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海岸の白い砂は……
海岸の白い砂を見ていると、
長い時間をかけて波に砕かれて、細かくなった、人の骨が混じっているんじゃないかと
思ってしまう。
海という永遠を、死の墓標とするならば
私もまた、砂浜に朽ち果てて、砂とほとんど見分けがつかない小さな砂蟹に
少しずつ食べられていきたい…
そんな幻想も見てしまう。
理想的な、
さらさらの白い砂のような死。
『見えない博物館』池澤夏樹著 小沢書店
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