エレキット KT88 シングル ステレオパワーアンプ

TU-877作製記


オリジナルからの変更点は:
1) バイパスコンデンサ (C101,201,103,203) と, カップリングコンデンサ (C102,202) をオーディオ用のと謳われているものに交換。
2) 電源平滑用のコンデンサと並列に 0.1uF の フィルムコンデンサを接続。 これは,TU-870 で同様の処置を施したところ,音質(特に高音)が改善したよう感じられたから。 フィルムコンデンサは基板の裏側に実装。
3) 付属の2芯シールド線は用いず,単芯のシールド線を用いた。 当然,アースラインは別に用意し,網線は片側のみ接続。

TU-870(6BM8シングル)と比べると:
a) 低音が豊かになり,モヤモヤ感が無くなった。
b) 高音がのびている。
c) 音が密になった。
ように感じる。 文句無しに数段上の音!!

ただ一点気になっているのは,音量を絞ると音が霞むような感じがすること。 エージングで改善されることを期待しているのだが... もしかすると,用途に応じ使い分ける --- 普段は TU-877,夜間など 小音量で聴く時は TU-870 --- のが 良いのかもしれない。

その後,小音時の霞みは気にならなくなった。単なる慣れかも知れないが, エージングの効果ということにしておきたい。


June, 2002
無線と実験 4月号の記事に,高域の周波数特性改善の為 NFB 抵抗 (R106,206) と並列に 470pF のコンデンサを追加した旨の記述があった。聴感上特に高域 に不満を持っている訳では無いのだが,記事中のオシロスコープの波形を見ると 確かに方形波応答のオーバーシュートが確認できるので,コンデンサを追加する ことにした。TU-870 でここのコンデンサの容量を大きくすると「音に 面白みが無くなった」経験があるので,今回は少し小さめの容量にすることと した。手持ちに 220pF のディップドマイカコンデンサが有ったので,それを用いた。 結果,音の変化は良く判らない。まぁ,このくらいがちょうど良いのかもしれない。

October, 2006
12AX7, KT88 共に Svetlana製に交換。鮮明な音に変化した。

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