航空特攻司令長官・大西瀧治郎海軍中将の残した遺書



大西瀧治郎海軍中将
戦争末期第一航空隊司令長官として、神風特攻隊を指揮。
終戦直後、その責任をとり次長官舎で割腹自殺。




遺書

特攻隊の英霊に申す 善く戦いたり深謝す

最後の勝利を信じつつ肉弾として散花せり

然れ共其の信念は遂に達成し得ざるに至れり、吾死を以って旧部下の英霊と其の遺族に謝せんとす

次に一般青壮年に告ぐ

我が死にして軽挙は利敵行為なるを思い

聖旨に副い奉り自重忍苦するの誡ともならば幸なり

隠忍するとも日本人たるの矜持を失う勿れ

諸士は国の宝なり 平時に処し猶お克く

特攻精神を堅持し 日本民族の福祉と

世界人類の和平の為 最善を尽せよ

海軍中将 大西瀧治郎

>> 「統率の外道」について



*関連リンク (-2009.11.30-)

  『戦士の肖像』 神立尚紀著 /文春ネスコ, 文春文庫