1980年 スイス、ベルギー(ブリュッセル)への旅

昨年のひとり旅から1年も経っていないのに、すっかりスイスに魅入られてしまった。そして、今年もまたスイスに
出かける事に・・・
そして今回は、同期入社のN君も同行する事になった。彼もやはり、小学生時代にスイスに憧れた少年だったのだ♪
今年は、初夏・・・緑溢れる山々や、アルムが待っているはずのアルプスへ♪
残念ながら天候には恵まれなかったが、過去2回の晩秋と違った、スイスの魅力を感じた旅でもあった♪


7月 3日(木):曇り ●今回のフライトは、20:55発のサベナ・ベルギー航空。  チケットだけはツァー扱いのため、TCAT(東京シティ・エア・ターミナル)集合。行きのボーディングパスと  帰国便のバウチャーを受け取る。 ●同行者がいると時間の経つのは早い。やがてボーディング、サベナ・ベルギー航空(SN)262便は20:55  定刻にアンカレッジに向けて飛び立つ。  約6時間のフライト・・・アンカレッジにて90分のトランジット後、ブリュッセルに向けて再び飛び立つ。


7月 4日(金):雨 ■雨の中、6:40・・・ほぼ定刻に“ブリュッセル空港”到着し入国審査も問題なくクリヤー♪  バスで中央駅へ。今日はこのまま列車でスイス、バーゼルまで移動。バーゼル着15時頃なので、成田からは何と  28時間かかる事になる。当時はまだ20代(笑)若かった♪ ■ブリュッセル中央駅発、バーゼル行きの急行・391列車は、8:15定刻にホームを離れる。  ルクセンブルグで方向を変え、フランスに入り、ストラスブールを経由し、雨の中をひたすらスイスに向かう。  晴れていれば豊かな田園や、古い街並みを楽しめるのだろうが、視界はきかない。夜行列車と同じである (ToT) ■定刻より少し遅れて15時、バーゼル中央駅に到着。  ホテル・ジュラ(ユラ)は駅前の居心地の良いホテルである。昨年も到着日にお世話になっている♪  若いとは言え、丸一日以上の移動、おまけに時差7時間。疲れていたのだろう、番ご飯もそこそこに、シャワーを  浴びて、さっさと寝てしまう(苦笑)


7月 5日(:雨ときどき曇り ◆目が覚める。いつもと違う朝に、旅先にいる事を実感する。  レストランでN君と朝食。コンチネンタル式で、ジュースにパンとコーヒーだけだが、スイスの朝食は美味しい♪  それにしても、今朝も雨だ。爽やかな青空をイメージして来たに違いないN君に申し訳ないが、こればかりはどう  しようもないのだが m(__)m ◆8時過ぎ、バーゼル中央駅でスイス・ホリデー・カードの使用開始手続き後、出発・・・ルツェルンに向かう。  1時間ほどでルツェルンに到着♪ 少し雨足が弱くなった様だ。  有名なカペル橋や旧市街を歩いてみる。きれいな街だ (^^) 次は、ゆっくり歩いてみよう♪ ◆ルツェルンから、インターラーケン・オスト行きに・・・山岳ルートを取るので、アプト式の所もある。  いかにもスイスと言った風景が展開するはずなのだが、雨模様。それでも、水蒸気が上昇気流に乗って湧き上がる  のは美しい。ヨーロッパの景色を水墨画で描いた様な。それも良いではないか♪ ◆インターラーケン・オストからベルナーオーバーラント鉄道(BOB)でラウターブルンネンへ。  落差300m、シュタウプバッハの滝が見えると、N君が「あっ」と声を上げる。僕も初めての時はそうだった!  ミューレンに向かう、BLM(ミューレン・ラウターブルンネン鉄道)のケーブルカーで登る間に、ユングフラウ、  メンヒ、アイガーが次々に巨大な姿を現すのをN君に観て欲しかったが、この天気ではどうしようもない (>_<)  グルシュアルプで単行の登山電車に乗り換える。視界は良くないが、リッチュネンの谷の深さ、それを挟んで見る  ユングフラウ(4,158m)の迫力は十分に感じられる。やはり来て良かったと思う。  ミューレン(1,645m)に到着。シルトホルン(2,971m)の肩に縋り付く様なこの村・・・僕は勝手に  『アルプスの宝石』と呼んでいる。 ◆手紙で予約しておいた『ホテル・アルピナ』はリッチュネンの谷にせり出す様に作られた、小さなホテル♪  木々の間を通して、300m下方はリッチュネンの谷底、ユングフラウに積った雪が崩れた雪崩の跡も見える。  雨が降りしきる生憎の天気だが、アルプスの迫力と美しさ、共に十分に感じられる。 ◆7月は、陽が長いので、ミューレンの周辺をトレッキングする時間もあるのだが、この雨ではどうしようもない!  早めにDinnerを頂き、早々とBEDに着く☆


 
ルツェルン・カペル橋(7月5日)
  
暮れ行くアイガーとメンヒ(7月5日)


7月 6日(:雨ときどき曇り ▲予報では、今日も一日雨。それでも淡い期待を抱いて、朝のカーテンを開ける。やはり雨 (*o*)  朝食は美味しいのだが、雨に煙るリッチュネンの谷が恨めしい。晴れていれば、もっと美味しいに違いない! ▲ホテルで手持ちぶさたの時間を過ごすのも退屈なので、出かけてみる事にする。  BLMの列車&ケーブルカーでラウターブルンネンに、そのままWAB(ウェンゲン・アルプ鉄道)に乗り継いで  クライネ・シャイデック(2,061m)へと向う。  ベッターホルン(3,701m)の裾野には雲海が広がって、グリンデルワルドの村並を覆い隠している。  このまま天気が回復してくれればと思うが、願いは空しく、あっと言う間に視界は遮られ、雨はみぞれに変った! ▲一旦、ミューレンに戻る。  シルトホルンの山頂まで行けば『雲の上に出られるかも知れない』と思い、ロープウェーの駅まで行く。  山頂の天気が表示されているが、雨の表示(視界もZero)・・・未練がましく(苦笑)駅員に確認してみるが  「今日は一日雨だよ。山頂に上がっても何も見ないよ」と、良心的な説明。う〜ん、残念 (ToT) ▲結局ホテルに戻り、部屋の掃除が終わるまでは、カフェでコーヒーを飲みながら、明日行くツェルマットに思いを  巡らしたりする。  時間は、ゆっくり流れ、日も落ちて(多分)夕食。美味しいのだが、余り動いていないので、食べ切れない。  夜遅く、バルコニーに出て空を見上げると、何と・・・少しだけだが、雲が切れて星が見える☆  どのくらい空を見上げていたのだろう・・・“明日は晴れてくれ”と祈る様な気持ちでベッドに入る。


7月 7日(月):晴れのち雨 ▼夜明け前に目が覚めた。窓の外は・・・何と、雲は多いが青空が見える  急いで着替え。朝食もそこそこにチェックアウト、表に飛び出す。  昨日と同じルートでクライネ・シャイデックへ行こうと思う。BLMでラウターブルンネンへ♪  WABに乗り継ぐ。電車が高度を上げるにつれ、ラウターブルンネンの家並が下方に広がる。シュタウプバッハの  滝もきれいに見える。 ▼クライネ・シャイデックまでの1時間余りは、夢の様だった。  雲はまだ多いし、ユングフラウの山腹や山頂付近、アイガー北壁にも雲がへばり付いている。しかし、青空の下に  白く輝く、ベルナー・オーバーラントの山々は、表現する言葉が見つからないほど美しく、感動的だった。 ▼クライネ・シャイデックからは、チェアー・リフトでラウバーホルン(2,472m)に登る。  本当はトレッキングか軽い登山をしたかったのだが、昨日一日を悪天候で棒に振っていて、今日これからの日程が  苦しくなる。N君には申し訳ないが、リフトで登って山頂付近を少し歩く程度しか出来ない (;o;)  それでも足許には、深く切れ込んだリッチュネンの谷、目の前にベルナー・オーバーラント三山・・・東に視線を  移せば、グリンデルワルドの村並とヴェッターホルンの優美な姿♪ 短い時間だったが、この上ない幸せな時間♪ ▼クライネ・シャイデックに戻り、ユングフラウの姿を観ながらのランチ。景色が何よりのご馳走である (^^)V  お腹もいっぱいになって、WABの登山電車でグリンデルワルドへと下る。アイガー北壁の直下を通るが、北壁は  次々に湧き上がる雲の中・・・この中、北壁登攀に挑んでいるクライマーもいるのだろうか? ▼グリンデルワルドでからは、BOBの列車でインターラーケン・オストへ。  BLS(ベルン=ロッシェベルグ=シンプロン鉄道)の列車に乗り換え・・・更にシュピーツで、ブリーグ行きの  インターシティに乗り換え、長大なロッシェベルグ・トンネルを抜けるとブリーグ(Brig)だ。  ここから、シンプロン峠を抜けるとイタリアである。スイスはどんよりと曇っているが、イタリアの空は明るい♪ ▼ブリーグ発のBVZ(ブリーグ=ヴィスプ=ツェルマット)鉄道は、深く切れ込んだ、ヴィスプ川の渓谷に沿って  ツェルマットを目指すのだが、ブリーグを出発した頃、降り始めた雨が強くなって来た。視界は利かない (>_<)  夕刻、ツェルマットに到着。晴れていれば駅前からマッターホルン(4,478m)が見えるのだが、ここも雨! ▼ホテル・ドームは落ち着いた小さなホテル。レセプションの女性の対応も気持ち良い♪  天気が悪く、とても外を歩く気にはなれない。でもディナーは美味しかった b>(^^)  明日も雨の予報だが、希望は捨てないで、BEDに入る☆


 
ヴェッターホルン(7月6日)
  
シュタウプバッハ(7月7日)
  
雲が遊ぶアイガー北壁(7月7日)


7月 8日(火):雨ときどきみぞれ ●朝から雨・・・正直、これほど天気に恵まれないスイス・アルプス旅行になるとは予想外だった。  何でもひと月近く悪天候が続いているらしい。さすがに自然相手ではどうしようもないが・・・ ●朝食を済ませて、取りあえずツェルマットの村に繰り出す。2度目なので、大体の感覚は掴んでいる。  先ずはヴィスプ川沿いに、ツェルマット郊外のヴィンケルマッテンを目指す! それにしてもヴィスプ川の水量が  尋常ではない。ごうごうと荒れ狂っていて、最近の降水量の多さを物語っている。 ●ヴィンケルマッテンの部落からは、マッターホルンがきれいに見えるはずだが、裾野しか見えない。  いきなり『マッターホルンはどちらに見えるのですか?』と英語で聞かれた。聞けばアメリカから観光に来たとの  事。『晴れていれば、この方向ですよ』と指差す。勿論雲しか見えない。 ●アメリカから来た人達と、しばらく話していたが、天気はどうしようもないので“山岳博物館”に行く事にする!  恐らく、世界の山岳博物館の中で最も有名であろう。展示物もそれに恥じない、充実したものばかりである。  スイスの山村での生活を偲ばせるもの・・・“アルプスの少女ハイジ”のシーンにも出て来る、山小屋でのチーズ  作り・・・しかし何と言っても1865年、ウィンパーのマッターホルン初登頂の後、下山時に起きた悲劇。その  時の遺品の数々・・・登山を経験した者でなくとも、何か訴えかけるものを感じるに違いない! ●博物館から出ても、天候は変らず。全く好転する気配もない。  昼食を適当に済ませ、土産物屋を見て、早々にホテルに戻り、ロビーでコーヒーを飲みながら、他の宿泊客たちと  おしゃべりしながら過す。  欲求不満のツェルマットの一日は過ぎて行く(晩ご飯は美味しかった:笑)☆


7月 9日(水):雨のち曇りときどき晴れ ■今日も朝から雨・・・今夜、夜行列車でブリュッセルに向う予定。  ホテルで聞いた所では、今日も終日雨との事。レマン湖方面の方がまだ天気は良さそうとの事なので、モントルー  方面を経由して、夜バーゼルに入る事にした。 ■朝食後、レセプションの女性に再会を約束してツェルマットを出発。BVZ鉄道でヴィスプへ、ジュネーブ行きの  インターシティに乗り継ぐ。シオンの谷を列車は快走する。この辺りはワインで有名だ・・・ブドウ畑が、はっと  思うくらい高地にまで展開する。雨は上っているが、思い雲が垂れ込めている (>_<)モントルーには昼前に到着、レマン湖の畔の高級リゾートである。何か落ち着かない(笑)  湖畔はきれいに整備されている。花壇、桟橋、遊歩道、そして高級ホテル。でも、僕は山の素朴なホテルが好き♪  レマン湖を挟む様にして、彼方に“シオン城”が見える。 ■モントルーからはローザンヌ乗換えでベルン。サンドイッチの駅弁で遅めのランチ♪  ベルンの街を歩くのは初めて。時計塔、大寺院、マルクト通りのラウバン(アーケード)。落ち着いた素敵な街♪  夕刻、ベルンを出発し、5日以来のバーゼルへ・・・バーゼル起点に、ルツェルン〜ベルナー・オーバーラント〜  ヴァリス・アルプス〜レマン湖畔〜ベルンと回って、バーゼルに戻って来た訳だ (^^) ■ブリュッセル行きの夜行急行・298列車は、0:27発。夕ご飯を食べたり、ライン河畔で時間を過ごす。  ヨーロッパの長距離列車はコンパートメント式の客室になっているが、概して空いている。我々の列車も、6人用  コンパートメントを2人で独占である♪  バーゼルSNCF(フランス国鉄)駅で出入国検査・・・後は夢の中☆☆ミ


 
ツェルマットの朝(7月9日)
  
モントルーにて・レマン湖(7月9日)


7月10日(木):雨 ◆ルクセンブルグを出た辺り・・・5時過ぎに目が覚める。7月のヨーロッパは夜明けが早く、外はすっかり明るく  なっている。しかし雨である (>_<)  ブリュッセルに近付くに従って、乗客が乗り込んで来る。我がコンパートメントも定員6人に。 ◆ブリュッセル中央駅には、30分ほど遅れて、8時に到着。それにしても凄い雨だ。  今夜のホテルは、サベナ・ベルギー航空を通じて『ハイアット・リージェンシー』が手配されている。空いていた  とは言え、夜行列車の旅はきつい。取りあえず、タクシーでホテルへ・・・  チェックイン出来なくても荷物を預けてしまいたい。 ◆レセプションの対応は丁寧で、チェックイン可能との事。現在もだが、ハイアット系列のサービスはとても良い♪  荷物を置いて、シャワーを浴びる。 ◆雨が強いが、ブリュッセル市内に飛び出す。(^^)中世の趣を色濃く残す街並が雨に煙っている。  グラン・プレス(Grand Place)と小便小僧(Manneken Pis)は歩いて行けそうである♪  世界一美しい広場と言われる“グラン・プレスは、たくさんの花屋でも有名だが、この豪雨では・・・それでも  2,3軒が店を構えている。広場を取り囲む、ネオ・ゴシックの『王の家』など、数々の建物が素晴らしい! ◆グラン・プレスから“小便小僧”まではそう遠くないはずなので、歩いて行く事にする。ホテルのレセプションで  もらったイラスト地図は少々頼りなく、なかなか見つからずにウロウロ・・・「どこに行きたいの?」と、英語で  声をかけられた。初老の女性で「すぐそこよ♪」と丁寧に教えてくれた。旅先での嬉しいひとコマである (^^)Manneken Pisは、世界一の衣装持ちと言われている。この日は赤い洋服に、グレーのマントを纏って  いた。ツバの広い帽子も素敵だ。季節やイベントに応じた、衣装を纏うのは、東京・浜松町駅の小便小僧も同じ♪ ◆そろそろ昼時・・・ショッピング・アーケードでビュッフェ・スタイルのフードコートを見つけた♪  カレーライスだ。サラダ、スープ等と一緒にオーダー。まぁまぁ美味しい (^^)V ◆雨も強く、取りあえずの市内観光は終った、3時くらいにホテルに戻り、後はゆっくり過ごす。  雨に祟られたヨーロッパ(スイス)紀行だったが、やはりヨーロッパは良い♪ また来たい (^^)


 
グランプラス(7月10日)
  
小便小僧の像(7月10日)


7月11日(金):雨 ▲ホテルのレストランで朝ごはん。豪華?だが、僕はスイスの山のホテルで食べる素朴な朝ごはんが好きだ♪  チェックアウト、列車でブリュッセル国際空港へ・・・ ▲カウンターで、バウチャーとパスポートを提示、ボーディングパスを受け取る。  表示は“Y”だが、ノーマル・エコノミー。今で言うビジネスクラス、サベナでは“スリー・スター・クラス”!  いわゆる、アップグレードされた訳だ。N君は・・・? ゴメンなさい、である。 ▲サベナ・ベルギー航空(SN)261便は、定刻13:16に出発。アンカレッジに向う。


7月12日(:曇り ▼アンカレッジにてトランジット・・・そして午後3時、定刻より若干早く、無事に成田到着。帰路に着く!


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