File No. 009/1998.6.24
★アクセス数倍増企画!
Misiaのニューアルバム
「Mother Father Brother
Sister」の日本一早い(かな?)ライナーノーツ&感想文
遂にゲットしました!自己紹介のページにも記した、鯰お薦めのアーティスト・Misiaの1stアルバム「Mother Father
Brother Sister」を!
6/24発売初日、横浜のHMVで購入しましたが、すんごかったですね。何がって?陳列棚の横10列X縦8段全部がMisiaの1stアルバムで占拠されてたんです。強気に出ましたね!でもそれだけ売れるって確信があったからこそのことだと思いますけどね。
そんなMisiaの1stアルバム「Mother Father Brother Sister」の全曲リスト&鯰流のライナーノーツ及び解説を、非公式サイトの中では日本一(?)早くお伝えします!
@ Never gonna cry! strings over-ture
A K.I.T.
B 恋する季節
C I'm over here 〜気づいて〜
D Inter lude 1
E Tell me
F キスして 抱きしめて
G Cry
H Inter lude 2
I 小さな恋
J 陽のあたる場所
K 星の降る丘
L つつみ込むように…
M Never gonna cry!
【鯰による全曲解説】
@ Never gonna cry! strings over-ture (0’53”)
「Never gonna
cry!」のストリングスのインストゥルメンタルバージョン。個人的には、あのストリングスは、壮大なイメージがして、大好きです。
A
K.I.T. (4’23”)
タイトルの「
K.I.T.」とは、「きっと」のこと。「ケイ・アイ・ティー」って発音します。某エステのCMでも流れているので、聴いたことのある方も多いはず。オープニングにふさわしい、アップテンポなナンバー。雰囲気的には、Mariah
Careyの「Make it
happen」を彷彿させます。イントロのゴスペル調の「うぉうぉうぉうぉうぉっ!」っていうコーラスが、ゾクゾクっときますね。かなり力強い感じの曲です。3コーラス目直前の「一緒にいたいーー!」って所、Misiaの超高音が炸裂してますね。歌詞も力強いし。「もっと もっと スピード出して/きっと ずっと 一緒にいられる」みたいに、詩だけみても勢いが感じられます。
B
恋する季節 (5’43”)
セカンドシングル「陽のあたる場所」のカップリング曲。ミディアムスローのナンバー。アコースティックが前面にフィーチャーされていて、どことなくほのぼのしています。「Misiaはソウルシンガー」っていう固定概念が出来つつある中、フォーク調の歌も歌いこなせるということをアピールしてくれましたね。夕暮れの河原でギターの弾き語りしたくなる雰囲気の曲です。「この空も この雲も 太陽も そよ風も / 二人だけのものだよ 今は / 思い込んだら どこまでも
/ 登り続けるから /
さあ一緒に飛ぼう」みたいに、歌詞がラブラブです。
C I'm
over here 〜気づいて〜 (5’05”)
こちらはうって変わって、groovyなミディアムスローのヒップホップナンバー。イントロのスクラッチも冴えてます。ゆったりとした流れが、私は個人的に好きです。曲調は、Braxtonsの「Slow
Flow」に似た感じ。この曲は「
K.I.T.」同様、Misia作詞によるもの。「早く / 気がついて 私のことを
/ いつも 心の中で
/ あなたの名前 呼びながら 見つめている」のように、Misiaの詩は心の叫びですね。ひょっとしてMisiaさん、恋愛願望、人一倍強いですか?
D Inter lude 1 (0’57”)
コーヒーブレイク的なインストゥルメンタル曲。アルバムの流れとしては重要な役割を担っているような…。
E Tell
me (5’07”)
C→D→Eと、一つの流れになっています。ミディアムスローのナンバーですが、「I'm
over
here 〜気づいて〜」とは趣が異なります。前者がこってり派なら、この曲はあっさり派ですね。シンセサイザーのブラスの音が、どことなく暖かみを感じますね。「Tell
me,you loved me Tell me,love was true / それだけが 救いなの
/ 信じたい あのkissも 2人で過ごしたあのspare
time」のように、英語の歌詞が多くちりばめられていますが、譜割りが自然な為、聴いていても全く違和感がなく、むしろ心地よいです。
F
キスして 抱きしめて (5’13”)
Misia作詞作曲によるナンバー。出だしがアコースティックギター1本で始まります。途中からエレクトリックピアノやドラムも入ってきますが、アコギが前面にフィーチャーされてます。切ないバラードナンバー。「もっと ギュッと 強く 抱いて 胸が 苦しくなるほどに」の所は、3連符の羅列で、叩きつけるように訴えかけてきますね。「恋する季節」同様、河原で弾き語りしたくなる雰囲気を帯びてますね。
G Cry (5’43”)
ドラムパターンがドリカムっぽいですね。ドリカムの「星空が映る海」という曲とテンポとドラムパターンが一緒です。キーがAm(Aマイナー)のため、どちらかというと暗い雰囲気。今までの前向きな曲調とは全く対照的。これもMisiaお得意の叫び系の歌詞ですが、叫びの内容が違います。今までの歌詞が「逢いたい、恋したい」系の叫びであるのに対し、この曲は「逢えない、寂しい」の叫びです。このアルバムには異色の失恋ソングです。
H Inter lude 2 (0’40”)
コーヒーブレイク・パート2。最後に雨音が入っているのが印象的です。
I
小さな恋 (5’35”)
TLCの「Diggin' on
you」に凄く曲調が似てますね。Hの雨音からつながっており、雨上がりのイメージがします。爽やかなミディアムスローナンバー。ここでまた、前向きな歌詞に戻りましたね。この曲、主人公が男性です。女性のMisiaが男性の立場で歌を歌う、その発想がなかなかユニークです。「なにげに話す彼女のこと 笑って聞いてるけど もう だめ 言葉につまって 席を立った だって チク チク チク チク 心が痛み出すようで」の「チク チク チク チク」は、「Diggin'
on you」の「Diggin' Diggin' Diggin' Diggin'
…」って所とイメージが重なります。歯切れのいいメロディで心のチクチクをうまく表現してますね。
J 陽のあたる場所 (5’17”)
ご存じセカンドシングルのオリジナルバージョン。「ダッダラッタッタララって 歌っていても パッパラッパッパララって おどけていても」みたいに、擬音の大行進、しかも「悲しみを笑顔に変えて」のように歌詞が前向き。これはもはやMisiaスタイルの王道となってしまいましたね。Misiaさんって、インスピレーションの強い方なんでしょうね。音楽にしろ恋愛にしろ、「感覚」で吸収することの出来る才能があるんじゃないですか?
K 星の降る丘 (5’43”)
これは、正統派のバラードナンバー。前半は割と静かに、後半はストリングスやブラス、ティンパニーなんかも入って一気に盛り上げていきます。ポール・モーリア的な盛り上げ方ですね。歌詞は、ドリカムの「時間旅行」と「銀河への船」に相通じるところがあります。星に願いを込めて、永遠を誓う、宇宙的広がりのある歌詞ですね。なかなかの力作だと思いますよ、個人的に。
L つつみ込むように… (5’48”)
ご存じ、Misiaの名を世に知らしめた大ヒットシングル。今回収録されているのは、ニューヨークの著名ミキサー、Dave
"EQ3"
Sussman氏によるリミックス。オリジナルとは違う雰囲気で仕上がっており、遊びの要素も多いような気がしますが、私個人としては、オリジナルバージョンも収録して欲しかった!オリジナルの「君をー守りたいー、ジャーンジャーンジャーンジャーン、ザザッザザッ、ザッッザッッ!」、あそこの部分が凄く好きなんですよ。リミックスの場合は「あれあれっ?」っと素通りする感じがしたのでちょっと不満でしたね。
M Never gonna cry! (14’06”)
「つつみ込むように…」のカップリング曲としておなじみ。唯一の全曲英語によるナンバー。70年代ディスコサウンドを彷彿させます。上の演奏時間を見て驚いた方もいると思いますが、実は、この曲は「一粒で二度おいしい」仕掛けになってるんです。まず最初の約6分は、オリジナルバージョンの演奏で、約3分無音部分を挟んだ後、ハウスリミックスバージョンが収録されています。オリジナルも好きですが、このハウスバージョンもなかなか気持ちいいです。あとは聴いてのお楽しみ!
以上がこのアルバムの感想です。全体としては、Misiaの力強さで全編押し切るのではなく、うまい具合に緩急を取り混ぜており、聴いていて疲れないアルバムだと思いました。出来としては95点だと思います。唯一残念だったのが「つつみ込むように…」のオリジナルが収録されてなかったこと位ですね。あとはもう完璧だったと思います。お見事!
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※Misiaさん本人からのコメントもお待ちしてます。また、BMG JAPANの方、ロゴマークを勝手に拝借しましたが、問題があるようでしたら、ご一報下さい。素直に外しますので。
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