1999.11.8 /updated

 

超速報!!
11/25発売の4th.シングル
「Sweetness」の鯰流ライナーノーツ&感想!

 

 皆様、大変お待たせいたしました!待望の2枚同時リリースの4thシングル「Sweetness」の超速報です。こちらの方は、「忘れない日々」より3週間遅れで初披露されました。(もちろんSista's Soulで初披露です。)

いろんな意味で、「忘れない日々」と対極にある曲です。この新譜2枚で、Misiaの2つの違った面を感じ取ってみて下さい。


鯰なりの率直な感想です。(※著作権の問題が絡んでくるので、歌詞やメロディの掲載は出来ませんが、「あ、こんな感じなんだー!」って分かって頂ければ幸いです。)

 

@ Sweetness (5’55”)
作詞:Misia 作曲、編曲:島野聡 

 この曲を聴いた最初の印象は、「Believe」の延長線上にあるような曲だなあということでした。曲のイントロの音使いで、その曲がいい曲か期待外れか大体分かるんですが、この曲は、イントロだけで、「あ、Misiaらしいなあ」って感じた曲でした。変に媚びることもなく、「売る」ためだけの曲でもなく、Misiaのピュアな一面が見えた曲で、期待通りでした。

詞はMisiaによるもので、曲は「つつみ込むように…」の作曲者、島野聡氏によるものです。

曲調は、先ほども書きましたが、Believeの延長線上にある感じです。ミディアムスローでヒップホップテイストが加わった曲です。ただ、Believeがヒップホップやゴスペル色が強かったのに対し、Sweetnessは、ヒップホップ色よりも、AOR色が強く、メロウな感じがします。コード進行も複雑で、サビの部分で転調もするので、メロディに新鮮さを感じます。秋らしいというより、春らしい感じの仕上がりです。音的には、ドラムの音使いも高音がはっきりしてますし、エレピとコーラスが前面に出ていて、全体的に軽い音使いで、メロディの軽快さに上手くマッチしてます。

この曲に関して、Misiaはこう述べてます。

この「Sweetness」は、「忘れない日々」が前向きにお互いの事を考えてお別れしましょうという別れの歌なんですが、「Sweetness」は反対に、なんかちょっと不安なこともあるんだけど、お互いに前向きに考えて、「ちょっと付き合ってみない?」というイメージの歌なんです。だから、お別れと始まりという対極になっている曲なんですね。

何でも物事はそうだと思うんですけど、答えは一つじゃないじゃないですか。恋の側面もそうだと思うんですよ。「この恋はやめた方がいい」とか「この恋はいいんじゃない?」とか、「彼はいいんじゃない?彼女はいいんじゃない?彼はよくないんじゃない?」っていろんな意見がいろんな物に対してあると思うんですけど、答えは一つじゃないと思うんです。自分の心が行きたい方向が、自分にとっての答えだとMisiaは思うんですね。不安なこととかも、絶対やってみなければ答えは分からないと思います。

そういうことを最近思っていて、恋愛に限らず何かを始めようとしている人、新しい事にチャレンジしてみようと思っている人とかにも、「やっぱりやってみないと分かんないよ、やってみれば!」っていう、開き直ってほしいっていう思いで書いてみた詩です。

せっかく人を好きになったんだから、伝えなきゃってMisiaは思うんですね。好きって思われることは、みんな誰しも嬉しいと思うんですね。その気持ちを誰かに伝えてみてもいいんじゃないかなって、そういう気持ちを託してみました。

鯰もその通りだなあって感じましたね。サビの最後の歌詞が「今、二人は臆病だっただけ」っていうのが、すごく重みを感じます。Misiaのコメントにもありますが、「なーんだ、お互い心を開いて気持ちをぶつけてみれば、恋愛なんて簡単なものだったんだ!」って感じがしますね。鯰も実はそういうタイプの人間なので、正直言って理屈や理論が嫌いなんですよ。世の中には、理屈や理論から物事に取り組む人がいますが、大体そういう人は恋愛でも仕事でも上手く進んでないような気がします。鯰も、仕事でいろんな無理難題を押し付けられますが、始めから「こんなのどう考えても出来る訳ないじゃん!」って思ってたら、何も出来ないんですよね。出来なくてもやるしかないんですよ。そうやって試行錯誤していれば、それが100%は出来ないにしろ、70%位は出来るものなんですね。最初から自分に壁を作って「そんなの出来ない!」って思ってたら、1%も出来ないんですよね。そういう意味ですごく共感出来ました。

この曲が、心に迷いを持っている人達にとっての応援歌になればいいですよね。

この曲で、Misiaの「Misiaにしか出せない色」がはっきりしてきたように思えました。本当にいい発展の仕方をしているなあって思います。これからも頑張れ、Misia!!

 

A愛しい人  (5’05”)
作詞、作曲:Misia 編曲:百石元

夏のツアーに行かれた方なら、記憶にありますよね。そう、アンコールで初披露されたあの曲のオリジナルです。ちなみに、ツアーの中で録音されたライブバージョンは、「忘れない日々」の方に入ってますので…。(ま、両方買いました、よね!買ってない人は今すぐCDショップへ!)

こちらのオリジナルなんですが、ライブバージョンとは全く違った印象です。ライブバージョンは、「キスして抱きしめて」と同様、しっとり聴かせる感じでスローテンポでしたが、オリジナルは軽快なミディアムテンポで、「恋する季節」っぽいなあって感じました。

出だしの「Hi,Darlin〜Oh,Darlin」というMisiaのウィスパーボイスが、今までになくsweetですね。曲も終始その甘い雰囲気を大事にしています。音的には、乾いた感じで、エコーやリバーブは控えめで、からっと爽やかな感じに仕上がってます。アコースティックギターと生ピアノが前面にフィーチャーされてて、甘い雰囲気のギターポップに仕上がってます。そんな甘い雰囲気の中でも、サビの部分のコーラスが重厚だったり、1コーラス後の間奏でエレキギターとオルガンが絡んでくるあたりは、力強さも感じさせます。(ちょっとアメリカンロックの雰囲気も入ってますね。)緩急をうまく使い分けたなあという感じの曲だと思いました。

 

B 忘れない日々(Hex Hector's Radio Mix)

こちらは、「忘れない日々」のHex Hector氏によるリミックスです。Misiaのボーカルは、このリミックスのために録音し直しています。

オリジナルとは、全然違う雰囲気に仕上がってます。Spiritualというか、Ambientというか、壮大でどこか神秘的な雰囲気を秘めたハウスに生まれ変わっています。曲のテンポは変わらないものの、バックのリズムパターンを変えることによって、スピード感とグルーブ感が増幅してます。Everything But The GirlやCeline Dionのリミックスなどでもこれと同じ手法が用いられてますね。

サビの部分は、力強くて、Worldgrooveっぽい雰囲気を持っています。オリジナルの雰囲気を大事にしつつも、グルービーでダンサブルなエッセンスを加えたってところでしょうか?クラブ系の雰囲気を持ちつつも、非常に口当たりの良い(?)仕上がりになってますね。