2002 X'Mas Dinner Show

02/12/20 19:00 ザ・リッツカールトン大阪・ボールルーム

 クリスマスイルミネーションがとても綺麗なヨーロッパ調のホテル、ザ・リッツカールトン大阪。7時に少し遅れて会場入りした私達(^^;)食事はすでに始まっていて、静かに音楽が流れていました。会場は10人掛けのテーブルが15位あって、ステージが少し低くて近い分、後ろの人は足元が見えづらく、楽器もセッティングされていなかったので生演奏は無いなと思いましたが、あの広さだと楽器を置いたら踊れないと思います。
 少ししてスタッフの(大貫さんと音声さん)二人が各テーブルを回ってきて「山本くんには内緒なんですが、みなさんからのメッセージを流したいので協力してもらえませんか」という事で、私達のテーブルも指定された一言を全員で録音しました。淳くんてばスタッフにこんな事してもらえるなんて、愛されてるんだな〜と、ちょっと驚いてしまいました。
 お食事は繊細な盛り付けで上品な味、とても良かったです。1時間半の食事時間はゆっくりとできて、ちょうど良いですね。バックに静かに流れている音楽、ふっと気づけば淳くんが今までのコンサートで歌った歌(「君は僕の宝物」「彼女の恋人」「SEPTEMBER」「Spirit of Love」「想い出がいっぱい」など)の原曲ばかり。友達が「これ光GENJI」と言ったのは、えっ?すごく聞き覚えはあるけど違うような…っと思ったら「君は僕の宝物」でした(笑)

 会場が暗くなってオープニングの音楽。それが「It's all my things」に変わった途端ステージ横の幕からダンサー4人(男女2名ずつ)を従えて淳くん登場。焦茶色のスーツに同系色の縞のネクタイ、濃い赤の靴に赤い羽根のふわふわしたマフラーを胸の所で留めて、6・4位に分けてパーマが掛かったヘアスタイルで満面の笑顔で踊りながら歌う淳くん。すごく嬉しそう!
 曲の途中で「みなさん…」と挨拶しかけた淳くんの声にかぶさるように私達の「淳くん!」というメッセージが流れると、えっ??っという顔をして客席を見る淳くん。でもファンは笑って見てるだけ(笑)。「淳くん、待ってたよ、夢を口に、すれば叶う、ほんとに、叶ったね、これからも、一緒に、歩いて(「はい」と小声で淳くん)、行こうね」もう一度、今度はハッキリと「はい」と淳くん(拍手)。メッセージが流れている間中、本当にびっくりして焦っている様子で、横を向いたりうつむいたり手を額にあてたりと、もうどうしていいのか解らないっていう淳くんがめちゃくちゃ可愛かったです。
 「ありがとうございます。あ〜びっくりした。すごいですね。ホントに、ありがとうございます…」と言ったきり言葉が続かなくて会場は笑いに包まれ、ダンサーは後ろでスタンバイしてしまうしで(笑)、淳くん「ワン、ツー、スリー、フォー」のかけ声を掛けて「It's all my things」の後半へ。そして短い挨拶「みなさんようこそ。今日は最後まで楽しんでいって下さい。最後までよろしく」(拍手)で、すぐに軽いのりのダンスとともに「Eternaly 」が始まって、曲が終わると「ありがとうございます」と言って幕の中へ。
 和風のメロディが流れると、さっきの衣装の上着を脱いで、ネクタイをはずし、襟が毛皮の茶色のコートを着た淳くんが一人で登場。ちょっとせつないしっとりとしたバラードから「明日の歌」へ。ダンサーが出てきて、ちょっと可愛いくてファンキーな振り付けで一緒に踊りました。そのままMCへ。「改めまして、こんばんは」反応が無いのでもう一度「こんばんは?」。「こんばんは」というファンの返事を聞いて、笑って「山本淳一です」。(拍手と笑い)でMCが始まりました。

 「とうとう夢が、というか現実に、僕なりにマイペースにやって行こうと思っていたら、2002年の最後の所でみんなとこういう場を持てることが出来てほんとに幸せです。ありがとうございます(拍手)。さっきのメッセージびっくりしましたけど、あれはご飯食べてる最中にマイクむけられて?」うなずくファン。「しようと思っていた挨拶が全部すっとんで、みんなのメッセージを聞いてしまい逆になってしまったけど、ビックリしたし嬉しかった。ほんとは自分の方が驚かせなきゃいけないのに逆になったけど、みんなのメッセージ受け取りました。ありがとう。」とまだ感動している淳くん。スタッフもやって良かったって思ってるんじゃないかな(笑)
 「今回バンドがいないと思った方もいると思いますが、僕なりにアットホームな感じでやれたらいいなというのと、こだわりを持てたらということで、食事中に流れた曲も自分の歌のような顔をしてコンサートとかで使った曲を流したので、食事に合わない曲もあったかも?」と心配していましたが『山本セレクション』すごく懐かしかったです。今回の音楽もオリジナルで楽しんでもらいたいと思って、曲や詞を書いたりしたそうですが、良い曲や歌詞が多かったので、本当なら(オイッ)ちょっとすごいねと友人ともども驚いた次第です(^^;
 「音はコンピューターシステムで出しているので、もしコンピューターが止まったりしたら、また頭からやろうかとか考えているんですが…僕が止まっちゃた場合は、勝手に音楽が進んじゃうので何の問題もないのですが…」まさか本当に淳くんが止まっちゃうなんて、この時は思ってもいなかったよ(笑)「気持ちよく歌ってお話が出来てるんですけど…大阪の地でやるのは久しぶりなんですが…踊りどうですかね?」と不安そうな淳くん。拍手に「ありがとうございます。もうねえ、30です。」起こった笑い声に、どういう笑いなの?年って事なの?まだまだいけてるってことなの?と判断しかねていましたが、私達もどういう気持ちで笑ったのか…解りません(笑)
 「デビューして15年、みなさん15年前はいくつでしたか?僕は15歳でしたけど…」と年令がかなり気になる様子。「年を重ねて昔は出来なかった会話が普通に出来るようになって、これを今後にもつなげて行きたいのでみなさんよろしくお願いします」と。そして「2002年は大変でした(笑)。だけど、今(笑って)そう言える自分が嬉しいというか、戦って大きくなったのかな?答えはゆっくり出せばいいんだ。下向きになるのはつまらないし、せっかくこういう幸せな場を与えられたのだから負けてはいられない」と言う淳くんでした。
 30歳、来年は31歳になってしまうけれど、いろいろ経験をして吸収して、いい大人になっていければと思っている。マイペースと笑顔を大事にしてみんなにパワーをあげられればいいな。逆にこういう場ではみんなからパワーをもらうので(歌や踊りを)止められない。心配かけちゃった部分もあるし、自分も不安だったけれど、CDが出せて、こういう場も出来て、自分の気持ちを音楽として伝えられてよかった。みんなにも喜んでもらえて、次に繋げられればいいなと思って今日までやってきた、と淳くん。「夢は口にすれば叶うなんて生意気な事言ってますが、一つでも実現して、みんなにホントだって思ってもらえれば、僕も次の夢を現実にするパワーになるので、応援よろしくお願いします」(拍手)

 音楽が始まって『二人でゆっくり歩いて行こうね』という内容の歌を歌いながら、淳くんが各テーブルにキャンドルサービス。テーブルの真ん中にあるろうそくに火をつけながら、目で挨拶をしながら、よくちゃんと感情込めて歌えるな〜っと感心してしまいました。プロですね(笑)キャンドルサービスを終えて舞台に帰った所で、淳くんが「メリークリスマス」。しかし最後に、感情を込めすごたのか少し声がつまってしまいました。それにしてもこの曲、結婚式で歌えそうって思ったのは私だけかしら(^^;
 淳くんが幕に消え、曲調が変わるとダンサー登場。少しして淳くんが、右前身頃にだけ黄色と青のパッチワークをした、地模様のある黒のスーツに白いシャツで出てきて、一緒にダンス。このダンス曲も知らない曲なのでオリジナルなのかも。そしてダンサー紹介。一人一人順番に踊るその横で、その人に合わせるように踊る淳くん。でもダンサーは自分の踊りに集中していました(笑)。紹介が終わり、淳くんの「最後までよろしくお願いします」で、ラップ音の所で淳くんが客席にお尻を向けてお尻を擦る振りのある可笑しいダンス。そして「NEVER GIVE UP 」のかなり激しいダンスへ。終わると淳くんとダンサーは幕の中へ。で、上着を脱いで、首周りに白いファーが付き、裾にグルッとフリンジが付いた小さな茶色のマント(ポンチョかな)を着た淳くんがすぐに出てきました。「可愛い!」の声に「ありがとうございます。寒い訳じゃないですよ」と言う本人は汗だくです。このファーがフワフワと飛んで口の中に入ってしまったので、指でそれを取ってたのですが、その様子がなんとも可愛かったです。
「ごめんなさいね」と言って、スピーカーの横に置いてあるスポーツドリンクを飲み「やばい。おかしいなあ。何がおかしいってリハーサルじゃこんなに疲れなかったのに…」と溜息をつく淳くんに客席の笑い声。「息切れじゃないですよ。みんな息切れだと思ってる?」うなずく客席に「正解!」(笑)着々と年の階段を上がっていると言って、階段を上がるジェスチャー。「着々と」も最初「じゃくじゃくと」と言ってしまうくらい息切れしていたみたいです(笑)。おかしいなあと言いながら休む淳くんでした。キャンドルサービスの歌の時「きゅっときちゃって」と言っていましたが、涙腺が日に日に緩くなって汗より早く出る勢いだそうです。「こういう可愛い衣装も30までかな?という葛藤もあったけれど、似合うからいいかなと…」拍手に嬉しそうでしたが、「40になって着たらまずいかな?微妙?まいいか。そういう人もいるかも知れないから…僕は着たいから着ているだけで…」と淳くん。
 今回、淳くんが何度も何度も言っていたのが「みなさんのおかげです。これからもよろしくお願いします。」という言葉でした。ファンがいなければどうにもならないって事が身にしみてるって感じがしました。「お話したい事がいっぱいある」と言いながら、どう話していいのか解らないって感じの淳くん。「プライベート的な事も、話さなくてもいい事もあるのに、隠す事が出来なくて話してしまう。つらい事があったけれどそれをバネにして、僕の精一杯のやる気に変えて…」と途中まで話しかけて、「きょうは暗くなる日じゃないんで、余計な事は言いませんけど…」と話を変えてしまいました。
 「ファンクラブが出来て、みんなと身近に触れる場所が出来ただけでも良かったと思ったのに、自分の力だけでは、この12月20日という日は実現しなかった。ファン、スタッフ、ダンサーのおかげで形になっていると思います。今回、用があってどうしても来れないと言う人も、自分が20日に決めたせいかも知れませんが、こうやって一人でも多くの人と同じ空間を持てた事を感謝してます。2003年は僕なりのペースで…自分のカラーを歌とか芝居とかで見せて、もっともっと暴れて披露できたらと思っているのでこれからも力を貸して下さい」というような事を、声のふるえを押さえるように言っていました。
 最後に聞いて下さいで始まった「陽はまた昇り」ですが、ボロボロで何度も歌えなくなって、マイクと腕で顔を隠して気持ちを整えようとするのですがダメで、間奏でのあいさつも「胸がいっぱいになちゃってごめんなさい。あの…あの…」と言葉がなかなか出てこなくて、もらい泣きしている子もいました。「空回りしちゃうかもしれないけれど精一杯やるンで…よろしくお願いします」と歌い始めたけれど、また歌えなくなって袖口で涙を拭っていました。今まで泣いた淳くんはいろいろ見たけれど、こんなに泣いたのは初めてじゃないかな?涙声で「ありがとうございます」と何度も何度も言って、幕に消えて行きました。

 客席の手拍子にアンコールが始まって、グレーのフード付きのトレーナー(グッズで販売してた)とベージュのパンツに茶色の靴という、いかにも淳くんって感じの格好で(どの衣装より似合っていたと言ったら怒られるかなあ^^;)、笑顔で出てきて、「Eternaly」を歌いながら客席へ。私達の目の前50センチくらいの所で歌ってくれたのだけど目線は他にいっていました。でもあれで目線を合わされたら、私は椅子から転げ落ちていたかもしれないので、どの部分を歌ってくれたのかま〜ったく憶えていないんです(^^;
 途中、時々歌うのをやめて「ありがとございます」と各テーブルで言っていました。再び舞台の上に帰ってきた淳くんはニコニコしていて「また来年あいましょうね。約束です、約束!」と右手小指を上げて、ファンも小指を上げての指きり(笑)「どうもありがとう」という言葉を残してドアから外へ出て行きました。私は指切りをしたのですが、友人は上げかけた指を途中でフッと止めて『30男が何をしてるんだ!』と我に還ったそうです(笑)

 ショーの後、ステージとは反対側にある扉から出ていき、握手会が始まりました。結構、幅のあるテーブル(1メートル位かな?)を挟んでの握手だったので、淳くんもファンも少し身を乗り出しながらの握手となりました。
 握手はゆっくりして良かったらしいのだけれど、つい普段の癖で早くしなくっちゃと焦ってしまい「大丈夫ですか?」と聞いた私に「ごめんなさい。いっぱいいっぱいで…」とまだ話をしてくれそうだったのに、手を離してしまいました。残念な事をしてしまった大阪でした(^^;
 握手が終わり、さぁ〜帰ろうと思ったのですが、淳くんが握手しているのを皆さんが遠巻きにして見ているので、私たちも終わりまで見ていました。そして、最後の握手が終わると、皆さん、ダーっと淳くんの側に近づいて行くと、そこで淳くんが、「2002年の思いが全て出てしまいました…」と涙の訳を話してくれました。そして、爽やかな笑顔を残して手を振りながら会場の中に消えていったのでした。

 淳くん初のソロでのDS、この大阪公演には私・芽衣も行く予定だったのですが、体調不良により、直前になって行くのを諦めざるを得なくなり、悔し涙を飲みました…。よってこのレポートは一緒に行く予定だったあんりさんと大阪で会う予定だった知人のご報告を元に、芽衣が一部加筆・編集をして作成しました。ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。


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