2001.3.2 updated

2001.1.27 横浜アリーナ ライブレポート

 


【横浜アリーナへの道】

2001.1.27(土曜日)、その日は関東地方3年ぶりの大雪でした。朝から猛吹雪で、大雪警報が発令するという最悪の天候でした。JR横浜線も、大雪の影響で15分〜20分に1本の運転間隔に変わっていました。一緒に行った友人(←横浜線の十日市場に住んでます)とは17:00に新横浜駅で待ち合わせだったんですが、「ごめん!電車が来ないからもうちょっと待ってて!」と、30分待たされる羽目に…。

17:30、友人がようやく来て、横浜アリーナへと向かったんですが、雪だけでなく風も激しい状態で、鯰の持っていたビニール傘は、ビニールの部分だけが「スポーン!」と風に飛ばされてしまいました…(;。;)骨だけになった傘は、横浜アリーナのロビーで捨てる羽目になってしまいました。(会場スタッフの方、余計なゴミを増やして申し訳ないっす!)

17:45、入場チェックを終え、席に着きました。席はアリーナ席で、ステージから向かって右側奥の方でしたステージからは40m位離れた所でした。(←Misia曰く「右の皆さん」の席です。)開演15分前にも関わらず、席は半分位しか埋まっていない状態でした。やはり、交通機関の遅れのせいで、会場への到着が遅れたお客さんが多かったんでしょうね。また、大雪で来られなかった人も多かったようで、開演直前には1割程度空席がありました。

一緒に行った友人の話によると、他のアーティストのコンサートでは、予定開演時間の10分遅れぐらいでコンサートが始まるとのこと。去年暮れのサザンオールスターズの横浜アリーナ公演に行ったそうなんですが、客の入場がまだ終わらないうちにステージが始まったとのことでした。客の入場がきちんと終わってから開演するのはMisiaぐらいだそうですね。

 

【コンサートの様子】

18:40、予定より40分遅れで会場が暗転し、公演開始のアナウンスが流れました。

ステージから青いライトが放たれ、ステージの左右にあるロープから、2人の男性が降りてきました。二人とも武士の恰好で、一人は白い服、もう一人は黒い服を着た人でした。Hiphop系の激しいBGMに合わせて、二人の武士が殺陣を始めました。刀がぶつかり合うと、火花がバチッバチッと飛び、その度に客席から歓声が上がっていました。

この白と黒の2人の武士とは…、勘のいい人ならもうお分かりですね!「Escape」のプロモーションビデオを再現していました。(※Escapeのマキシシングルをパソコンで見てみて下さい。プロモーションビデオが収録されてます。)

殺陣が終わると、舞台は再び暗転し、ステージには幕が下ろされた状態だったんですが、その幕に巨大な影絵が映し出されました。

私は白いうさぎが好き。私は黒いうさぎが好き。

私は白い風が好き。私は黒い風が好き。

私は白い波が好き。私は黒い波が好き。

私は白い月が好き。私は黒い月が好き。

私は白い天使が好き。私は黒い悪魔が好き。

 

Misiaのナレーションに合わせて、幕にはうさぎ、風、波、月、天使、悪魔が映し出されました。これもEscapeのプロモーションビデオの冒頭の部分を再現していました。

そして、

私は…私は…Misia。

と言った瞬間、幕が開き、そこには巨大な「エレベーター」(ステージの幅ぐらいあって、舞台から高さ5m位の位置にあった。)があって、Misiaを中心にダンサー4人が横一列に並んでいました。BGMに合わせてその「エレベーター」がゆっくり下がってきて、舞台の高さまで下がったと同時にBGMがEscapeのイントロに変わりました。

Misiaは白いコートのような衣装で登場。(←後ろの方の席だったから、あんまりよく見えなかったもんで…。多分そんな感じの衣装だったような気がします。)

Escapeを2コーラス歌った後、Tell Me→BELIEVE→I'm Over Here→花/鳥/風/月→Change For Goodと、各1コーラスずつの小気味よいメドレーでオープニングを飾りました。

メドレーが終わると、MisiaのMCになりました。

皆さん、こんばんわ〜!

全国ツアーも武道館から始まって、全国を回って、横浜アリーナに戻ってきました!

今朝、起きてカーテンを開けたら、横殴りの雪でビックリしちゃったんですけど…。

でも、雪の中沢山の人が来て下さって、すっごく嬉しいです!

今日は雪に負けないように、頑張ってステージを盛り上げます!

 

で…これから皆さんと打ち合わせをしたいんですが…。お約束の打ち合わせなんですけど。

皆さんの呼び方なんですけど、1階のセンター席の皆さんのことを「センター」、Misiaから見て右側の皆さんのことを「右の皆さん」(場内から笑いが…)、左側の皆さんのことを「左の皆さん」、Misiaからみて正面の後ろの方の皆さんのことを「後ろの皆さん」と呼ばせて頂きます。

ちなみに鯰は「右の皆さん」の中の一人でした。「センター!」「…ワァー(歓声)」「右のみなさーん!」「…ワァー!」…と客席とのやりとりで盛り上がった後、曲が再びスタート。

「愛の歌」「Melody」とミディアムテンポの曲が続いた後、館内が紫の光に包まれ、再び曲がスタート。Misiaは白いドレスに衣装替えしました。「恋する季節」「忘れない日々」でクールダウン。この4曲はすべてオリジナルバージョン、フルコーラスでの演奏でした。「Melody」のサビの部分では、手を右・左・右・左と振るスタイルはすっかり定着しましたね。真冬とはいえ、ひまわりも所々揺れてました。「恋する季節」では、ラストの「さあいっしょに 飛ぼう〜〜〜〜〜〜〜」の箇所で声がよく伸びて(約30秒!)、客席から拍手の嵐でした。

舞台は暗転し、コンサートのお約束でもあるショータイムになりました。(要するに、Misiaのお色直しの時間ということです。)DJショーとダンスタイムで観客をアッと言わせました。DJのあのスクラッチのテクニックは凄かったですね。似非DJ(=ビートマニアン)の鯰も見習わなければ…(^^;

ショータイムの後、Misiaが再び登場し、これまたお約束のハガキコーナーが始まりました。Misiaは今度は黒い衣装にお色直ししました。

「私も今の夢に向かって頑張っていきたいと思っています。(「立派な看護婦として頑張っていきたい」…だったと思ったんだけど。)Misiaにとっての夢はなんですか?」

…夢といっても、夜寝てる時の夢の話なんですけど。Misiaはよく夢を見る人なんですけど、今日見た夢の話をしますね。

広い会議室の中で、GLAYさんとB'ZさんとSMAPさんが会議をしてるんですよ。(場内から笑いが…)で、何を話し合ってるかというと、「今年の正月には餅を食べたか?」っていうことなんですね。「Misiaは餅はどういう風にして食べるのが好きか?」って突然振られて、「…Misiaはきなこ餅が好きです!」って思わず大きな声で答えちゃいました。GLAYさんもB'ZさんもSMAPさんも、一度もお会いしたことはないんですけどね…。

 

コンサートの数日前のSista's Soulでも「Misiaがきなこ餅が好き」っていう話をしてました。よっぽどきなこ餅に対するこだわりがあるんでしょうね(^^;

 

ハガキコーナーの後は、It's Just Loveから曲が再開しました。今回は何とMisiaによるピアノ弾き語りで、しっとりと聴かせてくれました。Misiaは小さい頃からピアノをやってたらしいのですが、弾き語りは今回が初めてだったそうです。白いピアノの内部から赤い光が照らされ、なかなか幻想的な雰囲気でした。It's Just Loveの後、舞台両脇にはステンドグラスが映し出され、オーケストラとピアノの演奏が静かに始まり、Everythingのイントロに変わると、場内から歓声が上がりました。オリジナルと同じアレンジでの演奏で、静かにかつパワフルに歌い上げてくれました。

Everythingが終わり、白と黒の衣装のダンサー5人が登場し、陽のあたる場所のイントロが流れると、場内は再び総立ちになり、コンサートの一番のクライマックスを迎えました。「陽のあたる場所→つつみ込むように…」のお約束の流れは今回も健在でした。つつみ込むように…は今回も観客との大合唱でした。(今後Misiaのコンサートに行こうと思ってる皆さん、サビの部分の歌詞はしっかり覚えておきましょうね!)

いつもなら、つつみ込むように…で一旦ステージが終わるのですが、今回はもう1曲演奏がありました。今年の元旦に発売になった、I Miss You〜時を越えて〜 です。ちなみに、鯰が行った翌日のツアーファイナルでは、ゲストにDreams Come Trueの3人が駆けつけて、コラボレーションをしたとのことです。(最終日に行った方はラッキーでしたよね。…うらやましい!)鯰が行った日は、バックコーラスの女性の方が吉田美和さんのパートを歌ってました。

 

Misiaとバンドメンバーは舞台から去り、ステージが暗転すると、場内からはアンコールの手拍子が始まりました。手拍子は数分間続き、時間が経つに連れ、手拍子は段々大きくなっていきました。

 

舞台が青いライトに照らされ、白い服を着たダンサー2人が登場し、エネルギッシュなハウスのイントロが聞こえてきました。アンコールの1曲目は、SweetnessのSatoshi Tomiie Remixでした。舞台の後ろの方からは、客席に向けてレーザー光線の青い光が飛び交っていました。かなりド派手な演出でした。Sweetnessの後は間髪入れずにSweet PainのFrancois K.Remix→The Glory DayのMalawi Rocks Remixという、「Misia Remix 2000」の曲のノンストップミックスでした。前半のノンストップはコンサート的な雰囲気でしたが、こちらのノンストップは、会場が巨大なクラブになったかのような感じでした。鯰的には跳ね跳ねのGarage Houseは大好きなので、もうノリノリでした。

The Glory Dayなんですが、曲の前半はMalawi Rocks(←※J-WAVEでナビゲーターをやってる「DJ TARO」さんが所属するクラブユニットです。)のリミックスでしたが、後半からはTomoki Hirata Remixに変わりました。Tomoki Hirata氏は、コナミの音ゲー「Beatmania Yebisu Mix(プレステ版)」や「DancemaniaX」にも楽曲を提供しており、ゲーセンでもよくHirata氏の曲で踊ったりなんかしてたので、それが大音響で体感できたのは非常に嬉しかったですね。しかもバックコーラスの黒人男性は、「DancemaniaX」に収録されている「Body」という曲のボーカルの人(J.Braithwaiteさん)だったのも涙モノでしたね。そしてクライマックスは、Into The Lightのハウスリミックスでした。これは「Misia Remix 2000」には収録されていませんが、今回のライブに合わせて新たにアレンジされたものです。(※ミニアルバム「The Glory Day」にInto The LightのGomi Remixが収録されていますが、それとは別のアレンジでした。)

「一大クラブイベント」が終了すると、再び舞台が暗転し、更なるアンコールの手拍子が湧き上がりました。数分後、Misiaが舞台に再び現れました。Misiaにピンスポットの照明が当たり、MisiaのMCが始まりました。

皆さんに一つお知らせがあります。お手持ちのパンフレット(会場入口で配られた、コンサートのスポンサーのチラシ)にも書いてあったので、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、4月にサードアルバムが出ます!!

これから演奏する曲は、そのアルバムの中に収録される、Misia作詞作曲のバラードです。

「時を止めて」…。

ピアノの伴奏をバックにMisiaが静かに歌い出しました。この曲の感想ですが…、なかなか泣けるバラードだと思いましたね。It's Just Loveに近い感じの曲調でした。(アルバムではどんなアレンジになるのかは分かりませんが…。)密かに歌詞もメモってきたんですが、「このまま時が止まり、これから先もずっと私の思いがあなたに届いてくれれば…」みたいな感じの内容です。(歌詞をそのまま掲載することができないので、これでご勘弁を…。)

いつもなら、ラストのアンコールは1曲で終わるのですが、今回はもう1曲ありました。

今日は大雪の中、来て下さって本当にありがとうございました。いつもならここでステージが終わりなんですけど、この寒い中来て下さった皆さんのために、もう1曲お届けします。

「キスして抱きしめて」

ラストの1曲は、その日の大雪がくれたプレゼントでした。時を止めて同様、ピアノの演奏をバックに歌い上げました。

全ての演奏が終わり、Misiaの挨拶の後、「最後にMisiaって呼んで下さい。」…「みーしゃーーーー!」でコンサートが終了しました。約2時間半、全21曲でした。

 

コンサートが終わり、会場から出ると、雪が雨に変わっていました。雪が止んだのはよかったんですが…、足元がとんでもないことになってました。暑さでドロドロに溶けたかき氷のような状態で、靴の中はぐちゃぐちゃでした。

コンサートの後、鯰と友人は、新横浜駅前のイタリア料理店に入ったんですが、そこでもMisiaの曲が立て続けに流れてました。にくい演出ですね…(^_^;)(ちなみに友人は、年末のサザンオールスターズのアリーナ公演の時にもこの店に入ったそうなんですが、その時にはサザンの曲が流れていたそうです。)

 

OCN Presents THE TOUR OF MISIA 2001 1月27日 横浜アリーナ

ESCAPE〜Tell Me〜BELIEVE〜I'm over here〜花/鳥/風/月〜Change for Good(6曲ノンストップミックス)

愛の歌
MELODY
恋する季節
忘れない日々

〜DJ&DANCE TIME〜MISIAのハガキコーナー

It's just love(ピアノ弾き語り)
Everything
陽のあたる場所
つつみ込むように…
I Miss You〜時を越えて〜

【アンコール1】
sweetness
(Satoshi Tomiie Remix)〜Sweet Pain(Francois K Remix)〜THE GLORY DAY(Malawi Rocks Remix→Tomoki Hirata Remix)〜INTO THE LIGHT(Special Arrangement)

【アンコール2】
時を止めて
(4月25日発売のアルバム「Marvelous」の収録曲)
キスして抱きしめて

 


大雪の日のコンサートは、Misiaにとっても忘れられない日になったことでしょう。勿論、鯰にとっても忘れられない思い出になります。Misiaやスタッフの方々も大変だったと思いますが、この日のステージが無事成功したことに感謝してます。本当にお疲れ様でした!