2005年2月〜3月:イングランド・プレミアリーグ観戦行

Football発祥の地、イングランド...ずいぶん前から、そのパワーとスピード感の溢れる、イングランド
プレミアリーグにのめり込んでいた。

昨年(2004年)3月に初めてこの目で観戦した時の衝撃と感激が忘れられず、今年もまた真冬のイングランドの 地を踏みしめる。同行者は去年と同じく、大学生の息子。 特に、ポーツマス、フラットンパークでの興奮が印象的で、熱いサポーターの集まる“ヴィラ・パーク”、それから “キャロウロード・パーク”を訪れる事にする。

チケット、ホテルの手配を済ませ、まだ寒さ厳しい2月24日、ロンドンに向かって飛び立つ!


2月24日(木):曇り  出発は12時のJL(日本航空)401便。  ノーマルのe−Ticketのため、シートアサイン等は予約時に全て済んでいるので、比較的余裕で家を出る♪  日暮里からスカイライナーで成田空港へ。  定刻12時に出発...15:30GMTにロンドン(ヒースロー)に到着。  入管もすんなりOK...地下鉄ピカデリー線に乗り、1時間でキングズ・クロス駅着。  ホテルは近くのはずだが、駅員に道順を聞き、徒歩5分の“ノボテル・ロンドン・ユーストン”にチェックイン!  昨年宿泊した同じノボテルの“ウェスト”の様に日本人ツァーはいない。ビジネス客が多いせいか落ち着く。  ホテルのロケーションも、キングズ・クロス、ユーストンの両ターミナル駅に近く便利だ。

 晩ご飯をユーストン駅構内のイタリア料理店に食べに行くが、味は?。ロンドンでの食事は相変わらずだ(笑)!


2月25日(金):薄曇り時々みぞれ  午前中、エージェントをVisit。

 昼、みぞれの中を大英博物館に行く。トランジットでの滞在も含めイギリスは4回目だが、大英博物館は初めて♪  パリに行ってルーブル美術館に行かない様なものなので“いつかは...”と思っていただけに、少々興奮する!  エジプト、ギリシャ、ローマ時代、果ては東洋までの悠久の時の流れを感じると共に、これだけのコレクションを  集めた栄光の大英帝国に思いを馳せる。

 大英博物館に続いて、シャーロック・ホームズでおなじみのベーカー街221番地を訪れる。裏通りの路地の様な  所を想像していたが、意外に表通りの明るい感じの所であった。  ショップで小物を買うが、博物館は見なかった...やはり実在の人間でないので、無理があるのではと思う。

 循環線、ピカデリー線を乗り継いで、アーセナルへ...昨年“アーセナルvsボルトン”を観戦した時の喧騒が  嘘の様だ。ショップを覗いた後、再びチューブ(ディスクリクト線)で、フラム・ブロードウェイのチェルシーの  メガショップとスタンフォード・ブリッジを訪れる。  アーセナルの本拠地、ハイバリーもそうだが、イングランドのスタジアムやショップに伝統を感じる。  Jリーグがこの域に達する頃は、僕はもちろん、息子も墓の中にいるだろう...否、永久にないかも知れない?  中途半端な時間だが、駅前のStarbucksで早めの夕食後、夕刻再びエージェントをVisit。

 夜、ホテルに戻ったら、そのまま寝てしまった。やはり疲れていたのだろう。



ベーカー街221番地(2月25日)

ヴィラ・パーク(2月26日)


2月26日(:曇り時々みぞれ  たっぷりの朝食後、今日は憧れのスタジアムの一つ、バーミンガムの“ヴィラ・パーク”まで出かける♪

 “アストン・ヴィラvsエバートン”は午後3時キックオフ!!  ユーストン駅、11時発のヴァージン・トレインの特急でバーミンガムへ...往復£35−ほどだから、意外に  安い。昼食のサンドイッチも、まぁまぁ美味しかった(去年のは不味かった:笑)♪  午後1時にバーミンガム着。ここからローカル線に乗換え、二つ目のアストン駅が最寄り駅だが、まだ時間がある  ので、バーミンガム・ニュー・ストリート駅前のショッピング・センターのスポーツ用品店に行く。  安い...プレミアシップのチームのレプリカ(公認)が、£10−である。Saleのものには、£5.5−の  値札も見える!

 アストン駅からは徒歩10分ほどでヴィラ・パークだ。先ずはショップで買い物してから、スタンドに入る。席は  1階のホーム側のゴール裏。いわゆるサポーター席!  午後3時、定刻にキックオフ。  スピードに乗って、縦横にパスをつなげるエバートンが主導権を握る。時折ヴィラがペースを掴みかけるが、中盤  からのプレスと鋭い読みのパスカットで、エバートンはそれを許さない。  17分、サイドからの突破から、エバートンの“オスマン”がゴールに流し込む...それでもヴィラは、何とか  この1点に堪えて、後半へ...そして後半開始直後、一瞬のマークのズレをを付いて“ソラノ”が同点ゴール!  スタジアムが大歓声に包まれる。  所が、その2分後、全くプレスの効いていないDFの間を通されたパスに“キャイル”が合わせて、再びリードを  許す。これ以降、ヴィラは全く良い所なく、エバートンの攻勢に晒され続け、67分には再びオスマンがネットを  揺らすが、これも不要な得点と言っていいくらいの内容的にはエバートンの圧勝だった。  Time−Up15分前くらいになると、ヴィラ・サポーターは次々に席を立ち、アップのホイッスルが吹かれた  頃はスタンドは疎ら...エバートン・サポーターの歌声が響くばかり。

 ともかく面白い。スタンドのムード、応援の掛け声の絶妙なタイミング。  どこかの国の某チームのサポーターの様に、グランドに背を向けて応援などと言う事は決してない

 興奮覚めやらぬまま、ロンドンに戻り、ディナー...相変わらずのロースト・ビーフに苦笑しながらも、ヴィラ  パークでの2時間を思いつつ、まぁまぁ満足の食事だった。


2月27日(:薄曇り時々雪  今日は次の目的地“ノーリッジ(ノリッチ)”まで移動である♪  平日は、リバプール・ストリート駅から直通急行で2時間なのだが、日曜はヴィルハムまでバス、そこから列車に  乗り継ぐか、キングズクロス駅からケンブリッジ乗り換えで行くか、いずれかのルート...迷わず後者を選ぶ♪

 10時半のノンストップ急行でケンブリッジへ向かう。  イギリスの鉄道は民営化後、方面別に別会社になったので複雑だ。もっとも切符は通しで買えるので窓口で次々に  浴びせられる質問に答えて行けば、一番効率の良い条件で発券してくれる。  ケンブリッジまでは約1時間、途中右窓にハイバリーが見えた。  ケンブリッジは気持ちの良い街、ゆっくりと滞在してみたい。駅のビュッフェで飲んだコーヒーは美味しかった♪  ケンブリッジからノーリッジまでは約2時間...田園の中を2両編成の急行列車は走り続ける。天気が目まぐる  しく変わる...薄日が射しているかと思うと厚い雲、そして雪。

 3時前、ノーリッジ駅に到着。古い駅舎が心地よい佇まいの、いかにもイングランドの地方都市だ。  ホテル・ネルソンも古いが、感じの良いホテル。どの国もそうだが、地方都市は人も気さくで気持ち良い♪

 夜はパブでギネス・ビールを飲みながら、サンドイッチ(と言っても十分にディナーのレベル:笑)を頬ばる!♪



ヴィラvsエバートン(2月26日)

ノーリッジの城壁跡(2月28日)


2月28日(月):晴れのち(夜)小雪  今夜は待望の“ノーリッジvsマンチェスター・シティ”。朝からそわそわである(笑)♪

 ノーリッジは、本当に気持ちの良い街である。  丘の上の古城を中心に、古い城壁の跡、教会、近代的なショッピング・センターに近く...広場には市が立って  人々が行き交う。こういった落ち着いた感じの町作りは日本の地方都市も大いに参考にしたらいいと思う。

 午後、ノーリッジ・シティのホーム・スタジアム近くのショップに寄ってみる。  小さな規模のクラブだが、ショップは充実している。店員の女性に、どこから来たのか聞かれたので、東京からと  答えると、大層感激してくれた。もちろん、ノーリッジの応援をする予定で、マフラー(息子はユニフォーム)を  買ったのだが、実際にはとんでもない事になってしまうのである(笑)。

 夜7時、ホテルを出てキャロウロード・パークに向かう。  係員にチケットを提示し、スタンドに上る...が、周りの様子が変だ。そう、何とアウェー側(マンチェスター  シティ)のサポーターのど真ん中である。バックスタンドなので、てっきりホーム側だと思っていたのに、これは  とんでもない事になった...と困惑である(笑)。  雪が舞っていて、コートは脱げないので、ノーリッジ・サポーター然とした姿を晒す事はないが、何か居ずらい!

 夜8時、キックオフ...試合が始まれば、現金なものである。周りのシティのサポーターにつられて、シティの  サポーターのなり切ってしまう(笑)。  前の席の二人連れとすっかり意気投合、次はマンチェスターに行くと約束してしまう。  試合はノーリッジがアシュトンのゴールなどで前半20分で早々と2−0とリードする...敗色濃厚と思いきや  シベリスキーのゴールなどで、何とマンチェスター・シティも前半で追い付いてしまう。  シティのエース、ショーンライト・フィリップスは余り見せ場は作れず、試合もお互いのディフェンスがピリッと  しないまま、ロスタイムへ...誰もが2−2のドローと思った時、ファウラーの当たり損ないのシュートが無情  にも、ノーリッジのゴールに吸い込まれる。  降格圏内から這い上がれずにいるノーリッジに取っては、悪夢の様な結末だった...ホテルまでの道のりは少し  複雑な想いだった。出来ればドローのまま終わってほしかった。


 
ノーリッジの教会(2月28日)

“ノーリッジvsM.シティ”:HT(2月28日)


3月1日(火):曇り時々小雨  ゆったりとたっぷりの朝食の後、11時近くにホテルをチェックアウト。  もう二度と訪れる事はないかも知れない、ノーリッジの街並みを瞼に焼き付ける様に目を凝らす。

 昼食のサンドイッチを買い込み、11時30分発のロンドン(リバプール・ストリート)行きの急行列車に  乗り込む。定刻に出発...右窓に見えるキャロウロード・パークに別れを告げる。

 途中、イプスウィッチなどの町に停車し、約15分遅れでロンドンに...チューブを乗り継ぎ、午後4時、  ヒースロー空港に到着。  チェックイン後、出国。買い物を済ませ、19時発のJL402便で成田へと向かう。  隣は名古屋に出張するというイギリス人のおじさん...色々と話をしていると、退屈も免れる。


3月2日(水):曇り  午後3時、無事に成田空港に到着。

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