2001年 8月 31日 (先勝)
納車シャーシNo、ZAR93200001183696のアルファロメオ156はコーンズにより納車された。エンジンは2リッターツインスパーク。ミッション形式はATモード付5速シーケンシャル・トランスミッション、いわゆるセレスピードである。ハンドル位置はフィアットオートが正規輸入している156の中では少数派の左である。ボディーカラーはその中でも珍しいヌヴォラブルーである。この色は一見すると秋晴れの空色に近い青色であるが光の加減でシャンパンゴールドやライトシルバーに見えたりする所謂タマムシ色である。夕暮れ時にみるヌヴォラ156は何とも表現しがたい色彩を放ち目を釘付けにさせる。
さて折角だから左ハンドル車(以降左)と右ハンドル車(以降右)の大まかな違いを紹介しよう。まず足回りが違う。左はイタリア本国での仕様そのままの足回りである。対して右はアイバッハのスポーツサスペンションに交換されている。乗り味は比較した事が無いのでコメントできないが2台並ぶと右のスポーツサス仕様の方が左より見た目20ミリ程車高が低くなっていてる。さらに右にはサイドスカートが標準装備されていて低くなった車高をさらに引き立てている。左もナローな感じで良いがマッスル&スポーティーな感じは明らかに右の方が強い。
次に車内の相違点。ハンドル位置は当たり前だがメーターパネルの色が違う。左はホワイト(よく見るとシルバーか?)に対し右はブラックである。文字の色は左がブラック、スモール点灯時はグリーンに発光する。対し右はスモールオンオフに関係なくレッドである。またシートも左はラグジュアリーな感じのベルベット地シートに対し右はホールド性の高いスポーツバケットである。とまあハンドルの位置を気にしなければ誰が考えても買いは「右」である。もっと言えば国内の道路状況とか料金所を考えると右のほうがメリットは多い。あえて左にした理由は?・・・。そりゃぁ〜(1)車両価格が右より安いから。(2)ブレーキのタッチが左のほうが良いんじゃ無いかという固定概念が未だにあるから。そして(3)なんたって「ガイシャは左だ!」っていう見栄があるから。(爆)。
スポーツシートはあきらめるとして車高とサイドスカートは何とかしたい。足回りのパーツは入手次第交換するという事で後回しにしたが、サイドスカートはオプションでラインナップされているので付けてもらうことにした。何も考えずオーダーしたが値段を聞いて「びっくり!」。パーツ代が6万円、塗装代が7万、しめて13万だという。車体のパールペイント(ヌボォラカラー)のオプション代27万で気絶しそうになったが今回は腰を抜かしかけた・・・。それにしても高い。ここまで来ると値段の感覚は麻痺し「もう〜まとめてオーダーしちゃえ!」と勢いが止まらない。その他のオプションとしてMDチェンジャーとボディーコーティングをオーダーしている。
2001年 9月 9日
走行距離 440Km
作業内容 ホーン交換作業
記念すべき「バトルガ」 初レポートがホーンの交換かよ〜!と笑いたくなるが156のホーンはちょっといけません!。164トラメンでも書いたがやっぱりイタ車のホーンはあの甲高く脳天気に鳴り響くフィアムのエアーホーンじゃなきゃ・・・と早速交換した。購入したのはフェラーリ純正(?)のMTA/O_SPORTS、シリーズ3000番。実はコレを買うのに何件ものショップを探しまくった。売り切れじゃなくて品揃えをしていないらしい。一昔前ならホームセンターにでも有ったのに。そういえば最近試鳴用のホーンが入れられたアクリルケースにも赤いラッパの姿は無い。理由は不明。購入価格4,800円。
さて作業についてのレポート。まず取り付け場所の選定。156ユーザーのWebをいろいろ見させていただいたが大半の方が左フェンダー(セレの場合はセレオイルリザーブタンクの手前スペース)に取り付けられているようだが小生の場合は反対の右フェンダーの純正電子ホーン(これもフィアム製電子ホーン)が付いているスペースをそのまま利用し取り付ける事にした。理由として純正のホーンの電源コードをそのまま使えるので新たに配線を取り回す手間が要らない事と、このエアーホーンはマニュアルによるとコンプレッサーを垂直に立てた状態で設置した方が良いらしく、偶々純正のホーンのある場所を使うと垂直に取り付けられそうだった為である。しかしながらスペース的にはかなりきつい。右フェンダー側に設置を試みようとお考えの方は多少の工夫が必要である事をあらかじめご報告させていただく。
取り付け位置が決まったら早速純正のホーンの取り外しをおこなう。その為にはまずクーラントのリザーバータンクを車体から外す。外すといってもホースはそのままでタイベルの上あたりまで移動させる。タンクは左画像の黄色い矢印付近にあるビス3箇所で固定されている。ちなみに同画像の赤い丸の下あたりにホーンを取り付ける。タンクが移動できたらウォッシャータンクが現われるがこれも固定のためのビスを外しずらせるようにしておく。また、このあたりにはごちゃごちゃと配線があるがそれも邪魔なので切らない程度に横に移動させる。この状態で純正のホーンが現われる。右画像の黒い奴(2個)がそれである。取り外しに際しまず配線を外す。プラス・マイナス各2本。次にステーからホーンを外す。8ミリ六角ボルト。純正電子ホーン2個が外れるとそれを固定していたステーが現われる。出来る事ならこのステーをそのまま使いたかったがスペース的に無理なのでこれも外す。この作業は結構面倒である。ボディー裏面(手が届かないところ)からボルト留めされている。ジャッキアップしタイヤを外しもぐって手を伸ばせば外せそうだが面倒なので力ずくでねじ切る。このステーは二度と使えない(爆)。
左画像は純正ホーンを外した後の画像である。元のステーが取り付けられていた穴を使いエアーホーンを付ける訳だが、スペースの問題から厚さ3ミリ長さ10ミリの新たなステーを使う。ちなみにこの穴に直接コンプレッサーを直付けするとホーン部とライト関連の部品とがぶつかり固定できない。左画像にはそのステーが取り付けられてある。
次はホーンとコンプレッサーの組み立て作業。この商品はコンプレッサー、ホーン、ホースが別々になった状態で梱包されている。右画像のようにホーンとポンプを付属のステーで一体化させ、それぞれを透明なビニールホースで繋ぐ。ちなみにホースはなるべく短くすると良いらしい。短ければそれだけレスポンスよく威勢のある音が出るらしい。
最後にホーンの取り付け作業。まず純正から外した電源コードの接続作業。純正の電子ホーンは2個あった訳だから配線もプラス・マイナス2本づつあるのでそれぞれを各一本にまとめる。もちろん黒は黒・紫は紫だ。まとめた配線をコンプレッサー下部の端子に接続する。紫がプラスだったか?・・・。記憶が曖昧だ。仮接続し音が出たらそれが正解!。ちなみに逆でもコンプレッサーは回るのでくれぐれも音が出る事を確認しよう。結線できたら一体化された本体の取り付け。やはりライトの裏側の部品がかなり邪魔するので隙間を上手に使い取り付けよう。もちろんコンプレッサーは垂直に立てた状態で取り付ける。マニュアルによるとホーン部はこのように立てて固定するのではなく水平に近い状態(15度傾斜)で取り付けると良いらしい。これはちょっと無理。まあ、ラッパから水が入らなければ良いということにしよう。右画像が取り付け完了の状態である。この画像を見る限りではスペース的には余裕があるように見えるが本当はかなりタイトな状態である。ちなみにホーン右の白いものがウォッシャータンク。黒く突き出たものがポンプのコネクターである。
取り付け終了後のインプレッション。
コンプレッサーとホーンを一体化させ、ホースは出来る限り短くした。またコンプレッサーは3ミリのステーこそ使ったが、ほとんどボディーへ直接取り付けた状態にある。その為かどうかわからないが威勢良く鳴り響く。「ファンッ」より「カァンッ」という感じでかなり金属音である。冒頭にも書いたがイタ車にはこの脳天気なエアーホーンがお勧めである。