・トロウル）●カブト 悲しそうな顔をした後、思い出したように辺りを見回す。 「オレのカッパーちゃんは何処かな、と」 酒切れで、知り合いから仕事を押し付けられたのだった。 家出娘の連れ戻しを3カッパーで。 前払いはボトル１本。今しがた飲み干した。[2002/07/12 13:42:28]
トーキー◎●，ハイランダー，ニューロ アイコンは“虹の瞳を持つシャム猫” 【ウェブスペースより】 魔法の遊園地twiLiteにもウェブスペースは存在する。 光流(ストリーム)に満ちたその空間で、一匹のシャム猫が先ほどから含み笑いを していた。 たまたま近くを通ったひよこ君のバディにお願いしてドミネートさせてもらって いたのだが、“その子”の目を通して面白い出し物を観察することができたのだ。 噂の“暴力トーキー”と少年が巻き起こした逃走劇から、今にいたる勘違い劇までの一部始終。 最近面白いことがなかったから、ついつい巷で有名なこの遊園地に来てしまった。 変わった事はしてみるものだ。こんなに興味を引かれる事件に出会えるなんて。 (これからどんな展開が待っているのかな？) ウェブに茂った木の枝で。 一匹の猫が笑っていた。[2002/07/12 10:50:47]
（Chakra◎,Kabuto, Katana● 13/♂ 金髪碧眼の人なつっこい少年） 【《ステージ・オブ・ドーン》】 「ところで、これは何て言うお話なんですか？タイムスケジュールにも書いてなかったし…」 得意げになっていたマッシュもふと考えた。…何の話なんだろう…。 困ったな…。 先ほどの流血した人は…あ、退場だ。ケガで交代？ いや、何か違うみたいだ、こっちを見ている。 口許がかすかに動くが何を言っているのかまではわからない。 ただ、優しい瞳をしている。 何となく、言いたいことがわかった。 安心して、僕があとは守るよ、と笑顔を返す。 次にシルバーウルフ、相変わらず、不適な眼差し。 マッシュは彼を見ると、どうしても�犇現鱈瓩�刺激される。 でも、今はいい刺激。先ほどのパンチングマシーンの時のような わくわく気分。 シルバーウルフにも笑顔。 そして、伊集院とその横にいる少女を見る あ、カメラを回してるのかな？ 僕もがんばらないと！ 笑顔が真面目な顔に変わる。 でも、なんて答えればいいのかわからない。 困ったな…。 「うーんとね…」 僕もわからないんだよ…、そう言いかけた途端、 「やっと捕まえるちゃんすが来たのだ。とりあえずにんいどーこーなのだー。」 後ろからひよこくんが再び動き出した。 ひよこくんの輪が少しずつ縮んでくる。 「伊集院さん、いっしょにやろっ！」 そして、ラミレスを見る。 「大丈夫、僕が守るよ！」[2002/07/09 20:51:34]
カゼ◎ ハイランダー=ハイランダー● Female 十代前半？ １４９／？？ 金髪碧眼の白人風 名前以外完全な記憶喪失（しかし当人全く気にせず） コンちゃん（狐の縫い包み風ドロイド）とローラーヴィークルで好奇心のままに行動する 【《ステージ・オブ・ドーン》】 「……私はラミレス。憶えてる自分の事はそれだけ。でも今はそれで十分ですよね？勇者マッシュさん。」 マッシュと名乗った少年に、ラミレスは数瞬考えた後、さらりと自分の現状を紹介していた。 −名前だけでもよかったかなぁ。でも、この人初舞台っぽそうだし、住所とか家族構成とか突っ込んで聞かれても 困るから、まっいっか。 …初舞台ってお前もそうだろ、ラミレス(笑)。しかも、お見合いじゃないんだからナニを心配してるか、この娘。 「ところで、これは何て言うお話なんですか？タイムスケジュールにも書いてなかったし…。」 ここまできてまだ突発イベントだと信じ切っているラミレスであるが、マッシュとの会話に気を取られて、魔王や その側近、及びお姫様と騎士とのやりとりには全く気付いていなかった。 −主役（多分）を捕まえて話しているんだから、ストーリー進行はとまっているはずよね。 そんな大外れの予想をしていたので、ラミレスはマッシュの後ろで動き始めた黄色い物体の群れに驚いてしまった。 「えっ、えーーっ！？」 「やっと捕まえるちゃんすが来たのだ。とりあえずにんいどーこーなのだー。」 …黄色い物体の正体は、さっきまで海（垂れ幕）で溺れていた、ひよこ君たちだった。[2002/07/08 01:43:04]