番外:2007年9月、アメリカ ウェストコーストの旅

僕に取ってアメリカは“仕事で行く国”でしかなかった。少なくとも2005年までは。初めての渡米は1984年、
アメリカ系企業に転職した直後の8月、行先はテキサス州ダラス! 40度のダラス=フォートワース空港に降立つ。
テキサス州の方には悪いが、初渡米としては『ちょっとなぁ』であった(笑)。暑い! それに、時間の空いた時に
行くべき所が思い付かないのだ...クルマでホワイトロックレイクなる所に行っても、ただの大きな池 (>_<)

しかし、2006年1月、日本企業に移って、初めてのカリフォルニア(シリコンバレー)への出張♪ 大げさだが 僕のアメリカへのイメージは一転した。その後の数度の出張には(珍しく:笑)心が躍った♪ カリフォルニア・ブルーの真っ青な空、明るい街並み、爽やかな風。西海岸がアメリカの全てではないが、それでも とも角、僕の心の中でアメリカは一気にランクを上げた(笑) そして、2007年9月、奥さんを連れて、アメリカ西海岸=サンフランシスコ周辺を訪れる (^^)


9月12日(水):晴れ ●昼近く家を出て、リムジンバスで成田に向う。ヨーロッパ便と違い、夕方のフライトなので余裕♪  ファーストクラス・カウンターでチェックイン、優先レーンでのセキュリティチェック、イミグレーションは列が  出来ていたが、ほどなく手続きも終って、ラウンジへ...JALラウンジ自慢のカレーを食べたり、少々早いが  ワインを飲んだりしながら搭乗までの時間を過ごす (^^) ●サンフランシスコ行きのJAL2便と復路の1便は、伝統的なフライト番号♪ 戦後初の国際線に付与されたもの。  定刻17:30、ほぼ満席の客を乗せてJAL2便(B747−400)は、飛び立つ。  仕事の時はビジネスクラスが多いが、さすがにプライベートではエコノミー(笑)それでも映画を見たり、CAの  方とおしゃべりしたりと9時間のフライトも大して気にならない。 ●時差とIDL(日付変更線)の悪戯で、午前10時にサンフランシスコ空港に到着。  アメリカの入国審査は、必ず質問があったり、指紋採取等で時間がかかる。それでも入国審査官とのユーモアある  やり取り...手荷物をピックアップ、スカイトレインでレンタカー・ステーションへ。 ●Hertzで、クライスラーのコンパクトカーを借り、いよいよ出発!  R101を一気にサニーベルへと下る。カリフォルニア・ブルーの空がきれいだ...アメリカはいい (^^)  ホテルは、ラマダ・イン・シリコンバレー♪ R101沿いのモーテルで、日本人の宿泊も多いのか、朝ご飯には  和食もある。僕も一度宿泊した事がある。少し早い時間だったが、気持ち良く対応してくれた (^^) ●今日は平日...仕事以外で訪問は恐縮だが、会社のUSオフィスに顔を出す。知った顔が歓迎してくれる♪  応接室で、コーヒーを飲みながらおしゃべり。もちろん、仕事の話も(笑)  仕事の邪魔をしては悪いので、適当な時間に退散。電器屋(Flys),ショッピングモール,巨大なマリア像の  ある“Our Ladys教会”などシリコンバレー一帯を見て回る♪ ●晩ご飯は、日本にもチェーン展開している「シズラー」でステーキ (^^)V  ドリンク、アイスクリームはフリーである! だからアメリカ人はあんな体型になってしまうのか(笑)?  慌しく過ぎた一日、16時間の時差は疲れも誘う。ホテルに戻ると、すぐに夢の中☆


  
Our Lady’s教会(9月12日)
  
ラマダホテルの駐車場にて(9月12日)


9月13日(木):快晴 ◆ラマダ・ホテルの朝食はGOODである♪ 今年の冬に行ったイギリスに比べて「雲泥の差」(笑) ◆ホテルをチェックアウトして、先ずインテル博物館に...半導体産業に身を置く者として、一度は行ってみると  良いと思う。現在までの半導体産業の歴史が良くまとめられている。  1980年代、一世を風靡して『永遠に敵なし』とまで言われた日本の半導体産業が“あっ”と言う間に衰退して  行った背景も垣間見れる。 ◆今日は、うちの“奥”が、アメリカに来たら「どうしても行きたい!」と言っていた、モントレーを訪れる。  サンノゼを抜けて、R101を南下。真っ青な空の下、気持ちの良いドライブ。風が爽やかだ (^^)  サリナスから州道68号に入り、モントレーへ...片側1車線の田舎道(でも車線幅は充分♪)。  走る事30分ほど。丘を越えると太平洋が視界に飛び込んで来る。思わず「あっ」と声を上げる。 ◆午後の陽光が降り注ぐモントレーの街並...ディープブルーの海、のんびりと岩の上で寝そべるラッコも可愛い。  ホテル=ベストウェスタン・ビクトリア・インもアットホームな雰囲気で、とっても気に入る♪  チェックイン、荷物を部屋に置いて、早速モントレーの街に...お昼がまだだったので、海沿いのレストランで  勿論、名物の『酸味のある丸い大きなパンをくり抜き、シーフードたっぷりのクリームシチューを並々と注いだ』  “クラムチャウダー”をオーダー...太平洋の海原を見ながら、お腹いっぱい (^^) ◆砂浜をぶらぶらしたり、キャナリーローの通りのショップで買物したり、桟橋で海風に吹かれたり、モントレーの  街を満喫した後、一旦ホテルに戻ると、ちょうど午後のHappy−Hour!  美味しいカリフォルニアワインとチーズを楽しみながら、宿泊客の人たちと楽しくおしゃべり♪  西海岸を観光で訪れる日本人は数知れないが、大半は、ロスやサンフランシスコでの滞在...本当にアメリカを  楽しむなら、少しでも良いから都会から離れた場所に滞在すべきだと思う。モントレーは良い街だ! ◆スタインベックの銅像のある、桟橋近く、シーフードレストランがたくさんある中、昼に目を付けておいた一軒に  入る。木組みの階段を3階に上ると波の音が下方から聞こえる。  満席で待っている客も2組ほどいたが、程なく席に案内される♪  シュリンプカクテル、シーフードのフリッターやグリル、サラダ、そしてワイン。  「アメリカの食事はイマイチだ!」なんて、誰が言ったんだ!? 今夜もお腹いっぱい (^^)V


  
モントレーの海岸(9月13日)
  
モントレー水族館(9月14日)


9月14日(金):快晴 ■朝食は部屋でも食べれるが、サロンでゆっくり頂く。  フルーツ、ヨーグルト、ジュースにパンとコーヒー、モントレーの爽やかな空気を感じながら食べる。美味しい♪ ■先ず、楽しみにしていた、モントレー水族館! 最近の世界中のお手本になった水族館である。  開館15分前、平日だが、長い列が出来ている。10時に開館...係員が手際よく列を捌く。入場までどれだけ  かかるんだろうかと思ったが、10分足らずでチケットが買えた。 ■豊富な種類の海の生物が展示された素晴らしい水族館♪  演出もあるだろうが、クラゲが印象的! クラゲに対して良いイメージを持っている人は決して多くないと思うが、  そんな人は、モントレー水族館に来れば、イメージは一新するに違いない。僕もそうだった!  餌付けの様子、他の様々な生物や、ラッコのユーモアある動き。本当に飽きさせない (^^)  水族館に併設されたレストランで食べた「フィッシュ&チップス」はイギリスで食べたのよりも美味しかった。  ショップで買い物をして、3時間近く楽しんだ水族館を後にする。 ■午後の陽光の中、モントレー半島の有料ドライブウェー“17マイルズ・ドライブ”を回って、ペブロビーチまで  行く。森の中、開けた丘陵、海沿いと変化に富んだ気持ち良いドライブ。“奥”も運転する♪  ペブロビーチには有名なゴルフコースがある。ゴルフはやらない僕が見ても、素敵なコース。聞く所では、予約を  取るのが至難の業らしい。  真っ青な空の下、潮風に吹かれながら、緑の絨毯の上...こんな所だったら、一度くらいゴルフもいいかも (^^) ■ペブロビーチを楽しんだ後、カーメルで午後のティータイムをする事に♪  観光客も多い。何とかパーキングスペースを見つけ、縦列駐車。  カーメルは、そうクリント・イーストウッド氏が市長をしていた事でも有名だ。街には、落ち着いた画廊やカフェ、  アンティークショップなど気持ち良い店が多い。  いくつかのショップを見て回った(何も買わなかったが:笑)後、適当なカフェを見つけ、午後Tea♪ ■夕刻、一旦ホテルに戻り、今日もワインとチーズを楽しむ。  年配の日本人のご夫婦に話しかけられる...聞けば、サンディエゴからクルマで来たとの事。ずっとアメリカで  仕事をしていて、今年リタイア。アメリカでの生活が気に入って、永住権を取ったとの事。羨ましい (^^; ■しばらくおしゃべりした後、夕食に出かける。  桟橋の上、水上レストランでのディナー♪ アメリカと日本での量の感覚を考えないで、ロースト・シュリンプを  2人分オーダーしてしまった。結局、パックしてもらって持ち帰る事になるのだが(笑)  それでも、シーフードのグリルや、ハンバーガーなど等、ビールも一緒にアメリカ料理を満喫


  
ペブロビーチにて(9月14日)
  
ゴールデンゲートブリッジ(9月15日)


9月15日(:快晴 ▲今朝も宿泊者同士、おしゃべりしながらのおいしい朝食♪  9時過ぎ、チェックアウト。モントレーはまた訪れたいし、その時は、またこのホテルにするつもりだ。 ▲今日はサンフランシスコまで戻る、約200kmのドライブ。モントレー郊外のガスステーションで給油して出発。  州道1号を海岸沿いに北上するルートを選ぶ。左手には太平洋の深いブルー色の海原♪  途中、海岸沿いにクルマを止め、波と遊んだり、昨夜、レストランでパックしてくれたシュリンプとパンで軽食を  摂ったり...(^^) ▲目に留まったショッピングモールに立ち寄ったりしながら、サンフランシスコを目指す。  サンタクルスから、州道17号に入りサンノゼを経由、更にR280に入る。  R101の西を緩やかな山脈を挟んでほぼ並行に北を目指すが、R280はカリフォルニアでも美しい景観の中を  ドライブ出来る。アメリカというよりもヨーロッパの景色という印象♪ ▲サンフランシスコの西から東にルートを取って、R101に乗る。サンフランシスコの街中をナビを頼りに走って  今夜宿泊のサンフランシスコ日航ホテルに到着。 ▲チェックイン、部屋に荷物を置いて、再びクルマに乗込み、そう定番?の「ゴールデンゲートブリッジ」を目指す。  坂道をアップダウンしながら市内を抜け、海岸近くに出て、そのままゴールデンゲートブリッジを渡る。  サンフランシスコだ♪ いくつもの映画のシーンや音楽が頭を過ぎる。  橋の袂の駐車場は混んでいたが、運良く1台が出発、そこに停める。  橋をサンフランシスコ方面にかなり歩いたり、展望台で親切なおじさんに写真のシャッターを押してもらう。  アルカトラズ島も良く見える。本当にサンフランシスコの目と鼻の先だが、確かに海峡を流れる潮の激しさは遠く  からでも分る。 ▲ゴールデンゲートブリッジは、サンフランシスコに向って渡る際、$5−を支払う、半有料道路(笑)  ホテルに戻り、クルマを置き、ダウンタウンのケーブルカーに...チケットを買い、ほどなく乗込む。  車輪を軋ませながら、ケーブルカーは登り、坂のトップから港が見えると、今度は下り。途中左に向きを変えると  やがて「フィッシャーマンズワーフ」、終点である。 ▲シーフードの屋台やレストランが並んでいる♪ 名物の「クラムチャウダー」もあるが、モントレーで食べたので  もういい(笑)今夜は、お寿司を食べるつもりなのである (^^)  遊覧船クルーズやアルカトラズ観光は、日も傾いて来たので断念。 ▲帰りはケーブルカーを使わず、歩いてみる。疲れたらバスにでも乗れば良い。  自分のペースで目に付いた教会を見学したり、おしゃれなお店を覗いたりする。  7時を過ぎて、暗くなって来た、おなかも空いて来て、途中で見かけた(店名は忘れたが)寿司屋に入る♪  従業員は中国の方だったが、美味しかった。“奥”が食べたいと言っていた“カリフォルニアロール”も合格点♪ ▲日航ホテルのSuite Roomは、豪華で持て余してしまう...駐車代の$48−は高いが(苦笑)


  
名物・ケーブルカー(9月15日)
  
暮れ行くサンフランシスコ(9月15日)


9月16日(:快晴 ▼少し寝坊して(笑)、9時過ぎにBEDを出る。  準備を整え、ホテルをチェックアウト。  サンフランシスコ国際空港までクルマを走らせ、先ずはレンタカーの返却後、スカイトレインでターミナルへ...  チェックイン&パスポートチェックもすんなり終了だが、ラウンジが混雑状態で、同行者の入室が出来ないとの事。  しかし、過去数回利用した経験から、混雑はしていても席がないはずはない。  最近、特に海外の空港での対応が良くない! 出張で行った北京では、エンドースメントする際の不手際があった。  代りにレストランのクーポンを受け取る。結果としては、この方が良かったが、いずれにせよ、トリトンブルーの  A航空会社より明らかに質が劣っている。乗換えるつもりはないが、このままでは考えものである (>_<) ▼セキュリティチェックの後、免税店で買い物。  フライトは12:45発。機内食よりレストランのメニューの方に惹かれる♪ ランチをしっかり食べてしまった。  サクラ・ラウンジに一人で行く。確かに混雑しているが、同行者NGほどではない! ▼定刻12:45、JAL1便は出発。偏西風の影響で往路より、1時間ほど長くかかる。そうでなくとも、復路は  余計に長く感じる (>_<)


9月17日(月) ●10時間のフライト☆ 15時過ぎに無事に成田到着。入国審査、手荷物受け取りも無事終了、帰路に付く。


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