夏の終わりの頃、不意に晩秋のスイスに行きたくなった。思えば初めてスイスを訪れたのは31年前の11月。黄葉
真っ盛りの頃、その美しさは強烈な印象となって、すっかりスイスという国の虜になってしまった。
今回は、昨年の『スイス大好きメンバー』のハイキング・ツァー時には訪れられなかったチューリッヒも日程に入れ、
友人達にも会えるスケジュールである (^^)V
11月11日(水):曇り
●6時前、家を出る。成田エクスプレスで成田空港へ♪
オフシーズンの平日、ファーストクラス・カウンターでのチェックイン、出国審査もスムース。買い物を済ませて
ラウンジへ。意外に混雑だが、朝食を摂りながら仕事の依頼メール...休暇でも習慣からは抜け出せない (>_<)
●9時50分発JAL403便ロンドン(ヒースロー)行きのビジネスクラスは空いていた。僕の乗ったキャビンは
28席だが10席も埋まっていない。ちょうどJALの財務が議論になった時期だが、それにしても少ない。
●ウェルカムドリンクの後で昼食。PCで仕事の資料作り、映画をぼ〜っと見たりしていたが、少し頭痛がするので
ベッドモードにして眠る Zzzz☆
目覚めたのはヒースロー到着の2時間前。7時間近く眠っていた事になる。まだ少し頭が重い。
すぐにCAの方が来て「ご気分は大丈夫ですか?」と...夕食は辞退して軽く飲み物だけ貰う。
●ヒースローには定刻より若干早く到着。
チューリッヒ行きの英国航空(BA)718便は、第5ターミナルより、15:40発。2時間以上の時間がある。
バスで移動、再度のセキュリティチェック後、BAのファーストクラス・ラウンジに入る。カウンターで手続きを
する間に新しいボーディングパスが渡される。成田で発券された時の席よりも遥か前方になっていた♪
●BAの拠点だけあって、ラウンジの設備、食事や飲み物は素晴らしかった。体調もほぼ回復していたので、パスタ、
サラダなどで夕食を頂く♪ 成田のJALラウンジよりも居心地は良い (^^)
●BA718便は定刻に出発、チューリッヒ空港に18時過ぎに到着。
昨年までチューリッヒでの入国審査は、ほとんどフリーに近い状態だったが、今回はきっちり行われ、パスポート
へのスタンプもしっかり押された。スイスには仕事も含めて20回ほど来ているが、初めてである。
●空港駅の案内所で、12日から使用する旨伝え4日有効のスイス・パスを購入。中央駅までの切符を自動券売機で
買って、列車に乗り込む。
ホテルは旧市街にある「アドラー」。ここもフィリップスに勤めていた頃からの馴染みである。
11月12日(木):曇時々晴
■ホテル・アドラーでの朝食。今回は出張を除けば11年ぶりのスイス一人旅、のんびり出来るのはいいが、やはり
何か物足りない(笑)。次回はまた、トレッキング・ツァーを組もう。
それでも馴染みのウェイターとの再会もあったり、良くも悪くも「日常の延長」みたいなものである (^^)
■今日はベルンを経由してツェルマットに移動。BLS鉄道の新ルート、新ロッシェベルグ・トンネルのルートだと
ベルンからマッターホルン鉄道への乗換駅=ヴィスプまで僅か45分である。
チューリッヒを出発したインターシティは快調に走り続ける。曇り空、時々小雨も落ちて来るが、晩秋のスイスの
美しさもまた格別である。
■新ロッシェベルグ・トンネルを抜けるとヴィスプ駅。以前は全てブリグ始発だったツェルマット行きの各駅停車も
ヴィスプ始発が多くなっている様だ。
■以前、BVZ鉄道と呼ばれていたこのルートはもう何度も通っている。目を瞑っていても、トンネルの音、列車の
揺れ具合などで、どの辺りを走っているかは、ほぼ正確に分る。そうまでして自分を惹き付けるスイスという国の
魅力は書き尽くせない。
■ツェルマットには午後2時頃到着。寒波の影響でかなりの雪が降った様だ。
いつものホテル・ダービーに2泊。
レセプションで手続きしていたら、オーナーのパスカルさんが挨拶に来てくれた♪ ルーム・アサインなどを自ら
やってくれる。約1年半ぶりだが、お喋りは尽きない。お土産の日本茶をとっても喜んでくれた♪ 僕も嬉しい♪
■いつもの様に持て余してしまいそうな大きな部屋に荷物を置いて、ツェルマットの街をぶらぶらしに行く。
11月の陽は短い。西日がミシャベル山群を照らす。雲は多いがマッターホルンもきれいに見える。
■ディナーは、ウィンナー・シュニッシェル♪ 仔牛肉のカットレット、衣が香ばしい。ワインも美味しい。
最初、若いカメリエーレが担当してくれていたが、チーフのジョバンニさんが僕を見かけるや、笑顔でやって来て
世話を焼いてくれる。本当に自分の家にいる感じ。
■楽しい食事の時間は過ぎ、部屋に戻ろうとしたら、居間でパスカルさん達が日本茶を飲んでいて、呼び止められた。
『みんなは元気か?』、『今度は子供も連れて来い』とか、楽しくおしゃべり。
夜の更けるのも忘れて、おしゃべりに興ずる☆♪
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