2006年9月、スイス ハイキング・ツァーの記録

3年前のスイス、ハイキング・ツァーから3年、参加者のリクエストで、再度ツァーを企画♪ 今回は、シーズンの
ざわめきもほぼ過ぎ去り、スイスの山村が素朴な姿を見せる、初秋の9月に訪れる事にした。

スイスは、四季それぞれに美しさがある。春の花々に溢れる美しさも素敵だが、秋は僕の最も好きな季節♪ 黄色の絨毯を敷き詰めた様なアルム、そして鮮やかに色付く木々...今回は、まだ紅葉には早いが、秋の雰囲気を たっぷり楽しんでもらえるに違いない (^^)


9月2日(:晴 ●調布発、7時前のリムジンバスで成田空港へ♪ 首都高の渋滞に巻込まれ、思ったより時間がかかったが、無事に  全員集合。チェックイン,出国検査も終わり、一時解散。  サクラ・ラウンジでひと休みしてから、ゲートへ...ほぼ満席のJAL451便は、一路チューリッヒへ♪ ●定刻に、チューリッヒ空港に到着。出張で来た2年前以来である。  形ばかりの入国審査、空港に隣接した、スイス連邦鉄道(SBB)のインフォメーションで、スイスパスを購入し、  急行列車で、チューリッヒ中央駅へ。 ●ホテルは、旧市街にある「アドラー」。フィリップス勤務時代の提携宿である。皆も気に入ってくれた様だ。  早速リマト川沿に散歩したり、旧市街、グロスミュンスター(大寺院)...チューリッヒは素敵な街である。  夕刻、フィリップス時代の友人達と2年ぶりの再会♪ ホテル近くのイタリア料理のお店でディナー (^^)  スイス一日目の夜は、ディナーの時に飲んだワインのおかげで、気持ち良く眠りに付く☆


9月3日(:晴 ◆アドラーの朝食はおいしい♪ 馴染みのウェイターと挨拶を交わす。  帰国前日の8日もここに泊るので、レセプションの女性の笑顔に送られ、中央駅へ。9:32のインターシティで  フリブールに向かう。いよいよアルプス紀行に出発 (^^) ◆古都フリブールは、ロマンドとアレマニックの境界線。大寺院や古い橋、意外に知られていないのは、スィーツの  美味しい店が多い事♪  あとは、段丘の上下を結ぶ、水圧式のケーブルカー。観光用でなく住民の足として使われているのである。 ◆イタリアンの昼食、そしてフリブールからは、ポストバスでブレの街へ。高速道路を経由して30分。気持ち良い  ドライブだった♪  ブレの駅にほど近い、ホテル・アルプスグリュイエールにチェックイン...すぐに列車でグリュイエールの村へ。 ◆フォンデュ用のチーズにその名を残す「グリュイエール」の村は城砦に囲まれた古都。  街並を歩いていると、あちこちにチーズのお店やフォンデュの看板...チーズを塩水でポリッシュするマシンも  なかなか面白い。それにしても、目まぐるしい一日...僕は夕食も摂らずに寝てしまう(笑)


  
フリブール旧市街を望む(9月3日)
  
城砦に囲まれたグリュイエール(9月3日)


9月4日(月):快晴 ▲朝食後、もう二度と訪れる事はないかも知れないブレの街から、9時前の列車に乗り込む! 列車の中でスイスの  青年と知り合った。日本に1年滞在した事があるとの事♪  30分ほどでモントボバンに到着。ここで、MOB鉄道に乗換えてモントルーに出るのだが、1時間の待ち時間が  ある。先ほどの青年は反対方向の列車に乗換えとの事だが、30分ほどの間おしゃべりで盛り上がる (^^) ▲モントルーまでの車窓を楽しむ。列車は普通の急行だが、車両運用のおかげでパノラマ急行の編成である。  レマン湖が遥か眼下に見える。メンバー達が歓声を上げる♪ ▲モントルーからスイス国鉄(SBB)で、ブリーグへ。  ブリーグ駅のレストランでランチ♪ ウェイトレスの女の子がユーモアあって、とても良い感じ (^^; ▲ブリーグからは、マッターホルン・ゴッタルド鉄道でいよいよツェルマットへ♪  もう何度も通り慣れたルートである。何か故郷に帰って来た気分。  ツェルマットには2時過ぎに到着...  常宿の『ダービーに旅装を解く。オーナーのパスカルさんとの再会...自分の家に帰って来た気分♪ ▲まだ陽も高いので、所要3時間コースの“スンネガ〜フィンデルン”のハイキングを楽しむ。  街外れの地下ケーブルで15分でスンネガに到着。マッターホルンがきれいに見える。  ライゼーでの逆さマッターホルン、フィンデルンからの「最も美しい角度のマッターホルン」、何度来ても感動♪  そして、崖にへばり付く様なハイキング・ルート。危険は感じないが、足を踏み外せば100%助からない! ▲本格的なハイキングも楽しんで、夜はワインとたっぷりのディナー (^^)  今回は皆、アラカルトでオーダー(コースだと食べ切れない:笑)。サービスの食後酒...満足である♪


9月5日(火):快晴 ■朝5時、連立って、ヴィンケルマッテンに近いヴィスプ川にかかる橋まで行く。そう、マッターホルンの朝焼けを  見るためだ。今でこそ、アルプスを巡るツァーでも『マッターホルンの朝焼け』を売りにしているが、僕が初めて  ここから朝焼けを見たのは、もう20年ほど前になるだろうか? ■ダービーの朝食は美味しい。コーヒーも煎れたて♪ たっぷり頂く (^^)  今日は、ゴルナーグラードまで登山電車で上り、天気やルートの状態を見て、ツェルマットまでの半日ハイキング。  予報では快晴。あとは登山道のコンディションだけである。  GGB(ゴルナーグラード鉄道)は、ぐんぐんと高度を稼いで行く。マッターホルン,ワイスホルン・グループが  きれいだ♪ 昨日のスンネガも素晴らしいが、今日のルートはヴァリス・アルプスのほぼ全ての山を楽しめる。 ■40分の車窓を楽しみ、ゴルナーグラード到着。  展望レストランで、ひと休みしたり、360度のパノラマを満喫。日本からのツァー客も多い。 ■いよいよ、ツェルマットまでのハイキング♪ ちょっと距離が長いか、と心配だが休みながら行けば大丈夫だろう。  ゴルナーグラードを出発! 気持ち良いハイキングだった。途中で知り合った人達との楽しいおしゃべり♪  リッフェル・ゼーでの逆さマッターホルン...東壁の二等辺三角形を静かな湖面に映している。  マッターホルンや、ヴァリス・アルプスの山々を確認しながら歩を進める。 ■ゴルナーグラードから2時間弱、リッフェルベルグに到着。レストランでランチ。変哲もないフライドチキンだが  美味し〜い♪ 山での食事は格別である (^^)  更に登山道に従って、2時間半...谷を隔ててマッターホルンの美しい姿。ワイスホルン山群の山々もきれいだ。 ■少しきつかったが、大満足のアルプスのハイキング。ツェルマットの街角で食べたソフトクリームが美味しい。  ディナーもまた、チーフ・カメリエーレのジョバンニさんとおしゃべりしながらの楽しい時間。  今日も素晴らしい一日を思い出しながら眠りに付く☆〜☆


  
明け行くマッターホルン(9月5日)
  
リッフェルアルプからミシャベル山群(9月5日)


9月6日(水):晴のち小雨 ★今日はベルナーオーバーラントに移動。朝、ホテル・ダービーの朝食をお腹いっぱい頂く♪ オーナーのパスカル  さんとセザンヌさんに再訪を約束して出発!  ツェルマットからは氷河急行で、と思ったが、座席が全員バラバラになってしまうとの事で、普通列車にする。 ★ブリーグまでの90分...今度はいつ来れるのだろう?  ブリーグからはBLS鉄道の急行列車でシュピーツヘ...インターラーケン東駅行きに乗換え。  インターラーケン東駅からは、ベルナーオーバーラント鉄道で、ラウターブルンネンへ。シュタウプバッハの滝が  迎えてくれる♪ BLMのケーブルカーはメンテナンスで運休中なので、ポストバスでステッチェルベルグに移動、  ロープウェーでミューレン...  ロープウェーが高度を上げるにつれて、アイガーが姿を現わす。今回初めて参加のM氏が歓声を上げる♪ ★リッチュネンの谷にせり出す様に建てられた、ホテル・アルピナもミューレンでの常宿。マダムのタウグワルダー  さんはとても素敵な方だ。今は息子夫婦を中心に家族経営だが、本当に素敵な一家である♪  旅装を解き、アーメントフーベルにケーブルカーで登る♪ 10年前に、当時小学生だった息子を連れて来た事を  思い出す。アーメントフーベルは、高山植物の宝庫として有名だ。  青空が見えるが、小雨も落ちて来たが直ぐに止んで、谷に二重の虹がかかる。きれいだ♪ ★ディナータイム...夕日に映えるアイガーとメンヒが、窓から見える。濃いピンクに染まっている。光の屈折の  関係でこんな色に見えるのだろうが、身震いするほど美しい! 初めての経験だった♪  美味しいスイスワインと、ロシュティ...今日も素晴らしい一日だった☆


  
リッチュネン谷にかかる虹(9月6日)
   
  
夕焼けのアイガー(9月6日)


9月7日(木):晴 ▼山の小さなホテルの朝食はおいしい。窓から見えるベルナー・アルプスの山々がきれいだ♪  朝食後、LSMSのロープウェーでステッチェルベルグへ...更にポストバスでラウターブルンネンへ。  今日はクライネ・シャイデックで軽いハイキングの後、グリンデルワルド経由でフィルストに上り、バッハゼーを  巡る中級レベルのハイキング!  バッハゼーへは、15年前の初夏、残雪が深く断念したルートである。 ▼ラウターブルンネンからWAB(ウェンゲンアルプ鉄道)での、クライネ・シャイデックまでの車窓も何度来ても  素晴らしい。リッチュネンの谷、ミューレンの遠景、凄まじい迫力のユングフラウ...45分間、飽きさせない。  クライネ・シャイデックでは、皆には2時間ほど自由に楽しんでもらう。僕は近くの高みに登ったりして、楽しむ。  目前、アイガー,メンヒ,ユングフラウ、そして東に目をやれば、グリンデルワルドの村,ヴェッターホルン♪ ▼グリンデルワルドまでのWAB鉄道は、アイガー北壁のほぼ直下を通る。こんな所を登った人がいるのか!  40分でグリンデルワルド着。  Co−opでお昼のサンドイッチ等を買い込み、村はずれのロープウェー駅から一気にフィルストまで登る (^^)  15年前は、ロープウェーではなくてリフトだった。何も遮るものもなく、ベルナー・アルプスの山々と対峙しな  がら上れたリフトの方が良かったが、メンテナンス等を考えるとロープウェーの方が良いのだろう... ▼30分近くの空中散歩の後、フィルストに到着♪  ベルナー・アルプス最高峰、フィンステルアールホルン(4274m)やシュレックホルンの美しい山容、そして  数々の氷河。末端は温暖化のため、かなり後退しているが、それでも素晴らしい展望である。  ここから、山の湖、バッハゼーまで1時間ほどのハイキング。ルートは整備されているので、心配はない。  ベルナー・アルプスの山々を満喫しながらの気持ち良い山歩き♪ ▼バッハゼーは静かな湖面に、シュレックホルンを映す「山の湖」だ。人造湖なのだが、自然に溶け込んでいる。  湖畔でお昼ご飯...ただのサンドイッチだが、おいしい♪ 景色が何よりのご馳走だ (^^)V  バッハゼーでの展望をたっぷり楽しんだ後、グリンデルワルドまでのトレッキング!  登って来たトレッカーに、きつそうか?と訊ねると「下りなら大丈夫だよ」との事。但し、距離はかなりある。 ▼途中の湧き水で喉を潤したり、のんびりと下る。雲は少し多めだが、天気も良い」。気持ち良い山歩き♪  2時間近く歩いた所で、メンバーの二人ほどがきつそうなので、途中でポストバスの発着するリゾートホテルから  バスでグリンデルワルドに下ってもらう事にした。 ▼バッハゼーから3時間でグリンデルワルドの村外れに到着♪  駅前の公園で全員無事に集合 (^^)  絵はがきを出したり、買い物をした後、BOB鉄道でツバイリッチュネン経由ラウターブルンネンに、今朝と同じ  ルートでミューレンに戻る。 ▼本格的なトレッキング、スイスに来たら、無理しない程度...でも自分の足で半日くらい歩いてみるべきだろう。  ディナーもワインもおいしい♪ 明日はチューリッヒに戻らなければならない。もっとアルプスにいたいけど...


  
ユングフラウ:4158m(9月7日)
  
バッハゼーとシュレックホルン(9月7日)


9月8日(金):雨のち晴 ●今日はチューリッヒに帰る日! もう少しアルプスの懐に包まれていたいと思うが、日曜には日本に着かなければ  いけないし...そんな気分で、でもお腹いっぱいの朝食(笑)  今回、初参加のメンバーもいるので、出来るだけ景色の良い、ランゲルン〜ルツェルン経由でチューリッヒに帰る  事にする。LSMS,ポストバス,BOB鉄道を乗り継いで、東インターラーケンへ...ルツェルン行き急行で  ベルナーオーバーラントを後にする。 ●雨が降りしきっているが、ブリエンツ湖の姿や、近くの山並みはきれいに見える。  列車は、淡々と走り続ける。途中のランゲルン湖も雨に煙っている。水彩画の様だ。 ●昼前にルツエルン到着。曇り空だが、雨はすっかり上がっている♪  駅構内のレストランで昼食後、それぞれ思い思いにルツェルンの街を散策する。カペル橋,氷河公園とライオン像,  大寺院など、ゆっくり見て回る。 ●3時過ぎのインターシティでチューリッヒへ...1時間足らずでチューリッヒ中央駅。  アドラーに旅装を解いて、しばらくしてから、フィリップス時代の同僚と会って、ディナー♪ 美味しいワインと  料理、それとおしゃべりに花が咲く (^^) こうした関係、大事にしたいものである♪  ワインのせいか、良く眠れた(笑)☆


  
ルツェルンにて:ライオン像(9月8日)
   
  
チューリッヒにて:ブラウ教会(9月8日)


9月9日(:晴 ◆帰りのフライトは夕方・17:55なので、ゆっくりの目覚め(笑)。おいしい朝ごはんの後、チェックアウト!  10時にチューリッヒ在住の友人がホテルに来てくれた。  彼女は、チューリッヒのオペラハウス(歌劇場)で衣装デザインの仕事をしている。  何と、歌劇場のバックステージ等の案内をしてくれるとの事。オペラやオペレッタを観た事はあるが、劇場の仕掛、  バックステージなどは勿論初体験だ。せっかくのお誘いなので甘えてしまう (^^;チューリッヒ歌劇場は、ヨーロッパでも伝統ある歌劇場のひとつ♪ 日本への引越し公演もあるが、チケット代は  良い席は7万円! そんな話をすると、ひと言『Crazy!』日本にオペラ文化は根付かないはずだ!  オーケストラ・ピットや、舞台下の驚く様な仕掛、控え室や衣装室、もう驚きの連続である。 ◆興奮冷めやらぬ状態で、チューリッヒ湖畔のレストランでランチ。  さすがにワインは遠慮して(笑)白身魚(ぺルッシュではないとの事)のフリッター。おいしかった♪ ◆2時過ぎ、友人と別れて、チューリッヒ中央駅へ...皆と合流して、チューリッヒ空港へ。  チェックイン、買い物の後、ラウンジでコーヒーを飲みながら、スイスとの別れを惜しむ...7 ◆天気に恵まれ、たっぷりのハイキング♪ 友人たちとの再会♪ ホテル・ダービーのパスカルさんや、アルピナの  タウグワルダーさん一家との再会...本当に来て良かった。心からそう思う。 ◆定刻の17:55、JAL452便にて帰途に付く...帰りたくない (>_<)


9月10日( ●12時間のフライト☆  12時過ぎ、無事に成田到着...入国審査、手荷物受け取りも無事終了。帰路に付く。


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