★1998.12.2・武道館コンサート、行ってきました!

12/2(水)、待ちに待ってたMisiaの武道館コンサートに行ってきました!一言で言って、めちゃめちゃ楽しかったぁーーー!「音楽」って「音を楽しむ」って書きますが、まさにみんなで「音を楽しんだ」コンサートでした。誰よりも楽しんでたのは、誰あろうMisia本人でしたネ!

 

【武道館への道】

12/2(水)は、東京はあいにくの小雨模様、しかもこの冬一番の寒さでした。鯰は大学時代のサークルの友人・tomoちゃんと、京王線新宿駅の改札で17:30に待ち合わせし、都営新宿線で九段下へ向かいました。九段下には6時ちょっと過ぎに着きましたが、もう既に物凄い人垣が…。武道館までの歩道には、Misiaグッズを売っている出店や、焼きそば屋まで出る始末。縁日じゃあるまいし!いざ北の丸公園の中に入ると、ダフ屋さんの大集団が!「チケット余ってない?」「いい席あるよ!」…一人振り切ると、また違う集団が向かってきて、まるで「メタルギアソリッド」のような光景。総勢50人以上はいましたね。今までいろんな人のコンサートに行きましたが、ここまでダフ屋が多かったのは初めてでした。
武道館の入口前にはMisiaのオフィシャルグッズの出店があり、鯰とtomoは中に入ってみました。鯰は12/8発売のMisiaのオフィシャルブック・「Misia is here!」(ルー出版・\2800)を買い、tomoは「Misia is here!」と、テディベアのキーホルダー、そしてCDケースを買ってました。総額約1万円!リッチだねぇ!

 

【客席ウォッチング】

お買い物を済ませ、カメラチェックを終えた後、いざ座席へ。二人の座席は、舞台に対して左後ろの2階席の上の方。J-WAVEでの電話先行予約で取ったにも関わらず、2階席の後ろの方でした。

館内は、女性65%、男性35%で、女性ファンの方が圧倒的に多かったです。客層は、20代前半の女子大生、OLが一番多かったような気がしました。鯰のまわりの席は、ほとんどが女性でした。カップルも結構多かったです。ファッションで目立ったのが、やはりMisiaのトレードマークでもあるニット帽。中にはピンクのニット帽、ピンクのベスト、ピンクのハンドバッグというピンク尽くしの女性もいましたね。

舞台のセットは、森をイメージしたもの。アルバム「Mother Father Brother Sister」(以下「MFBS」と表記します。)のジャケットでMisiaが寝ているあの森をイメージしていました。舞台の両端には高さ5メートル位はあろうかという、大きな木が立っていました。昔の「8時だよ全員集合」の「ドリフの探検隊」のようなセットといえば、一番分かりやすいんじゃないでしょうか?

 

【そしてコンサートは始まった】

客の集まりが悪く、7時開演予定のはずが、10分押しでスタート。館内の照明が突然消え、男性ダンサー6人が、舞台上でダンスを披露しはじめました。曲が変わり、聞き覚えのないイントロが流れてきました。「未発表曲からスタートかぁ!?」とか思いましたが、出てきたのが、前座の女性シンガー。(Calynという新人アーティストです。この武道館コンサートでデビューだそうです。)曲調がMisiaに凄く似ていたので、勘違いして「Misiaぁ〜〜!」と声援をあげる女性客もちらほら。

前座の女性シンガーが2曲歌い終わった後、照明が消え、30秒ほど無音状態に。そして、「MFBS」の「Never gonna cry!」のストリングスバージョンが流れ、レーザー光線が飛び交うと、館内のボルテージは一気に高まりました。そして、「K.I.T」のイントロが流れ、Misiaの「♪ンーンーーーーンンンーーー、パララッパッパーーーー!」という歌声が聞こえ、イントロが終わるといよいよMisiaが登場!館内は最高潮に!Misiaは黄色のパンツ、赤のタンクトップ、赤のニット帽というお馴染みのスタイルで登場。「K.I.T」「Into the light」とノンストップで2曲続きました。Misiaのあの冴えわたる高音と素晴らしいアドリブで洗礼を思いっきり受けたという印象です。

「Into the light」の演奏が終わった後、MisiaのM.C.が始まりました。「皆さん、こんばんわー!」という元気よい掛け声でトークがスタート。「Misiaぁ〜〜!」と飛び交う声援に対し、「気軽にMisiaと呼んで下さい」と可愛らしく答えてました。

「夕べ、眠れなくって、9000人ってどれ位なんだろうって、米粒を数えてみたんです。1000粒位数えたところで挫折しちゃいましたね。」

「Misiaは去年の12月2日はニューヨークに行ってました。これから何かが始まるって時で、すごく期待に胸を膨らませていた時でした。」という風にトークは続きました。

トークが終わり、「小さな恋→Tell me(メドレー)」「I'm over here」「Cry」と、「MFBS」の曲が4曲ノンストップで続きました。面白かったのが、「Tell me」の間奏部分で、「K.I.T」を歌うという、「夜もヒッパレ」みたいなお遊びでした。でも、結構合ってましたね。

「Cry」の演奏が終わり、照明が暗くなり、数秒後に舞台右上の高くなった部分に照明が当たっていきました。と同時にDJショーが始まりました。それがまためちゃウマなんだな、これが!スクラッチなんか、物凄い勢いだったし、曲のつながり方も華麗だったし、圧巻でした。

DJショーが4分ほど続き、それが終わった後は、Misiaは黒のドレスにお色直ししました。ちょっと金色のラメが入ってて、クリスマスっぽいドレスでした。

「Misiaは音楽を通じて、楽しいことや苦しいことなど、一杯学びました。そんな中、Misiaにほほえみを与えてくれた曲があります。聴いて下さい、『恋する季節』。」

といって、「恋する季節」の演奏がスタート。「恋する季節」の演奏が終わり、館内は暗くなりました。「星の降る丘」のイントロが聞こえてくると、天井には無数の星が映し出されました。んー、粋な演出!

それが終わると、再度DJショーで、今度はダンサー6人が真っ赤な衣装で登場。このダンサー、Misiaの所属事務所のホームページで、「D.O.G.」(Dance of Glory)というグループ名に決定したそうです。このダンサーもダンスがめちゃめちゃ上手で、大いに楽しませてくれました。

このショーの後、Misiaは二度目のお色直しを終えて登場。今度の衣装は、白いニット帽に白とピンクの混ざったワンピースでした。この衣装に対し、会場からは「雪ん子!」という声が。館内は笑いの渦に。鯰は、「アルプスの少女ハイジ」みたいな感じに思いました。

「Misiaはこれまでいろんな人達に支えられてここまできました。Misiaはこの武道館コンサートを一つの『スタート』として考えていきたいです。」

そして曲が再開。「キスして抱きしめて」がギター1本の演奏で始まりました。その後、「Key of love」「Melody」「陽のあたる場所」とボルテージが徐々に高まり、最後の「つつみ込むように…」でボルテージは最高潮に。サビの部分は9000人で大合唱でした。

大いに盛り上がったところで、舞台はひとまず終了。Misiaやバンドのメンバーが舞台から去り、館内は暗くなりました。と同時に、アンコールを求める拍手や歓声が湧いてきました。

数分後、舞台は再開。舞台両端の大木が無数の電球でライトアップされると、「The glory day」のゴスペルコーラスが始まりました。2コーラスまで終わると、突然ストリングスオーケストラのソロ演奏になり、その演奏が始まると、舞台の上方10m、つまり、Misiaの遙か頭上にスポットライトがあたり、そこには何と、フルオーケストラがいたんです!この演出には驚きでした!このオーケストラを指揮していたのは、「Never gonna cry!」のストリングスアレンジをした、鷺巣詩郎さんだったんです。これにも驚きでした。曲は最後の「Yes,this is the glory day!」の部分にさしかかると、ここも9000人で大合唱になりました。Misia自らが我々観客に歌唱指導をしてくれました。

引き続いて、「Never gonna cry!」に突入し、ボルテージはまたも最高潮に達しました。サビの部分では、会場全体が両手を大きく左右に振って、大盛り上がりでした。鯰は大きなヒマワリの造花を持ってきていたので、tomoと2人でヒマワリを大きく振りました。(Misiaは見てくれたかなあ?)2コーラス後、バンドメンバーの紹介と、それぞれの華麗なソロ演奏が繰り広げられ、再びサビの部分に。舞台から銀色のテープがパァーーーッと広がり、舞台横からは巨大な「MSA」マークの白い風船が数個出現し、最後にふさわしい盛り上がりを見せました。後で帰る時に、九段下の駅で、銀色のテープを持った集団に遭遇し、そのテープを見ると、何と「Misia Mother Father Brother Sister Tour '98」って書いてたんです!演出が細かいぃーー!(←SIIBASI AKIRAさん、教えてくれてどうもありがとう!)

演奏が終わると再び舞台が暗くなり、アンコールを求める拍手と歓声が湧き起こりました。これで終わりじゃなかったんです!

最後の最後のお楽しみは、「つつみ込むように…」のアコースティックバージョンでした。「Across the view」でのスタジオライブではお馴染みですが、ギター、キーボード、パーカッションという編成で、キーもオリジナルより1音低いB♭でした。Misiaはアコースティックバージョンの時にはB♭で歌うというように「Across」の放送の中で言ってましたが、今回もそうでしたね。オリジナルとは違って、しっとり聴かせました。

全ての演奏が終了し、舞台ではMisiaを中心に、バンド、コーラスのメンバーが横一列になって手をつなぎ、大きくお辞儀をして、コンサートが終了しました。館内は大きな拍手に包まれました。

 

【鯰なりの感想】

●やはり、Misiaのあの歌声には圧倒されました!アドリブも冴えてて、歌唱力の凄さを改めて感じました。

●舞台をかけずり回るMisia、「欽ちゃん走り」で走ってたので、なんか見ていておかしかったですね。

●見た目に楽しいステージだったと思います。ダンスといい、オーケストラといい、セットといい、随所に工夫が現れてて、よかったですね!今まで行ったコンサートの中で一番楽しかったですね。

●Misiaはなんだかんだ言っても、今年デビューの新人アーティストなので、コンサートでの盛り上がり方や、応援スタイルが、ほかのベテランアーティストに比べてちょっと弱かったかな、とも思いました。まあ、仕方ないといえば仕方ないんですけどね。その「Misiaスタイル」は、ステージを重ねていくうちに確立されていったらいいですね。この「武道館」が全てのスタートと言っていたことだし。

●ひとつ提案なんですが、「The glory day」のコーラス部分の大合唱なんですが、例えば舞台向かって左側の人は高音部のパートを、右側の人は低音部のパートを歌って、ハモるってのも面白かったんじゃないでしょうか?以前、Incognitoのコンサートに行った時に、3パートに分けてコーラスの大合唱して、それが凄く楽しかったんで…。関係者の方々、検討してみて下さい。

 

この次のコンサートも絶対に行きます!今度のステージでは、もっと大きくなったMisiaを見せて下さい!

期待してるよぉーーーー!

 

Song List

@ Never gonna cry!(strings overture)〜K.I.T
A Into the light

(M.C.)

B 小さな恋〜Tell me
C I'm over here
D Cry

(DJショー→Misiaお色直し)

E 恋する季節
F 星の降る丘

(DJ&ダンスショー→Misiaお色直し)

G キスして抱きしめて
H Key of love
I Melody
J 陽のあたる場所
K つつみ込むように…

(アンコール1)

L The glory day
M Never gonna cry!

(アンコール2)

N つつみ込むように…(Acoustic version)