サンポール◆‥‥始動しました。
マルチェル◆熱血専用〜。GOGO〜。
アルビウス◆現在時刻、8時17分。熱血専用を始めます。マスターはレイアース■■氏。
GM◆は、はあ!?
アルビウス◆じゃあエヴァ■■氏(笑)。
GM◆ひどい! 自分がそう呼ばれてるからって仕返しするつもりだな? サターン版を貸したのはその計画のためかっ! ボクまでキミらのようなアニメファンと一緒にしないで欲しいねェ。
アルビウス◆‥‥そうなんスか。
GM◆では、席も交代して準備が出来たようなのでそれでは気を取り直してナレーションから。
「え〜、合宿も二日目の夜を迎え、一部でお酒も入り、テンションも高まろうとしております。
このような機会に、皆さんと熱く、激しく、楽しい、熱血なセッションを迎えられることを、ここに光栄に思うものであります(一同拍手)。
では。『それでは皆さんお待ちかね! 夏合宿ファイナル! 熱血専用! レディ〜ス‥‥』」
一同◆GO〜(笑)!!
★んん〜! 現実世界の諸君! 余こそは偉大なる魔導皇帝である!‥‥というのはウソじゃ。
ワシはファビウス。かつては“疾風の追い手”として名を馳せた戦士の一頭‥‥いや一人じゃ。今は訳あって魔導帝国に立ち向かう反乱軍に協力しておる。これからワシがたまにこのリプレイの解説役として顔を出すんで適当に聞いてくれたまえ。
それでは、早速本文を開始しよう!
序章
西方の守護者
時に統一帝国暦28年。魔導帝国の勢力は日増しに高まり、世には戦乱の嵐が吹き荒れていた。
いずれ侵略を受けるであろう運命を未だ知らず、一時の平和に浸る西部の辺境地方。その辺境の地を秋風に吹かれながら北に歩く、紅の髪をした若き英雄とその仲間達の姿があった‥‥!
GM◆それでは自己紹介をはじっこからどうぞ!
サンポール◆じゃあ‥‥「わしの名前か?」
一同◆おお〜! 入っている!
サンポール◆サンポール=タッキーじゃ。伝説の予言書を持って世界を救う者じゃ。
GM◆彼はかつてフェニックスと共に冒険の旅に出かけ、《ノストラダメッスの伝説の予言書》という超スーパーな予言書を手に入れたんですね。でも自分が世界を救うと思っているんです。
サンポール◆ヒーローは偽ヒーローじゃ(笑)。
GM◆予言書には今のところ北に向かえと書いてあるんです。他にも色々書いてありますが。
アルビウス◆予言書に従って行動する人なんだな。やっぱりアヤしい。
マルチェル◆さすがおじいちゃん!
GM◆そして口癖は「バリバリじゃー」、異性タイプは美人。趣味は訪問販売、好きなものはクレンザー、嫌いなのはじじい。座右の銘は「くらげ」! イカす!
サンポール◆わしはじじいじゃない! じじいと呼ばれるのが嫌いなんじゃ! 天才と呼べ。
アルビウス◆うむ‥‥確かに天災だもんな。
サンポール◆そしてヒーローの言った口説き文句は‥‥『私のメシアよ、助けて下さい』と奴に言われたから助けているんじゃ!
一同◆(爆笑)だ〜っはっはっはっ!
マルチェル◆私はマルチェル=トレアンス。16才の聖女です。若いのは‥‥まあ言わなくていいか。で私は、彼に、『俺に、ついてこないか?』と言われたのでついてきました。
フェニックス◆「‥‥テレるぜ!」(拍手)
GM◆こういう時に熱血カードを渡せばいいのだよ。
えー、で、彼女は『大地の神殿』という所で勇者の武器を守護していたんですね。そんなある日、訪れてきたフェニックスの前で、勇者の剣の一つ、
キース◆「わたくし、キース=ロワイヤル」
一同◆おお〜。
キース◆多くは語らないのですが、口説き文句としてヒーローに『これも何かの縁だ。一緒に戦おう』と言われて彼を守らねばと思い、防御フィールドの《まもる君》と共に彼に同行することになりました。
GM◆彼はフェロウタイプ《気高き古代種族》、種族はなんとダークエルフ。口癖は「なるほど」「フッ(冷たく笑う)」。実は両親を探していて愛に飢えていて、好きなことは『自分を褒められること』。カッコいい風の精霊術法【攻】、《ソニック・カッター》の発動は、なんとハープを弾くことなのだ!
アルビウス◆それでは。私の名はアルビウス。かつては
騎士団の解散後ひどい猟兵部隊に配属され、辺境の村で謎の秘宝と言われる《プリズム》というヤツを奪いに行った訳だな。その時村を全滅させた帝国のあまりのやり方に離反を決意し、ヒーローに説得されて同行することになった。で口説き文句というのが‥‥ちなみに回りは火の海だと思いねえ。
GM◆ゴォ〜。「熱いよお母ちゃん〜(笑)!」
アルビウス◆それで二人で剣を打合せながら『それが帝国の正義かッ!? お前は本当にそれでいいのか!!』と言われたのだ。
一同◆おお!
アルビウス◆ちなみにヒーローとの関係は好敵手と書いてライバルと読む関係です。
フェニックス◆いいですか。「そしてこのオレ、フェニックス(拳を握る)! 多くは語らぬが、この左腕の紋章が全てを表している! 心の中の炎の赴くままに、悪を滅ぼすのみッ!」
一同◆おおおおっ(拍手)!
アルビウス◆キング・オヴ・ハーツだったのか(笑)!
サンポール◆わしは認めん! あれは絵の具じゃ!
GM◆彼は生まれつき左手の甲に不思議な形の紋章がありました。実は炎の精霊の生まれ変わった姿なんですね。
いざとなるとスペシャル戦闘演出《精霊王嘆願》で古の炎の精霊王の一人、<炎の王>カカタル(仮)にお願いして炎を自在に操れます。この熱いハートで今まで、全てを溶かしてきたんだ。
サンポール◆さて自己紹介も終わって‥‥。
アルビウス◆いや、人造人間キャシャーンが残ってるぞ。
GM◆そう。「あ、私ですか」
アルビウス◆そうなんです。
GM◆えー、物真似はよしとして(笑)。《無垢な人造人間》Σ-2507パンドゥーラ。可哀相だからNPCで出る事にしましょう。
彼女は《帝国第4R&Dセンター》という所で、帝国軍に脅されていた天才マルコヴィッチ博士という人に造られました。外見は博士の今は亡き孫娘そっくりに造られています。
アルビウス◆どっかで‥‥いやあちこちで聞いたような話だな(笑)。
GM◆いやいやいや(笑)。Σシリーズは帝国の汎用バイオロイドで、その中でも天才マルコヴィッチ博士が造ったΣ-2500モデルは最高傑作と呼ばれています。
彼女はその中の最終機なんだね。但し実験のせいでメモリーは混乱してます。その後東部魔導研究所に送られ、雑務とセキュリティをしていました。でそこに炎の精霊力を宿した魔法の鎧
である日の夜、反乱軍のチームがそれを奪取しに突入してきました。その中にフェニックスがいて、熱血な論破をされて同行することになりました。で口説き文句は‥‥ヒーロー、読んで下さい。
フェニックス◆『君はヤツらの操り人形じゃあない! 機械の体にも、オレたち人間と同じ熱い心が宿っているんだッ!』
一同◆おおおおおおっ〜(拍手)!
GM◆これは文句なしに熱いですね〜。外見年齢は21、銀の髪に青い目、魔的に白い肌で人造人間ということが分かります。腕の仕込み剣を始め、機能多数。Aタイプ予約シーンで《劇的復活!》があるからサブ動力源もきっとあるんだね。ちなみにヒーローに『ほのかな想い』を抱いてるそうです。
フェニックス◆オレは全く気付かず、貴重な戦力だと思ってるんだろうな(笑)。
★この『熱血専用!』のプレイヤーキャラクターは2つのタイプに分かれておる。フェニックスはこのゲームの主役とも言える『ヒーロー』じゃ。英雄として天から与えられた寿命‥‥『天命』を持ち、様々な内に秘めた力や必殺技を操り、唯一ダークサイドヒーローと対決できる能力を持った主人公じゃ。
それに対し、他のキャラクターは全て『フェロウ』となる。ヒーローよりは弱く、死んでしまうこともあるが、話を盛り立てるための様々な能力を持っておる。味のある脇役というカンジじゃな。
フェロウはルールブックには20タイプ乗っており、いずれも“どっかの話で見たアイツ”なキャラクターばかりじゃ。これでお約束な演出を楽しむ訳じゃな。
各フェロウはヒーローとの出会いのきっかけとなった《運命アイテム》と出会いのドラマを決めることになっておる。パンドゥーラやアルビウスの口説き文句はなかなかいい出来じゃな。
ちなみにフェニックスの前世の炎の精霊王、<炎の王>カカタルというのは名前が決まらなかったがゆえの仮称じゃ。結局最後まで仮称じゃったがな。永遠のチャンピオンのファン諸君、すまぬ。許してくれ。
GM◆さて。では始めよう。季節は秋。さっき言ったように君たちは西の辺境地方を北に向かって歩いています。涼しい風が吹いて、過ごしやすい季節だね。
サンポール◆わしの予言書に従って進むのじゃ。“わし”を強調しとこう。
アルビウス◆「こんな奴の言うことを信じていいのか?」と内心思っている。
GM◆今みたいのを掛け合いパターンの『内心の声』としてやっていいんだよ。相手が答えやすい台詞をあらかじめ言うのも手です。
なんてことをやってると向こうに城と城下町が見えてきます。ではここで全員<地理知識>の汎用判定を。
★このゲームの一般的な行為判定は、汎用判定というルールを用いておる。基本的な判定値は5。10面ダイスで5以下が出れば成功じゃ。1はクリティカル成功、10はファンブル。場合によっては修正の加わることもある。簡単簡単。シンプルでよいの。
フェロウには得意な分野(アドバンテージ特徴)と不得意な分野(ドローバック特徴)が設定されておる。これもフェロウタイプ別に設定されており、フェロウ毎の特徴を活かせる訳じゃ。得意な分野の判定ではフェロウ特徴値を判定値に足し、不得意な分野では判定値から引く。
つまりフェロウ特徴値が高いフェロウは、極端に成功しやすいことと極端に失敗しやすいことがある“分かりやすいヤツ”になる訳じゃ。
フェロウ特徴値が6のキースなどは<乗馬>や<楽器演奏>は抜群に上手で、<聞き込み>や<交渉>が極端に苦手な非常に分かりやすいキャラクターじゃの。
一方ヒーローには得意、不得意な分野はないが、判定の時に天命を消費して成功率を上げることができる。フェロウが行為判定に失敗した時にも、天命を消費すれば振り直しさせることもできるぞ。
キース◆9? てことは失敗か。
アルビウス◆成功。「あれが有名なケインドリック王国か‥‥」と呟く。
フェニックス◆さすがに色々知っている!
アルビウス◆まあ、旅はしているからな。
マルチェル◆(フェニックスに)いいんです、貴方様はそれだから‥‥貴方様は貴方様なんですから。
フェニックス◆(一同苦笑)今のが? ちょっと、ちょ〜っと苦しいな。
GM◆で、掛け合いパターンをやったり、熱血カードを渡したりすると、熱血ポイントがどんどん増えていきますんでフェロウの皆様は頑張って下さい。
でこの国は辺境だけどまあそれなりに栄えている王国だね。騎士団とかもちゃんといます。
フェニックス◆さて。ここが予言書に書いてあった場所か。
サンポール◆ここは寄り道じゃないのか?
アルビウス◆ええ〜っ(笑)? ちなみに予言書とやらにはなんと?
サンポール◆予言書には‥‥(GMの作った設定の紙を見る)『辺境の‥‥』あっ違った。
GM◆そこは読むところが違います(笑)。
サンポール◆え〜、『この北の地で、竜が飛び立ち、さらなる炎が鋼を溶かすだろう』‥‥とある。
マルチェル◆全部おっけーそれ信じます!
アルビウス◆「賢者殿。私には良くわからんが謎解きをしてくれないか?」と言って実力を試してみよう。
サンポール◆つまり‥‥竜とは鳥のことじゃ。鳥が飛ぶんじゃ。炎が鋼を溶かすというのはウソで、鋼というのは‥‥アイスクリームのことじゃ(爆笑)!
フェニックス◆はっはっは! 熱血カードあげる!
★『熱血カード』はテーブル全体で1枚だけあるカードで、ナイスなプレイ、熱血なプレイ、上手なプレイなどをしたプレイヤーに順次渡していくことができる。
渡した場合、ヒーローは天命、フェロウは『自分がどれだけゲームに積極的に参加しているか』を表す『熱血ポイント』を増やすことができる。
血カードはテーブル全体をどんどん巡り、どんどん点も溜り、プレイのテンションも高まる訳じゃ。ついでに他人の発言に注目するようにもなる。なかなか面白い仕組みじゃの。他のTRPGでも試しに使ってみたいところじゃ。
熱血カードはルールブックに豪華付属‥‥ではなくコピーして使うことになっとる。かみさまは一生懸命赤い色を塗っておったな。なんだか涙ぐましいのう‥‥(笑)。
アルビウス◆‥‥内心やっぱり「役に立たんな」と思っている(笑)。
マルチェル◆らしいですねえ、貴方は。貴方はそれでこそらしいんですよ。これでOKですね。
アルビウス◆じゃあパターン反応で『内心の声』やります。「やはり自分でやるしかないか‥‥(笑)」
GM◆はいはい。やると熱血ポイントが1d6上昇します。それからフェニックスは今熱血カードを渡したんで天命が回復します‥‥って減ってないよね。
で、これからどうする?
フェニックス◆オレは王様の所に行って予言書について聞いてきます。
マルチェル◆私もついて行きます。
アルビウス◆うむ。詳しい人間もいるかもしれん。
キース◆そうだな。私も行こう。
サンポール◆なに〜。一番詳しいのはわしじゃ。信用できないのか?
GM◆では野原に突っ立っていてもしょうがないので皆さん同行するわけですね? パンドゥーラも「私もフェニックスさんについて行きます」と行ってます。
★このゲームでは他のキャラクターとの人間関係を事前に決めておき、その人間関係特有の『パターン反応』を実行すればフェロウは熱血ポイントが貰えることになっておる。
人間関係は『愛している』『足手まとい』『頼りにしている』など10種ほどあり、それぞれのパターン反応はさっき出てきた『内心の声』『全部OK』『任せられん』などなどじゃな。
これで他のキャラクターとのいきいきとした会話を楽しみ、全員がゲームに参加できる訳じゃ。この話のキャラクター達もあちこちで色々パターン反応をやってみている。若干、パターン反応しか考えとらん勘違いもいるようじゃがの‥‥。
一行はケインドリック王国の城下町へと入っていった。まっすぐ伸びる大通りが向こうに聳える王城へと旅人を導いている。石造りの建物が連なり、屋台の並ぶ通りには様々な種類の人々が溢れていた。辺境地方にしてはまあまあ活気があるようだ――だが、心なしか、人々の表情に陰りが見えるような気もする。
アルビウス◆「やはりここにも帝国の影響があるのか‥‥」と暗い顔をする。
GM◆おお。ああいう時に熱血カードをあげればいいんだよ。
サンポール◆あ、なるほど。
GM◆このゲームは他のRPGより一層、互いの発言に注目しあうべきなんだね。
で街の人は「あの剣? ナントカ様じゃないのか?」「そういえば反乱軍の重鎮に、炎の剣技を操る凄い英雄がいるって言うじゃないか?」なんて言っております。
フェニックス◆おお! 噂になってるぜ! 胸を張って歩きます。
GM◆しかしアルビウスとパンドゥーラを見ると「おい見ろよ、アイツ帝国の鎧を着てるぜ?」「あの娘、もしかして‥‥」なんてヒソヒソ言っておる人もいます。そこら辺のオバサンが子供に「近づくんじゃないわよ!」「はぁ〜い」なんてのも聞こえるね。
アルビウス◆じっと耐える。「それだけのことを今までしてきたのだからな‥‥」
サンポール◆わしは全然関係ないぞ(笑)。
GM◆「げっ、ダークエルフまでいるじゃねえかよ‥‥」
キース◆うう‥‥。
フェニックス◆しかしオレはそんな批判にはまったく気付かず進むのであった(笑)。
マルチェル◆そんな貴方を目がハートマークで見つめてます。
GM◆ちなみに反乱軍に不死鳥の剣を操るスゴい英雄がいるって話はとても有名で辺境まで届いてるんだね。
フェニックス◆おお〜っ!
GM◆(ふふふ)いや実は君は仇名が“不死鳥”なだけなんスよ。でみなさんは城に行くのかな?
アルビウス◆私が行けば誤解を受けるかもしれない。刺激しない方がいいだろう。
フェニックス◆ここは‥‥経験の豊かな君の判断に任せるよ。では置いていくことになるのかな?
マルチェル◆「貴方は大丈夫ですか?」
アルビウス◆「私は‥‥大丈夫だ」
GM◆てな時に衛兵がやってきます。ザッ!(一礼)
「失礼します! 高名なる若き英雄のフェニックス様とお見受けしますが?」
フェニックス◆「(堂々と)うむ! 予言書に書いてあることについて聞きに来た!」
GM◆「はっ! 実は王子殿下もフェニックス殿にお会いしたいと申されておりまして、皆様方御一行を是非城の方に招待したいとの御意向なのですが!」
フェニックス◆「それはそれは。お言葉に甘えて」
GM◆「してフェニックス殿。フェニックス殿のお仲間には、人間でない方を始め、帝国騎士団の鎧を纏った方もおられるようですが‥‥?」
フェニックス◆「いや、心配することはない! 彼らの心は正義に満ちている!」
GM◆「はっ! 失礼しました! 私共も皆様の先程からの堂々とした態度に恐れ入っていた所であります! それでは皆様ご一緒にどうぞ!」と歩いていきます。
アルビウス◆かたじけない。
GM◆ついて行きまして城に入りました。中庭では騎士団が戦に備えて練習をしています。
アルビウス◆練度をちょっと見てみよう。
GM◆では<集団戦知識>あたりで汎用判定をどうぞ。
アルビウス◆そんな特徴はないってカンジだから‥‥5以下か。よし、成功。
GM◆辺境地方にしてはまあまあ強いようですね。
アルビウス◆「‥‥なかなかのものだな」とぼそっと呟こう。
一同◆おおー。
マルチェル◆それでこそ貴方です! 熱血カード。
アルビウス◆(苦笑)なんやねん今のは。さっきから‥‥ちょっと台詞のバリエーションないぞ?
GM◆(確かに‥‥。)他の皆さんはどうしますか?
キース◆フェニックスの後についてまっすぐ王様の所に行きます。
マルチェル◆フェニックスをハートマークで見つめながらついていきます。
GM◆ちなみにパンドゥーラはそんなマルチェルを見ると、不思議そうな‥‥複雑な表情を浮かべている。
サンポール◆「どうかしたのか?」と聞いてみよう。
GM◆「いえ、なんでもありません、賢者様」と言って彼女は頬に手を当ててうつむく。
「どうしたんでしょう、この気持ちは‥‥? 私にこんな感情はプログラムされていないのに‥‥」と呟いてます。という訳でBタイプ予約シーンを発動したと思ってくれい。
一同◆おおおー。
GM◆さて、そうこうするうちに大広間に通されて王子様に面会します。
マルチェル◆さすがに城の中に入ったらハートマークは消します。
GM◆(もうとっくに入ってるよ)はいはい。
★各フェロウにはAタイプ、Bタイプの《予約シーン》というものが決められておる。Aタイプは戦闘中に必殺技を発動するなど、状況を有利にするものじゃ。これに対しBタイプの予約シーンは発動しても別に状況は変わず、演出のための演出とでもいうべきものじゃな。Aタイプは発動すると熱血レベル――フェロウの総合的なテンションの高さを表す0〜5のレベル――が下がるが、Bタイプは熱血レベルが逆に上がる。
各フェロウは作成時にAB両方から合わせて5つ、予約シーンを選んでおくことになる。各フェロウタイプの説明を読むと、Bタイプの方は“らしい”のが揃っておってなかなか愉快じゃぞ。今回のパーティーの連中の予約シーンもな。はっはっは‥‥。
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