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◆   ◆ ◆ ◆ ◆ Jasmine-Tea essay◆ ◆ ◆  ◆   
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ジャスミン茶の花の香りは、 お茶を作る過程の「くん花」という作業で 木犀科のジャスミンの花(茉莉)の香りを茶葉にしみこませたもの。 飲んだときに、なんとも言えず 心が、どこか遠いところへさまようような気がして…… 私はとっても好きなんです。   そう、このさまよう感じを[Tea-trip]と名付けたんです。   [trip]には「短い旅行」「遠足」「軽快な足どり」や はたまた「つまづき」「あやまちを犯す」なんて意味もあります。 (なんだか、昼メロみたいですね。)   異国の地に咲く、小さな白い花の香りが移ったお茶を飲みながら 私の心は、いったいどこへとさまようのでしょうか……。 さわさわと、心が揺れるように思うのは 遠いどこかの草原の、草の香りの風のデジャブでしょうか。   最初に述べた、 茶葉に香り付けする「くん花」という作業に使うジャスミン(茉莉)の花は、 その日の夜に開花しそうな蕾が使われます。 一つずつ、手で摘まれたジャスミンの蕾と 茶の生地が混ぜられて、花の呼吸熱で45度以上にもなり、 そして散開して放熱され、 香りが茶の葉にうつるのだそうです。   ジャスミン畑も、その「くん花」の作業も、いつか見てみたいものです。 どうしたら、実現出来るかな? と、お茶を飲みながら考える私の心は すでに、夕暮れのジャスミン畑をさまよっているようです。   (1997, may,25)    ◆  ◆ ◆ ◆  ◆  ◆ ◆ ◆  ◆ 


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