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面心立方格子と六方最密構造の新モデルの紹介 |
六方最密構造と面心立方格子の説明をするとき、図1や図2などを用いるが、それぞれ単独では理解できても、第3層目の重なり方による違いとしは、この2つモデルや図では理解しにくかった。 そこで、その違いを理解できる新しいモデルを作成してみた。 |
図3 |
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図1 |
図2 |
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新しいモデル(図3)では、直径50mmの発泡スチロール球を第1層目には37個、第2層目には27個、第3層目には19個、合計83個を並べ、木工用ボンドで接着した。 尚、第1層目と第2層目は固定し第3層目を動かせる様にし、六方最密構造と面心立方格子の違いをその断面で説明できる様にした。 また、第1層目と第3層目は白い発泡スチロール球を使用し、第2層目は青い発泡スチロール球を使用した |
図4は、第2層まで積み上げた状態を上から見たところである、ここで重要なのは、第3層目を乗せることのできる位置が2種類あることに気づくことである。 図4の写真では分かりづらいので、図5の模式図で考えてみると X と Y の2種類あることに気づく。 Xの位置は、第1層目の真上であり、Yの位置は第1層目、第2層目のどちらの位置とも一致しない位置である。 勿論、Xの位置に球を乗せると球の大きさの関係上、Yの位置には球を乗せることができない。 |
図4 |
図5 |
その逆に、Yの位置に球を乗せると球の大きさの関係上、Xの位置には球を乗せることができない。 第3層目がXの位置に乗れば、A層、B層、A層のABABの重なりで、六方最密構造になる。 第3層目がYの位置に乗れば、A層、B層、C層のABCの重なりで、面心立方格子になる。 |
次に、以上のことをもとに新しいモデルを使い六方最密構造と面心立方格子の違いをみていく。 図6が、第3層目が第1層目の真上の位置(Xの位置)に乗った状態のABAB(六方最密構造)である。 図7が、少しずれた位置(Yの位置)に乗った状態のABC(面心立方格子)である。 図6と図7で第3層目がずれていることが確認できる。 |
図6 |
図7 |
第3層目が真上に乗せた状態である、図6を真上から切断すると、その切り口に現れるのが図8~図10の六方最密構造である。 | |||
図8 図9 図10 |
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この時、図10で分かる通り、第1層目と第3層目の球の切り口がともに半球であり、第1層目の真上に第3層目が乗っていることが確認できる。 |
一方、図7は第3層目が第1層目の真上ではなく少しずれた位置に乗ったものである。 ずれていることを確認するために、これを真上から切断したものが、図11図12である。 図12で分かる通り、第1層目と第3層目の切り口の形が異なったものになっている。 このことは、第1層目と第3層目がずれた位置であることを示している。勿論、第2層目の切り口とも異なっている。 |
図11 |
図12 |
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この状態で斜めに切断すると、その切り口に現れるのが図13~図15の面心立方格子である。 なぜ、斜めに切断するのか分かりますか? |
図13 | 図14 | 図15 | |||
新しいモデルを使うと、従来のモデルでは、説明に苦慮した六方最密構造と面心立方格子の違いが一目瞭然である。 |
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図16 |