2000年夏休み日記
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 8月半ば、ちょっと強引にも(?)休暇を取って、帰省をし、また、その帰りの途中、浜松で途中下車をして浜名湖など観光旅行をするという、1週間に渡る遠出をしてきました。以下、その日記です。

●8月12日(土)
9:00 起床。朝からぱっぱと掃除して、その後、近所のお菓子屋(ケーニヒス・クローネ)へ、実家への帰省土産を買いに行きます。夏休み=帰省だから、いろいろとやることもたくさんあり、朝から大変です…

13:00 お出かけ。今日は、楽しみにしていた「ディズニー・オン・アイス」を大阪城ホールへ見に行くのです。レンタルビデオで予習もしたし、楽しみです。

14:30 ディズニー・オンーアイスの開演。会場は、昨年もそうでしたが、大勢の親子連れで賑わっています。今年のテーマは「リトル・マーメイド」。公演の内容等については、別の頁をご覧ください。

17:00 ディズニー・オン・アイスが終わり、京橋駅への方へと向かいます。と、途中のOBPの中で、「あんぱんまん・ショー」なるものが開催されているじゃありませんか。明らかにディズニー・オン・アイス帰りと見られる親子連れが、ここにもいっぱいです。いやはや、子供にとっては、ミッキーやらリトル・マーメイドやらあんぱんまんやら、忙しいことですなぁ。(^^; 私達も、つい、可愛いので見てしまいます。そして、やはり実家に帰省している妹の息子(つまり甥っ子)の土産にも、何か買うのでした。

18:30 帰宅。あとは簡単に夕食をすませて、明日の準備。さ、早く寝よう。

●8月13日(日)
7:00 起床。朝食をすませて、身仕度など始めます。

9:40 ちょっと早いかもしれませんが、準備も全て終わったので、家を出ることにします。…でも、やっぱり新神戸駅にはだいぶ早く着いてしまったので、駅でぼぉっとします。

11:00 新神戸発。新大阪で、かけこみ乗車をした人がいたらしく、2分ほど長く停まっていましたが、あとは順調に列車は走っていきます。昼食は、事前に家の近くのファミリー・マートで買っておいたおにぎり。駅弁もすぐに売り切れてしまいますからねぇ…

14:14 東京着。夫婦2人にとって、まさに1年ぶりの東京であります。特に、妻は、昨年の盆に慌ただしく帰省して以来、まさに1年間、ずっと1人で頑張ってきていましたから、感慨深げです。そして、上野から常磐線に乗り込み、私の実家へと向かうのでした。

15:30頃 柏の、私の実家に到着。実家には、やはり、妹と甥っ子が帰ってきており(ちなみに、妹の旦那は仕事だそうな)、賑やかです。特に、甥っ子は、1歳と8か月になり、よちよちと歩きながら、わぁわぁと騒いだりして、ほんと、1年見ない間に、よう大きくなったなぁ、という感じです。子供の成長って早いものですねぇ。

 そして、別便で神戸から送ってきた写真のアルバムを見せながら、談笑のひととき。昨年のモロッコへの新婚旅行や、その次のハワイ旅行の写真、例の、モロッコで下痢になった証拠写真(?)(モロッコ新婚旅行日記を参照)もしっかりと入っていて、親と妹とからいっせいに馬鹿にされてしまうのでした…

18:00 久しぶりの実家での夕食。近くのお店からとった鰻重というご馳走。甥っ子もしっかりと、鰻を小さく切ってもらって食べているのには、ちょっとびっくり。おいおい、小さい時からそんなん食って、贅沢になるんじゃないぞ…(^^;

●8月14日(月)
7:30 起床。朝食をとり、午前中は甥っ子と遊びます。昔、私が小さい頃に使っていたおもちゃがしっかりと残っており(何ともまぁモノ持ちのいいこと…)、その中のひとつ、プラレールとかいうもので、遊んでやることにします。レールのパーツを組み立てていって、線路を作り、その上に電池駆動の列車を走らせる、というものです。昔を懐かしみながら、レールをつないでいって、ぐるりと輪にして、そして、列車を走らせると、甥っ子も、列車が走るのを見て、大喜びしてくれます。喜んでくれると、こちらも遊び甲斐があるというものです。でも、そう言いながら、私自身が、昔を懐かしみながら一番喜んでいるのかもしれない… 昔、こうやって遊ぶのが好きだったんですよねぇ…

13:30 柏の実家を出発。ちょっと慌ただしい気もしますが、これから妻の祖父母の家のある宇都宮へ向かいます。

15:28 上野発。初めて乗る「Max」という2階建ての新幹線で、一路、宇都宮へ。

16:12 宇都宮に到着。タクシーを拾って、祖父母の家へ。ここも1年ぶりですね。懐かしみを感じながら、再会を祝すのでした。ちょうど、妻の父母も来ていて、賑やかになるのでした。でも、お祖父さんが、ちょっと前から近くの病院に入院してはるとかで、お会いできないのが、残念でもあり、また、心配でもあります…

18:00 大勢で楽しい夕食をとった後、妻の幼い頃の写真を見せてもらいます。まだ見たことなかったんですよね。こんなにも可愛い子が、こうして、今、自分の妻になっているんだ、と思うと、改めて、妻のことが愛しくなりますね。(^^) 写真の枚数が多いので、続きは明日にも見せてもらうことにしましょう。

●8月15日(火)
8:00 起床。宇都宮の朝はまた、すがすがしい朝ですねぇ。

11:00 お出かけ。今日は私自身が、まだ宇都宮の町を知らないということで、ちょっとだけ観光(?)もどきをしようというわけです。バスに乗り込んで、まずは、宇都宮市街へ向かいます。そして、馬場町で下車。上野百貨店の脇から入り込んだところから階段を登っていくと、そこがニ荒山神社。平安の御代から下野国の守護社として栄えてきたという由緒正しいお社です。歴史のあるところだけに、何か、そうした重みのある雰囲気が漂っています。山門はなかなか素敵ですねぇ。参拝を済ませたところで、ちょうど正午になったので、1分ほど、その場で黙祷してました。(今日は終戦の日)

<ニ荒山神社
ニ荒山神社の境内

12:30 ふと、近くのギョウザのお店「みんみん」に行ってみようと、思い立ちます。宇都宮と言えば、何と言うてもギョウザですからね。地図を見ながら、歩くこと3分、難なく「みんみん」を発見することができました。が、…何と、今日は定休日なんだそうで、お店が閉まってるじゃありませんか。他にも、やはり私達と同じような目的でやってきた人も大勢、いて、皆、定休日の看板を見て、肩を落としていました。これだけ人が集まってくるということは、やはり、このお店のギョウザって美味しいんでしょうね。今度の機会にこそ、食ってやるぅ!

13:00 繁華街をちょっとぶらぶら、とも思ったのですが、余りにも暑いのでパス。再びバスに乗り込んで、県立美術館へ向かいます。涼しいところで美術鑑賞としゃれ込もうという魂胆です。行ってみると、ちょうど、「ジョージ・グロス展」なる企画展が開催されています。ほぉ、と思って中へ入ってみると、…グロスって、風刺画家なのですね。ベルリンで活躍していたのが、やがて第2次大戦の勃発により、アメリカへ亡命し、人々に理解されないながらも創作活動を続けていった、という、今世紀の画家なのだそうです。その作品は、どれも、人間に対する鋭い観察眼にたけていて、なかなか鮮烈な印象を与えてくれます。当然のように、ドイツのナチスに対する批判の絵もあり、また、人間の生とは何なのかということを考えさせられるような絵も多くあります。たまたまの偶然ではありますが、終戦の日に、このような絵を見て、戦争と平和について考えることができたのは、有意義なことでした。(と、とりあえず自己満足。)

15:00 祖父母の家へ帰宅。病院からお祖父さんも出てきてはっていて、久しぶりのご対面の挨拶をするのでした。お元気そうなお顔を拝見し、ほっとするのでした。夕方にはまた病院に戻られましたが、早く良くなってくださいね。(ちなみに明後日退院予定だそうです)

●8月16日(水)
9:00 起床。朝食の後、一昨日からの続きの写真を見せてもらいながら、過ごします。それにしても、こうしてのんびりとゆっくり過ごすことができるのは、ほんと、幸せですね。妻の少女時代に思いを馳せながら、この幸せを改めて噛みしめるのでした。(^^;

14:30 宇都宮の祖父母の家を出発。

15:54 宇都宮発。Uターンラッシュで混む新幹線やまびこで、東京へ向かいます。

16:42 上野着。ここから和光市にある、妻の父母の家へと向かいます。山手線で池袋へ、そこから有楽町線で和光市へ。こちらへは結婚式の時以来、1年半ぶりになるでしょうか。妻も懐かしそうです。

18:00 和光市駅前の寿司屋(?)で妻の父母と一緒に夕食をとります。たらふく食べて飲んでしまった… その後、カラオケへ行って、妙に(?)盛り上がってしまいました。(^^;

22:00 ようやく、和光の義父母の家へたどり着きます。一息ついた後、頼まれて、父母のパソコンに「PostPet」をインストールし、設定までします。これで、妻と母と、ポスペによるメール交換ができるようになる、というわけです。ペットが親子の会話のお手伝いをするという、やっぱり、このポスペは優れたコミュニケーションツールだと思うのでした。

●8月17日(木)
7:00 起床。ここから、旅行の部になります。

9:15 和光の家を出発。妻にとっては、1年半ぶりくらいの和光で、ほんの短い滞在でした。今度はもうちょっと滞在できるようにしたいものです。

10:45 東京発。ここからまっすぐに神戸へ帰ってもいいのですが、今回は途中下車をしてみて、浜松の辺りで観光旅行をしてみようという計画なのです。

12:16 浜松着。荷物をロッカーに預けて、まずは、腹ごしらえです。浜松と言えば、やはり鰻。ということで、うなぎ専門料理店の「八百徳」さんに向かいます。ここの名物というのが、「うなぎ茶漬け」。基本的には、蒲焼きと同じように焼かれて、ご飯の上に乗っているのですが、鰻は、やや細かく切り分けられています。そして、それが櫃の中に入れられていて、まずは、1杯目を茶碗に盛り、うな重風にいただきます。そして、2杯目、これを茶碗に盛ったら、薬味を入れて、その上からお茶をかけて、お茶漬けとしていただくのです。これがまた、何とも言えない美味しさ! こぶ茶のような、こんぶの出汁のきいたお茶をかけることにより、独自のたれで焼かれた鰻の美味しさ、香ばしさがよりいっそう増しているのです。その美味しさは、言葉では簡単に伝えられないほどです。ほんと、今までに一度も味わったことのないような、至上の美味と言えるでしょう。

アクトシティ

14:00 お腹もいっぱいになったので、いざ、街中へ出ていきます。目指すは、アクト・シティです。何とも立派な建物ですね。大と中のホールを備えており、まさに音楽の街にふさわしいホールと言えるのでしょう。チケットセンターも大きくて、東京や関西での公演情報もボードに貼ってあるのには、ちょっとびっくりです。でも、東京へ行くにも、大阪へ行くにも、新幹線で約1時間30分くらいですから、双方の情報が交わり合う場所、なのかもしれません。

                 →アクトシティタワーを眺める

 そして、目的地は「楽器博物館」です。公立では初めてという楽器専門の博物館です。楽器の街、浜松へ来て、ここを訪れないわけにはいかないでしょう。中へ入ると、珍しいピアノがいっぱい陳列されています。昔のヨーロッパの貴族達が使っていたようなピアノが数多くあり、見ているだけでも楽しいです。と、今から自動ピアノの演奏を始めますとのアナウンスに、行ってみると、係員の方が自動ピアノのデモ演奏をしてくれます。楽譜代わりの穴が開いたロール紙を送ることにより、音楽を再生していくという仕掛けですが、その動力源となるのが、ペダルを足でこぐという手段。足踏み式のオルガンを弾くように、ペダルを足で交互に踏んでやることにより、紙が送られていき、自動的に演奏ができる、というものなのです。細かいボタンの操作により、速度や調子の変化をつけることができ、また、通常のピアノの左ペダルにあたる操作を左手のレバー操作で行うなど、目新しいものばかりで、とても興味深いものでした。

自動ピアノの演奏
自動ピアノのデモ演奏

 デモ演奏が終わると、またゆっくりと館内を見て回ります。世界で初めて登場したピアノの復元なんてものもあり、さすがピアノの街、と思います。また、ピアノ以外の様々な楽器も展示してあります。オーボエ・ダ・モーレやヴィオラ・ダ・ガンバなど、古楽を聴かないと出てこないような楽器や、見たこともないような世界各地の楽器もあります。しかも、いくつかの楽器は、それぞれ、どんな音色なのかを、デモ曲の演奏で、実際に聴くことができるようになっているのです。それらの再生装置のヘッドフォンを耳にあてて実際にその音を聴きながら見ていると、ほんと、楽しくなってきます。中には、今この場所の目の前に展示してあるその楽器そのものをプロの演奏者が演奏したものを聴かせてくれるものもあり、何か、聴きほれてしまいます。いろんな楽器と言えば、もちろん、アコーディオンの仲間もしっかりと展示してあります。ダイアトニック式のアコーディオンを見ることができたのには、ちょっと嬉しかったりもします。(^^;

ピアノその1ピアノその2
ピアノその3ピアノその4

展示されている美しいピアノの数々

 そんなこんなで予定よりもたっぷり時間をかけて見てしまいました。帰り際に、ミュージアムショップに寄り、土産品を買います。楽器等、音楽の関係のアクセサリーなど、見ていて、こちらも飽きません。で、GETしたのは、ピアノの小さな置物にトロンボーンのマグネット、ペルシャの楽器を扱った特別展の時のパンフレット、雨田さんの絵の一筆箋、そしてキーホルダータイプのミニハーモニカ。何だか、楽しくなってしまいますねぇ。(^^)

17:50 浜松駅を出発。バスに乗って、宿のある舘山寺へ向かいます。

18:00 ようやくに宿に到着。今回のお宿は、「」(きらく)さん。部屋からは浜名湖の内浦湾が見渡せます。小じんまりとした旅館ですが、なかなかいいところです。軽く温泉につかって、まずは汗を流すのでした。

19:00 夕食。今回の食事は、何と、部屋食です。普通なら、大広間とかでいただくようなもんだと思うのですが、食事をいちいち、部屋まで運んできてくれるのですね。それも一品一品ずつ。仲居さんには、さぞや手間のかかることだろうと思います。で、今日の夕食は、魚料理中心で、メインはやはり、鰻の蒲焼きです。暗がりの中の浜名湖を見ながらいただく鰻は、また格別というものです。

20:15 ふと、外でどぉん!という音がします。夏休み中は毎日やっているという、花火大会が始まったのです。毎夜、150発だけではありますが、夏休み特別企画ということで、この近くにある遊園地「パルパル」が、行っているのだそうです。ちょうど、私達の部屋からも、前にそびえる旅館「九重」さんがちょっと邪魔だったりしますが(^^;、高く上がるものは、見ることができます。神戸での花火には、人ごみを避けて、出かけて行かなかっただけに、2人で窓から眺める花火は、とても奇麗に見えるのでした。

23:00 も1回、ゆっくりと温泉に入ってきて、のんびりとした後、明日に備えて寝るのでした…

●8月18日(金)
観音様
6:00 頑張って起床。朝食の前に、近くの舘山寺へ散歩することにします。参道を登っていくと、すぐに境内。さらにそこから山道を登って行くと、山の上に立つ観音像を拝観することができます。朝の浜名湖も眺めることもできて、気分はとってもすがすがしいものです。ちょっとしたハイキング気分で、朝食前のいい運動になります。(^^;

                           →舘山寺の観音様

舘山寺への道
舘山寺への道を眺める

8:00 朝食。運動してきただけに、食事が美味しいです。(^^;

志ぶき橋舘山寺の温泉源
舘山寺温泉点描(左は”志ぶき橋”、右はホテル九重の玄関のところにある、舘山寺温泉の温泉源

9:00 旅館を出て、すぐ近くの遊覧船乗り場へ行きます。ここから浜名湖をめぐる遊覧船に乗るのです。1時間コースと30分コースと2つあるのですが、私達は30分コースにします。船に乗ってみると、乗客は私達だけ。貸し切り状態に喜びながら、浜名湖上のミニ・クルーズを楽しみます。内浦湾を出て、東名高速の橋をくぐり、ちょっと行ったところでUターンし、舘山寺温泉の西側の辺りをぐるりと周り、再び内浦湾へ帰ってくる、というものです。おだやかな湖上の風景に、どこかハワイでのクルージングの時の風景を重ね合せながら、ぼぉっと見とれていました。

遊覧船からの眺めその1
遊覧船からの眺めその2
遊覧船からの湖上の眺め

10:00 遊園地「パルパル」の方へ移動してきて、その脇から出ているロープウェーで大草山へ登ります。数分で登ると、そこがすぐにオルゴール・ミュージアムになっています。六甲山にある「ホール・オブ・ホールズ六甲」と同じような感じですね。時間を見ると、すぐに30分間ほどのミニコンサートが開かれるということで、まずは、コンサートの鑑賞です。いろいろとオルゴールの解説をしながら、その音色を聴かせてくれるコンサートは、楽しいものです。締めは、正面にそびえている大オルガンでブラームスのハンガリー舞曲5番。大音量での演奏は見事なものでした。その後、しばし館内をぶらりとします。ショップにもいろんなオルゴールが所狭しと並んでいます。ここにも六甲山ので見たのと同じようなものがあったりしますが(^^;、見てるだけでも楽しいものです。

特大オルゴール
オルゴールミュージアムの大オルガン

11:30 再びロープウェーで降りてきて、遊園地「パルパル」へ。と、いきなり雨が降ってきたので、とりあえずはレストランの中に避難して昼食にします。

12:00 雨もあがり、さぁ、遊ぶぞ! ここ「パルパル」にはいろいろな施設が並んでいて、目玉なのが、日本最大級の急流すべり「ドン・ブラーコ」と、最大加速度が4Gにまでなるという「メガコースター四次元」。いわゆる絶叫マシーン好きな妻に言われるままに、「メガコースター」には2回も乗って(乗せられて?)しまいましたが、いやはや、そのすごいこと。日本初とかいうツイストダイブ(180度反転状態から真下に向かって急降下)やハートラインロール(心臓を中心に360度ロール)なんていう仕掛けが組まれているんです。妻とは対照的に、この手のものが苦手な私にはとてもとても耐えられないもの。(^^; 目なんて開けてられないし、もう勘弁してくれぇ、ってなもんです。急流すべりの方なら、まだいいんですけどね…

 それ以外にも楽しい乗り物がいっぱい。「シューティングライド『ヒドラ伝説』」や「スーパーボール」、「バルーンンレース」、「ワイルドストーム」、「メルヘンボート」、「大観覧車『スカイフラワー』」等々… 乗らなかったのですが、ボート乗り場やジャンボプールなんかもあり、まさに1日中、遊べるところです。また、ショップには、やなせたかしさんの描いた、「パルパル」独自のキャラクターのグッズなどもあり、子供には本当に楽しめそうです。私達も子供に戻ったように存分に楽しみました。(^o^)

パルナリエの看板パルナリエの骨組み
どこかで見たのと同じようなものが、「パルパル」にもありました…(^^;

16:30 遊び疲れて、旅館へもどります。一息ついた後、散歩がてら、近くの静華工房「たてやま」さんへ行きます。情報誌「るるぶ」にも載っているのですが、ここで手作りされている名物が「しずくねこ」という焼き物。1〜3cmくらいのごく小さな”ねこ”の焼き物なのですが、1つ1つが手作りなので、その表情は全て異なっており、実に愛らしいのです。見ていると、ほんと、どれもこれも可愛らしくて、心が和んできます。ネーミングもお茶目なもので、「ラブラブ」とか、2体のねこが寄り添っているのなど、たまらなく可愛いです。で、私達も「ラブラブ・ビーチ」(2体のねこが海辺で寄り添っている)と「見ない、言わない、聞かにゃ〜い」(日光の3猿を模したもの)とを買いました。こんなに可愛いもの、まだまだ広くは知られていないようですが、ほんと、浜名湖へ来たら、一度は訪れるだけの価値はあると思います。

ラブラブ・ビーチ3猫
左が「ラブラブ・ビーチ」、右が「見ない、言わない、聞かにゃ〜い」

19:00 風呂を済ませて、夕食。お造りやあさりの酒蒸し、焼きカニ等々、魚料理がいっぱいです。昨日に続いて、美味しいものばかりで、満腹になるのでした。

●8月19日(土)

6:30 起床。朝食もちょっと早い目に用意してもらっていただきました。

8:40 チェックアウト。お世話になった旅館ともお別れです。小さいけれど、ほんと、温かみのある、いい宿でした。

9:00 今日は、まず、妻がインターネット上で知りあった方が浜松に住んでいらっしゃるからということで、その方とのミニオフをすることになっています。その方がまた、とても優しい方で、わざわざ、舘山寺のバス停の所まで車で迎えに来てくださったのです。ありがとうございますと感謝しながら、車に乗せていただき、浜松市街までのミニドライブです。前にも1度、お会いして以来、お久しぶりですね、と談笑しながら、車は浜松駅へ。駅ビルの中の喫茶店で、お茶をしながら1時間ほど、お話に花を咲かせました。

11:00 ミニオフ終わり。浜松の方はこれからお仕事ということで、駅でお別れします。またの機会にお会いしましょうね、と言うて、さて、私達はどうしようか、と悩んでしまいます。時間もあるし、せっかく浜松なんだから、ということで、ヤマハのショップに行ってみることにします。本場、浜松のヤマハです。でも、規模的には神戸のショップをちょっと大きくしたくらいという感じです。東京の銀座の店の方がずっと大きいですね。(^^; でも、妻は、ここでじぃっと熱心にピアノを見ていたりします。だって、ピアノ、欲しいじゃない、と言われながらも、でもそんなお金と置く場所がないじゃないとなだめて、何とか、衝動買いは避けました。(^^; でも、アップライトでもいいピアノが出ているもんなんですね。お金と場所の問題さえクリアすれば、私でも欲しいなとは思うんですけどね…

12:00 遠州鉄道に乗り込みます。昔懐かしの有人改札で、切符にぱちんと挟を入れてもらえるのに妙に感動しながら、電車に乗って、八幡へ向かいます。わずか数分で目的の八幡駅に到着。ここに何があるのかは、後程にして、まずは腹ごしらえと行きたいところ。が、お店が何もない… 途方に暮れながら、探し回ることしばし。ようやくに見つけた小さな中華料理店に入り、昼食をとるのでした。

13:00 で、何故、八幡へ来たのかというと、ここに、あのヤマハの本社工場があるからなのです。既に電話で工場見学の予約は済ませてあるので、あとは、工場の受付をすればいいのですが、これがまた、案外と手間だったりします。入り口がどこかが分からないからです。最初に行ったところの入り口の所の守衛さんに聞くと、ここではないから、あちらへ行け、と言われ、言われた所に行くと、今度は、ここから更に中にずぅっと入っていって、駐車場の脇のこの建物の中に受付があるから、と言われ、その通り、駐車場と突っ切って行くと、ようやくに来客会館という建物があります。中に入るとすぐに受付。お姉さんに名前を呼ばれて、すんなりと受付を済ませることができます。そして、他のお客さんも来るまで、まだしばらく時間があるからと言われ、その辺のショールームの中に置いてあるピアノを見せてもらったりします。そこには、コンサート会場でないと滅多にお目にかかれないような、大きなグランドピアノがどぉん!と置いてあったりします。すごぉい!と言いながら、妻と2人、嬉しそうに試し弾きをさせてもらいます。ほんま、タッチも音色も響きも全然違います。午前中のショップではアップライトしか触れなかったのですが、ここで、こんなにも素晴らしいグランドピアノに触れることができるとは、またとない感動です。やっぱり、グランドピアノっていいよねぇ、と言う妻に、また欲しい、なんて言いませんようにと願うのでした…(^^;

ヤマハ本社工場のショールームその1ヤマハ本社工場のショールームその2
ヤマハ本社工場の来客会館のショールームに展示してあるピアノ

13:30 人もとりあえず集まり、時間にもなったので、いよいよ工場見学です。でも、最初は、応接室のようなところに案内されて、ヤマハさんの会社紹介(?)のビデオを見せてもらいます。何か、就職活動とかの時にも見るような感じのものですが、でも、こうやって見ると、ヤマハという会社のやっていることって、いいですねぇ。より多くの人により多様な音楽を楽しんでもらおうという姿勢、そのための一つの楽器、また主力の楽器として丁寧に、心をこめて造っているピアノの素晴らしさ。私自身、就職活動の時に、ちらっとだけヤマハというのも考えたことがあったかと思うのですが(でも実際には応募も何もしなかった…)、今から思うと、ちょっと悔やまれたりもしますね。(^^;

 ビデオが終わると、いよいよ、工場の中に案内してもらいます。見せてもらうのは、グランドピアノの製造過程のうち、ピアノ本体を組み立て仕上げていく過程です。他の細かな部品を製造したりするのは、この本社工場の他のセクション、或は他の工場で行われているのだそうです。そして、工場の中へ。本体にフレームを取り付け、そこにチューニングピンを取り付けて、弦を張っていく。この、張弦というのが、実は、人手によって行われているのですね。230本もある弦を1本ずつ、人の手により丁寧に張っていくのです。始めに中音域の部分、次に高音域、最後に低音域の部分と順に張っていくのですね。さぞや大変なことだろうと思います。張弦が終わると、今度は第1回目の調律です。これも、人間の耳により、1つずつの音をはじきながら、調整していくのです。こんなのを見ると、まさに職人技と思えますね。そして、裏板や脚等を取り付けた後、鍵盤やアクションと取り付け、アクションを慣らすために自動打鍵機で、一つの鍵盤につき数百回も打鍵させ、第1回目の整調になります。鍵盤の高さと深さが一定になるように、レーザーで精密に測定をして、特殊な用紙を挟み込んで微調整をしていくのです。ミクロンの単位までしっかりと測定しての調整ですから、これもまた緻密な工程です。そして第2回目の調律をして、シーズニングに入ります。約1週間ほど、寝かせておいて、弦やアクションを慣らしていくのだそうです。その後、さらに第2回目の整調に仕上げの調律、仕上げの整調、仕上げの整音等の工程を経て、完成へと向かうのです。これらの整調や整音の工程ももちろん、人間の手によるもの。1つ1つの音がきちんと鳴るように、丁寧に作業が進められているのです。これだけ多くの人の手と時間とをかけて、じっくりと丁寧に作られていくピアノ、こういう実際に製造過程を見ると、何か、ピアノに対する見方がちょっと変わるような気もします。これら多くの人達の手をかけて作られたのだと思うと、ピアノという楽器を弾くことのできる有り難さというものを、実感して、ピアノに向かうことができる、そんなふうに思うのでした。

15:00 一通りの見学は終わり、再びショールームに戻ってきて、最後にも1回、展示してあるグランドピアノを弾かせてもらいます。(^^; いやぁ、やっぱり、ピアノって素晴らしいですねぇ。(^^)

16:17 浜松駅発。新幹線で神戸へ向かいます。振り返ってみればあっという間の2泊3日の浜松でした。駅を出てすぐに浜名湖を通過する時に、も1回、窓越しにその風景を眺めて、見納めとするのでした。

18:02 新神戸駅着。帰ってきてしまいましたねぇ。はぁ…

18:30 六甲の我が家に到着。1週間ぶりの我が家です。ほっとするのと同時に、夏休みが終わってしまうと思うと、ちょっと寂しくもなりますね… 一息ついて、簡単な夕食を済ませて、思い出に浸るのでした。

●8月20日(日)
 〜1日中、爆睡してました。(^^; 明日からまた仕事と思うと、ちょっと憂鬱ですねぇ。でも、この1週間、本当にあっという間でしたが、とても楽しく過ごすことができました。特に、いろいろとピアノという楽器にたくさん触れる機会が多かったのは、何よりの思い出です。これからの私のピアノの練習にも何かを与えてくれたような気もします。(ほんまかいな…)