HICKOK 真空管テスター モデルRD1575

この真空管テスターはHICKOK社がRD INSTRUMENTS社向けにOEM製造したものでモデル1575の型番がつけられています。HICKOK社は有名なウェスタンエレクトリック社向けにもOEMで製造しており、本テスターと同性能のものをKS−15750 L1、L2とウェスタン特有の型番をつけて、出荷しています。



大きなメータが特徴です。ライン、バイアス、Gmとそれぞれ別々のメータが取り付けられています。Gmメータは大変見やすくいかにも高精度が期待できそうです

HICKOKの最高機種である539シリーズ(539A,539B,539C)とほぼ同性能です。Gm(真空管の相互コンダクタンス)測定が精密にできます。ウェスタンエレクトリックの球の測定条件も測定チャートに記載されています。ほとんどの球は測定が可能です。残念ながら真空管でも最終世代であるコンパクトロンにはソケットが対応していません。そこで、外付けのアダプタを作って、測定できるようにしました。
このチューブテスタは、1年半ほど前にアメリカのオークションサイト e-bayに出されているのを見つけ、比較的安価で落札したものです。539シリーズ、特に539Cなどは、人気度も高く、落札価格は、びっくりするほどの価格がついていますが、このテスタはあまり知られていないのか、まあリーズナブルな価格で入手できました。程度も非常によく、目立った傷もありませんでした。以前、購入しておいたキャリブレーションチューブ(HICKOK社で測定した6L6メタルチューブ)で確認したところぴったりの値が出ていました。

 

自作したコンパクトロン、大型9p、UFソケットアダプター    HICKOK社のCA−4アダプター


 キャリブレーションチューブ(6L6)を測定しているところ

つづく

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