前回のスイス、と言うよりも“ヨーロッパ縦断”から2年。『スイスに行きたい病』が頭をもたげて来た!
実はこの2年の間に、今まで生きて来た人生最大の出来事があった。“転職”である。
1982年、伝統的な日本企業から、アメリカ系外資の会社に移ったのだ、エレクトロニクス業界と言った意味では
同じだが、カルチャーは全く異なる事を身を持って感じた。
そして、転職一年後・・・自分で言うのも恥しいが、この間で英語力は格段にUPした。
英語力UP(笑)、それと外資特有の長期休暇への寛容さ?も手伝って、2年ぶりにヨーロッパに行こうと思う♪♪
そして今回は、オーストリア(ウィーン)にも行きたい♪
5月7日(土):曇り
●今回は、アエロフロート・ソビエト航空である。共産圏(当時)の航空会社は初めてて漠然とした不安感があるが
当日のうちにモスクワ到着、一泊(航空会社負担で)トランジット。いつも北回りなので、変化も付けたかった!
●リムジンバスで成田空港へ・・・当時、アエロフロートのチェックインは、JALが代行していた。
JALのボーディングパスに“SU582”とシート番号がボールペンでなぐり書きされている。
SU582は、イリューシン62型と言うソ連製の、後方に4発のエンジンが付いた、なかなかスマートな機材♪
騒音は大きいらしいが、機内はエンジンが後方のせいか、比較的静かな気がする。
●定刻12時に出発。機内サービスは、普通の国際線である。但し、機内エンターテイメントは、ない!
エコノミーなのに、機内食にはキャビアの瓶詰が・・・モスクワまでの約10時間をのんびり過ごす。
●モスクワ、シェレメチボ空港到着。24時間以内のトランジットなので、ビザが要らない・・・が、パスポートや
復路の航空券を全て、預けさせられる。大丈夫だろうか? 不安が胸の中に広がる。
空港も暗く、あちこちにマシンガンを持った兵士が。
ホテル・シェレメチボは、空港からバスで15分。ホテルから出ない様にと念を押され、部屋をアサインされる!
●同室の方は、明日、仕事でマドリードに行くとの事。安くて、意外に快適なのでアエロフロートを使うとの事。
晩ご飯は、ホテルのレストランだが、あまり印象に残っていない・・・
シャワーも熱いお湯が出ず、廊下で会った従業員には、物をねだられ、決して快適とは言えなかったが、ぐっすり
夢の中に落ちる☆ 明日はスイスだ (^^)V
5月8日(日):曇り
■朝ごはんは、コンチネンタル・スタイル。パンは余り美味しくなかった。
バスで空港へ向う。チューリッヒ行き265便は9:35発。
パスポート、航空券を無事に返却され、チェックイン。機材は、ツポレフ154で何となくB727に似ている!
■定刻に出発・・・ポーランド、チェコ、オーストリアの上空を通過し、一路スイスを目指す。オーストリア上空を
通過する頃より、眼下にアルプスの山並が見える。もうすぐスイスだ。
チューリッヒ・クローテン空港には若干早く到着。シェレメチボと違い、明るい♪ 行き交う人達の足取りも何と
なく軽く見える。
■今日は、チューリッヒに一泊。予約は入れてなかったが、観光局で手配してもらう。
旧市街の繁華街中心近くだが、ホテル・ゴールデン・シュヴェートは落ち着いた感じ。
旧市街、リマト川畔を少し歩く。グロス・ミュンスターの鐘の音、スイスにいる喜びを感じる♪ (^^)
チューリッヒは、街そのものは「ビジネス・シティ」である。観光よりもヨーロッパ金融の中心のイメージ!
それでも、ほんの少し裏道に入れば、落ち着いた佇まいを見せてくれる。
■日も落ちて、ホテルに一旦戻る。ぼ〜っとしていたら、モスクワでのトランジット等で気持ちも緊張していたのか
眠ってしまった。朝までぐっすりであった☆ ☆ミ
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