2003年6月、スイス ハイキング・ツァーの記録


昨年の出張以来、ほぼ1年振りのスイス行き。

本格的なハイキング、トレッキングは1989年以来、ほぼ4年ぶりである。が今回は、妻&その友人3人の、合計 4人のガイドも兼務である(笑)。どうなる事かと、出発前から多少の不安もあるが、通り慣れたルートで、それに 1986年に息子と歩いたコースをほぼ正確にトレースする様にしたので、まぁ大丈夫でしょう♪


6月 7日(:晴のちにわか雨  ☆朝6時、家を出る。メンバー全員、時間通りに新宿集合...リムジンバスで成田航空へ。   10時55分発、LX(スイス・エアライン)187便にてチューリッヒへ...16:15、ほぼ定刻に到着。  ☆スイス連邦鉄道(SBB)の窓口でスイス・パス購入後、急行列車にてチューリッヒ中央駅に向かう。   チューリッヒでの常宿、ホテル・シティへ....小さいけど、清潔で気持ちのいいホテル。  ☆チェックイン後、簡単に教会、リマト川、バーンホフ通りなど市内観光。夕食はホテル・ゴッタルドで簡単に!


6月 8日(:晴のち時々雷雨  ☆ルーム・サービスでの朝食後、列車でルツェルンへ向かう。ルツェルンでは復元されたカペル橋の説明をしたり   写真を撮ったりする!  ☆昼前、急行列車で東インターラーケンに向かう。ランゲルン湖の美しい姿や初体験のアプト式鉄道が面白い様だ。   同行者達は、写真撮影に余念がない様だ(笑)。僕はのんびりと車窓を楽しむ。昼食のパンが美味しい♪  ☆東インターラーケン、ラウターブルンネンで乗り換えて、今日の目的地、ミューレンへ...   ラウターブルンネンではシュタウプバッハの滝と1年ぶりの再会。   ラウターブルンネンから、BLM鉄道のケーブルカーで登るにつれて、オーバーラント三山が次々と姿を現す!   何度見ても素晴らしい。同行者達から歓声が上がる...ちょっと得意な気分(笑)。  ☆ミューレンに到着。西リッチェネンの谷にせり出す様に建てられたホテル・アルピナに旅装を解く。テラスから   見えるユングフラウの巨大な姿...7年振りの宿泊だが、マダムが息子の事も覚えてくれていた。   夕方、散歩していたら急に雷雨になった。ちょっぴり濡れたがそれもまた楽しい♪  ☆ディナーは名物のロスティー。久しぶりのスイスの田舎料理が美味しい。



ルツェルン市庁舎(6月8日)
  

ラウターブルンネン駅にて(6月8日)


6月 9日(月):晴  ☆少し雲が出ているが、まあまあの天気。ユウグフラウ西壁を見ながら、たっぷりの朝食を摂る♪   BLM鉄道でラウターブルンネンまで行き、WAB鉄道に乗り換えてウェンゲンで下車。2,000m近い高地   だけあって、空気が締まってひんやりしている。  ☆ロープウェーでメンリッヘンに登る。発着所は街中に近い所に移動していて便利になっていた。ぐんぐん高度を   稼いで約15分....素晴らしい展望のメンリッヘンに到着!  ☆ベルナー・オーバーラントの山々の大半が姿を見せている...遥か下方にはリッチェネンの谷。   高台に登ったりして、展望を楽しんだ後、クライネ・シャイデックへまでの約90分のトレッキング。ベルナー   オーバーラントの山々を眺めながら歩く。残雪の中に入ったり、道端の可憐な高山植物や花々を見ながら。   すれ違うハイカー達と交わすあいさつも楽しい♪  ☆同行者達は、アルプスの山々や道ばたの花々に歓声を上げながらのハイキングを楽しんでいる。   コースは一本道なので、迷う心配はない。僕は適当な岩場から一人で山々と対面...久しぶりの再会に浸る♪  ☆クライネ・シャイデックで、アイガー北壁やユングフラウを見ながらの昼食の後、WABでグリンデルワルドに。   グリンデルワルドで一休みした後、BOBでツヴァイリッチネンまで行き、ラウターブルンネン行きに乗り換え。   ラウターブルンネンからはポストバスで、ステッチェルベルグへ....ロープウェーでミューレンまで戻る!  ☆目まぐるしい一日も終わり。夕食のワインが格別美味しかった♪


6月10日(火):晴のち雷雨  ☆早朝の散歩、そして朝食の後、ミューレンを出発。   ラウターブルンネン、東インターラーケン、シュピーツと乗り換えてブリーグへ。ここからBVZの登山電車で   ツェルマットへと向かう。  ☆深く切れ込んだマッタータールに沿って電車は登り続ける...ツェルマット駅直前のカーブを曲がった瞬間に   視界に飛び込んで来たマッターホルン(4,467m)。何度来ても“息を飲む瞬間”!  ☆ツェルマットではホテル・ダービーに宿泊。何度も来ているので、顔馴染みのオーナーに近況を話したりする♪   チェックイン後、山岳博物館に行く。館長さんと色々と話し込む、僕の知らない色々なアルプスの話やマッター   ホルンの初登頂の逸話などを聞く。


  
ウェンゲン駅から望むユングフラウ(6月9日)
  
ヴェッターホルンとグリンデルワルド(6月9日)


6月11日(水):晴  ☆早朝5時過ぎ。村外れのヴィスプ川に架かる橋の所まで行く。   最初、灰色だったマッターホルンの山頂付近を朝日が照らし始める...陽が登るに連れマッターホルン東壁が   茜色からオレンジ色へと変化して行くのをじっと見つめていると、熱いものがこみ上げて来る。  ☆朝食後、すぐに着替えてスンネガまで地下ケーブルカーで登る...駅から出ると青空の下にマッターホルンの   姿が飛び込んで来る。同行者達は、カメラのシャッターを押し続けている(笑)。   しばらくしてから、ライゼーまで下る。ここに逆さに映るマッターホルンの姿も魅力的だ!   そして、いよいよフィンデルン経由のハイキング...ここは僕の最大のお気に入りコース。マッターホルンが   最も美しい角度で見れる。途中の崖にへばり付く登山道も恐いけど楽しい。皆も喜んでくれた様だ♪  ☆ヴィンケルマッテンに下り、小さなレストランでの昼食後、ロープウェーでシュバルツゼー(2,580m)に   登る。途中、フーリーで乗り換えの約20分の空中散歩! マッターホルンの姿がぐんぐんと近付いて来る...  ☆シュバルツゼーでの大パノラマ。ミシャベル山群やワイスホルンには雲がかかっているが、モンテローザ山群や   ゴルナー氷河、オーバーガーベルホルンの姿が美しい♪   マッターホルンの東壁に手が触れそうな所までトレッキング。目の前の石の巨人の迫力は凄まじい!  ☆大パノラマを楽しんだ後、ツェルマットまで下る事にする。登山道や標識は整備されているので迷う心配はない。   遥か下方に見えるツェルマットの村並も可愛い。少し歩いてはマッターホルンの姿を確認する。   同行者がきつそうなので、フーリーからはロープウェーでツェルマットまで下る。  ★ツェルマット観光はゴルナーグラードが定番だが、絶対にスンネガ〜フィンデルンやシュバルツゼーを薦める!


6月12日(木):晴のち雷雨  ☆アルプス最後の日...朝食後、ホテルをチェックアウト。9時過ぎのBVZの電車で、まずブリーグに向かう。   駅を出た所のカーブで、マッターホルンに再会を約束する。  ☆ブリーグ発のインターシティで一気に首都、ベルンへ!   荷物を預け、駅のビュッフェで昼食後、市内観光に出かける...ラウバン、時計塔、連邦議会、数々の噴水!   久しぶりに訪れたのにまるで、つい2,3日前にもここにいたかの様な身近さを感ずる。   大寺院(Munstar)のタワーに登ってみる。   鉄錆色をした屋根が広がる、ベルンの旧市街。遥かにベルナーオーバーラントの山々が霞んで見える。  ☆ベルンからは、ノンストップのICでチューリッヒへ。   初日と同じ、ホテル・シティへ...夜、一人で街に出る。  ★残光を映すリマト川沿いの建物が美しい。慌ただしいアルプス行きだったが“来て良かった!”と心から思う♪   さようならアルプス...またやって来るためには、どんな努力も惜しまない!


  
シュヴァルツゼーとワイスホルンGr(6月11日)
  
寺院の展望台からのベルンの街並(6月12日)


6月13日(金):曇り  ☆あっと言う間の一週間。“もう少しいたいなぁ!”と思いつつホテルをチェックアウトし、チューリッヒ空港へ。   13時05分、LX168便で成田へ出発。   帰りの11時間のフライトが長い...


6月14日(:曇り  ☆朝8時、無事に成田空港に到着。


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