3時間目

除草

苗がしっかりした状態になったら除草剤をまきます
しっかりした状態はどんな状態かというと田植え後1週間から10日後指で軽く引いても
抜けない状態で散布します
この頃雑草の目が出始めます出始めが効くのです
田んぼに3〜5センチ以上水を溜めて散布します
水持ちが悪い田んぼは効き目が落ちます
まして畦に穴が空いていようものなら隣の田んぼにまいているような物です
隣の田んぼの持ち主には感謝されて後で酒の一升でもいただけるかもしれませんが
けっこうネズミとかモグラが穴を空けているもんです
私の所では除草剤はフロアブル剤(牛乳のような白い液体)一発剤で一回の使用で全ての
雑草を退治します
畦から手で振りながらまきます 大きな田んぼの場合は中に入って中央にもまきます
10aに一本(500cc)の割合で使用します
この薬剤は拡散が大変良いので全面に均等に広がり良く効きます
田んぼに水を入れる時一緒に流し込んでもかまいません
無農薬栽培で米を作っている方が全国にいますが頭が下がります
とてもとても手で除草をするという事は大変で腰は曲げたまま痛くなるし作業時間も
相当かかります
無農薬の米を食べて頂いている方の健康には良いかも知れませんが作っている
お百姓さんの体がもちません
販売価格もけっこう高い値段になってしまいます
少ない面積なら可能でしょうが残念ながら私の所では無農薬栽培はやっていません
7ヘクタールも手で草取りをするなんて考えただけでも腰に激痛が走ります
農薬の害を取るか腰痛に悩まされるか考えてしまいます
最近の農薬は自然に配慮し昔に比べると毒性は薄く成って来ているのではないかと思います
除草剤をまいた後オタマジャクシやミミズなど元気に田んぼの中で遊んでいます
しかし環境ホルモンなど人間の体をむしばんでいるのは事実です
農薬を使わない栽培方法も出てきました田植えの時田んぼに再生紙を敷いてその中に田植えを
する方法も有りますし墨汁を流し込んで日光をさえぎり雑草が生育しない様にする方法
色んな栽培方法が出てきていますが試験的な方法でまだ一般に普及とはいっていないと思います
私も勉強不足でこれから研究して行きたいと考えています
安全でより美味しいご飯を食べて頂く為にも
これからも農薬を必要最低現の物しか使わない様に栽培して行こうと思います

 

防除

魚沼地方は高温多湿地帯なのでいもち病というカビが発生しやすい地域です
葉イモチと穂イモチが有り黒い斑点模様が出てくると病気の出はじめです
早いうちに殺菌剤を散布しないと収穫が無くなってしまいます
散布方法は水に薬剤を溶かし霧状にして田んぼ全面に散布します
私の所ではトラクターの後ろの250リットルタンク(青い所)に1000倍に薄めた殺菌剤を作り
まいています
黄色いのはホースです ホースを田んぼの畦の上に引いていきながら
先に付いているノズルから霧状に散布します
ホースの長さは100メートル有ります