個人で行くために
アルプスでのトレッキング、絶対に個人行きを勧める。
結局、ツァーで出かけて、失望して帰って来る人が後を絶たないのは、参加者の最大公約数で旅程が組まれるため。
これは仕方のない事。スケジュール管理、参加者の安全などを考えれば、主催者として当然なのである。
勿論、運もある。日本の山々と違って、天気は比較的安定しているが、それでもツェルマットで3泊したが、結局
「マッターホルンを見れなかった」と嘆く人もたくさんいる。
個人で行動する事で、滞在を延ばしたり、天気予報を見ながら(現地で)旅程を変更したり出来る。また、食事を
自由に楽しんだり、何より多くの出会いの機会が広がる。
語学力
スイスは英語の通用度が極めて高いため、英語で十分である。
トレッキングとなると、ある程度の危険な状況も想定すべきであり、その時の対応のために日常会話以上の英語
レベルは必要。怪我や、交通機関トラブル等など、自分で対応しなければならないので当然であるが・・・
海外のトレッカーやハイカーとの楽しいおしゃべりのためにも、せめて英語くらいは話したいものである。
気象状況確認
TVで放送される、天気予報や気象図の簡単な読解力は必要。
お国柄だけに、天気予報は頻繁に流れるが、必ずしも英語で放送されているとは限らない。しかし、幸いな事に
天気図の描き方は万国共通なので、心配ない。
低気圧から延びる前線が、温暖か寒冷か停滞かによって、服装や滞在の計画を臨機応変に変える事も出来る。
早朝から、山頂やロープウェーなどの拠点駅に設けられた「お天気カメラ」の映像が流れているので、お天気の
イメージを掴めるのもありがたい。そして、出かける前にホテルでも確認しよう!
予想気温にも注意を払う事(後記の“服装&スキンケア”にも関連)!
午前中が比較的安定しているのは、日本と同じ。目的の山には、午前中に♪
服装や靴は?
これが非常に厄介! あくまでも自分の経験に基づいたコメントで、中級クラスを前提としている。軽装過ぎると
思われるかも知れないが・・・
シューズ
底がフィットし易いスニーカー。これで、マッターホルンのヘルンリ小屋(3,260m)まで登った事がある。
個人的には、トレッキングシューズや登山靴は不要。逆に底がしっかりし過ぎた登山靴は、場所によっては危険。
アルプスは、地域によって「花崗岩質」「結晶岩質」「石灰岩質」に大別され、これ等は、風化や冬期の積雪や
氷結により異なったひび割れの現象を呈する場合があるからである。
但し、普通のトレッキング&ハイキング・ルートを歩く場合は神経を使う必要はない。タウンシューズでも十分。
本格的な登山をするなら、岩質などに応じて履き替えるくらいの覚悟を持ってほしい!
服装&スキンケア
日本に比べて乾燥している。また紫外線も強いので、皮膚のメンテ(保水など)には要注意!
気温は、3,000mの高地では、夏でも一桁台に下がる場合もあり。逆に日差しが強い6月〜9月の昼過ぎは
30度に達する事もある。
早朝出発&午後にかけてトレッキングする場合などには、服装を状況によって変えられる様にする事。
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