2014年6月、スイスの古都とアルプスのトレッキング

2年ぶりにスイス・アルプスのトレッキングに出かけようと思う。
今回は、いつもの“スイス大好き”メンバーに加えて、小中学校時代の同級生達や、会社(同じ会社ではないが)の
メンバーとその家族の方など等、総勢12名の参加・・・いつものほぼ倍である。
さすがに、常に12名で動くのは無理があるかな・・・なのと、リピーターのメンバー達は『過去何度か行った所に
また付き合わされる』事になるので、所々で別行動を取る事になった。

人数が多い分、早めに(2月頃より)準備を開始・・・連絡も大変なので、WEBサイトを開設したりと、出発まで
面倒と思いきや、結構楽しみながら時間が過ぎて行った (^^)
コースは、スイス国内のみ♪
エンガディン〜〜ベルナーオーバーラント〜〜ヴァリス・・・主だったスイス・アルプスは全て制覇♪

6月14日、梅雨の日本を離れ、ロンドン=ヒースロー経由スイス、チューリッヒに向けて出発♪
それにしても、今回はハプニング続き・・・それは、本文の中で(爆)

◆旅のしおり(レジメ)です。こちらをクリックして下さい◆

6月14日(:晴れ ●5:40調布発のリムジンバスで羽田空港へ・・・渋滞もなく1時間で国際線ターミナル到着♪  ほどなく、後発のANAで出発の2人以外、10人が集合。初めて顔を合せるメンバーもいて、自己紹介♪  フライトは、8:50発のBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)008便。早速チェックイン・・・プレミアム  エコノミーとエコノミーに分れていたが、エコノミーのメンバーもプレエコにアップグレード。良かった♪  セキュリティ・チェック、イミグレ後、M氏を誘ってJALラウンジへ。早速ワインで乾杯♪ ●BA008便(B777−200ER)は、到着機遅れのため、約20分遅れでテイクオフ♪  JALのクラスJとほぼ同じシート。エコノミーより断然楽だ。ヒースローまでの12時間を快適に過す♪ ●ヒースロー=>チューリッヒはBA718。機材は、エアバスA319。定刻16:10出発!  スイスが近付くにつれて雲が厚く垂れ込めている。明日はエンガディンに行くつもりだが大丈夫だろうか? ●定刻の18:45、チューリッヒ到着・・・後発の二人を待つ間に、両替とスイス・セイバー・パスを購入♪  ルフトハンザで到着する後発のメンバーを迎えに、到着口に行く・・・ここでハプニング! =『日本の方ですか?』と突然、声をかけられる。フリーのツァーで来た新婚さんだが現地係員の方がいない。もう  1時間近くも待っているとの事・・・待合せ場所が間違っていないか?間違いない。係員の連絡先・・・留守電?  良く知られた大手旅行会社である。「全く!」とこちらまで腹が立つ!  明朝、ホテルに来る事にもなっているとの事・・・ホテルの場所は分るそうなので、SBB(連邦鉄道)駅の場所  切符の買い方を教えて、ホテルに行ってもらう事にした。これも海外ならではかも?良い旅を♪ ●後発メンバーも無事合流。チューリッヒ空港駅から列車(Sバーン)で中央駅へ・・・更に、ホテル・シティへ☆  チェックインを済ませ、ホテルのバーに“連れ”と会社のメンバーとビールを飲みに行く。頼んだおつまみ以外に  スープやパンを大量にサービスしてくれた♪


6月15日(:曇りのち、にわか雨 ■“オーバーエンガディン”のトレッキング・・・ピッツ・ネール(3057m)に登ろうと思う。  朝7:37発のクール行きIC(インターシティ)550列車で出発・・・チューリッヒ湖の西岸を南下。街並が  去り、山間に分け入って行く。途中、仕事で訪れた事のある駅=Pfaffikonを通過、懐かしい。 ■定刻8:52にグリゾン州の州都、クールに到着。8:58発サンモリッツ行き=RhB鉄道に乗継ぐ。  険しい山々が車窓を圧倒して来る。河岸段丘や山の中腹からループでトンネルを抜け・・・お伽噺に出て来そうな  美しい街を見ながら・・・フィリズールの手前で、世界遺産の『ランドワッサー橋を渡る (^^)定刻10:58、サンモリッツ到着・・・先ずは、インフォメーションで運行状況を尋ねる。ここでハプニング!  『雪と低温でピッツ・ネールは閉鎖中』との事・・・何故か「やっぱりね」という感覚だった。オープンしている  所を尋ねると「ムオタス・ムラーユがお薦めですよ♪」。バスの便もあるので行ってみる。 ■サンモリッツ駅の脇から路線バスで数分・・・山頂行きケーブル駅前で下車。人数が12人なので、グループ割引  適用、10%でも有難い(笑)・・・凡そ10分、かなり急勾配を上り詰め、山頂駅へ。  Muottas Muragl山頂(2453m)からは、連なるオーバーエンガディンの湖がきれい。  今日は曇りだが、サンモリッツ湖〜シャンフェール湖〜シルヴァプラナ湖と続く湖が見える。ピッツ・ペルニナ等  山々は雲の中だが、それでも雄大なシーンに暫く見惚れる (^^) ■山頂レストランで昼食を摂る。エンガディン風ソーセージとジャガイモ(ロシュティに似ているが違うとの事)♪  皆は、お弁当(サンドイッチなど)を持って来た様だ。 ■下りは歩く事にする。本格的な山歩き。路は分かりやすく迷う心配はない・・・高度を少し変えただけでも景色が  変化する。高山植物を眺め、雪解け水に手を浸しながら・・・牛の首に付けられたカウベルの音が聴こえる♪  ケーブルカーの山麓駅まで2時間・・・到着翌日で、片道3時間の列車移動もあったが、無事に全員歩き通せた♪  さすがに、帰りの列車では居眠り(笑)それでも、35年ぶりにランドワッサー橋の写真はちゃんと撮った。 ■夜、チューリッヒに住んでいる友人と2年ぶりに会う。ホテル近くのレストランで食事♪  お土産の日本料理のレシピ本や、日本茶をとても喜んでくれた♪  折しもワールドカップ、予選GL−E。スイスがエクアドルを2−1で撃破・・・街はお祭りだった♪

  
連なるエンガディンの湖(6月15日)
  
ランドワッサー橋(6月15日)


6月16日(月):晴れのち曇り ◆ホテル・シティの朝ごはんがおいしい・・・今日は2グループに別れ、憧れの“ミューレンへ向う♪  チューリッヒ発9:02のIC(インターシティ)816でベルンに向かう。普通は、一等車が駅舎側にあるのに  何故か二等車が4両連結されている・・・「変だな?」と思いつつ乗込んで、席を確保。  しかし発車間際、小学〜高校生の団体がどかどかと乗込んで来る。何と課外授業の生徒達の貸切車両だったのだ!  編成の中央に機関車がいて、一般車両に移れない。結局、デッキに移動してベルンまでの55分を過ごす。 ◆僕らと同じに勘違いした乗客がたくさんいた様だ(苦笑)確かに表示は良く見なければ分からない。スイス国鉄に  しては不親切だ・・・それでも、引率の先生達と楽しくおしゃべりなど等、悪くはない (^^)V ◆9:58ベルン到着。子供達と手を振り合いながら下車・・・さあ、世界遺産の街=ベルンだ♪  牢獄等,石畳のマルクト通りとアーケード,サムソン,アンナ・ザイラー,食人鬼など等、数々の噴水。時計塔の  からくり人形(動きが鈍い:笑)。それから大聖堂の展望テラスからの“錆色の屋根”美しきベルン♪ ◆遅めのランチは、列車で移動しながら・・・が、東インターラーケン行きが遅れている。結局18分遅れ・・・ん  この列車は、2年前にシュピーツで18分遅れで、結局ミューレンに1時間遅れとなったのと同じ列車だ。  何と言う偶然・・・ドイツ・ハンブルグから10時間以上走って来るので、18分くらいの遅れは大目に見よう! ◆遅れはしたものの、インターラーケン・オストでベルナーオーバーラント鉄道に乗継ぎ、ラウターブルンネンへ♪  ラウターブルンネンは落差300mの“シュタウプバッハの滝”が有名。これは明日ゆっくり見よう!  BLM鉄道のロープウェーでグルシュアルプへ、更に登山電車に乗継ぎ、ミューレン(1645m)へ向う。 ◆迫力・美しさも満点。今日は雲がかかっているが、山々やリッチュネンの谷を挟んで見えるウェンゲンの村を説明  したりする・・・中間駅のウィンターエッグに差し掛る手前(15:30頃)、突然の急停車 (>_<)  “何が起ったのか???”電車の前方を見ると、何とトラックの車輪が見える (@o@))  隣の席のイギリス人の方と見に行く。わずか10メートルほど先に軽トラックが仰向けにひっくり返って、線路を  塞いでいる。斜面の上には民家が見え、駐車場らしき所から、線路までの草が剥かれている。  電車の運転手が“的確にブレーキをかけなかったら”と思うとぞっとする。最大のハプニング!! ◆電車を降り、他の乗客が降りるのに手を貸す。運良くヴィンターエッグ駅に停車中の電車に乗る・・・事故処理が  終るまで、事故現場の手前で、折返し運転(乗客は乗換)で凌ぐとの事。 ◆ミューレンの常宿「アルピナ」で、挨拶もそこそこ、オーナーのタウグワルダーさんに写真を見せながら説明!  Oh my God・・・チェックイン後ミューレンを散歩。シルトホルンは雲の中、アーメントフーベルに登る  ケーブルは運転が終っているので、村の背後のハイキング・コースを・・・見下ろす村並みがきれい (^^) ◆Dinnerは皆で・・・ワイン、フォンデュ・フロマージュ、色々オーダー(笑)おいしい

  
大寺院からのベルンの街並(6月16日)
  
BLM鉄道での事故(6月16日)


6月17日(火):曇り時々晴れ、のちにわか雨 ▲目覚め、雲が山々を覆っているが、雲の合間からこぼれる朝日がアイガーを幻想的なシルエットで浮び上らせる♪  朝ごはんの後、8:39発のBLMでラウターブルンネンに向う。昨日の事故からは回復している。  ラウターブルンネンで、WAB=ウェンゲンアルプ鉄道に乗換え、ウェンゲン(1282m)で下車。更にロープ  ウェーでメンリッヘン(2222m)まで1000m近くの高度差を一気に登るのだ (^^)V ▲メンリッヘンからの展望は、ベルナーアルプス随一だが、山々は雲の中。でも風がある。見れるチャンスはある!  そう思っている間に、雲が切れ、アイガー北壁が・・・「あっ!」と声を上げるメンバーもいる。  ここから、2345mのジプフェルに登る。グリンデルワルドの村並、ベッターホルン(3710m)もきれいに  顔を覗かせる・・・ここに来るのは5回目くらいだが、何度見ても飽きる事はない♪ ▲2年前は、ユングフラウ(4158m)は見えたが、アイガーは見えず・・・今回は逆。上手く行かないものだ!  それでも、クライネシャイデック(2061m)までのトレッキング・・・残雪に足を踏み入れたり、高山植物の  可憐な姿、何より雲が遊ぶアイガーの大迫力の姿。北壁が凄まじい迫力で迫る! ▲クライネシャイデックでは、いつもの様にソーセージ、ロシュティ&ザワークラウトで昼食 (^^)  午後はユングフラウヨッホに登るメンバーと分れ、ウェンゲンまでトレッキング・・・本来なら、ユングフラウの  迫力ある姿を見ながら下るのだが、雲に覆われている。それでもユングフラウ氷河等の景観は素晴らしい♪  下り始めて30分ほど、突然の雨・・・いや雹が凄まじい勢いで降り出す (>_<)  慌てて、WABのウェンゲンアルプの駅に避難・・・トレッキングは断念、ラウターブルンネンまで電車で下る! ▲ラウターブルンネンで、直接ミューレンに戻るメンバーと別れ、先ずはシュタウプバッハの滝を見に行く。  この村のランドマークである。落差300mもあるため、途中で霧の様になってしまうので、滝壺がない。  この付近には、もうひとつの名瀑“トリューメルバッハ”がある。ラウターブルンネンからポストバスで10分! ▲遥か昔、アルプスの造山活動の歪と氷河の掘削作用で出来た洞窟の中に、地中を流れて来た雪解け水が一気に吹き  出している・・・凄まじい迫力である。自然の力を実感する。11CHFの入場料・・・無駄ではないと思う。  トリューメルバッハから再びバスに乗る。運転手は同じ方、笑顔で挨拶、ミューレンに登るロープウェー駅まで♪ ▲天候の急変はあったが、メンリッヘンからのトレッキング等、満足してくれたと思う。  レストランでは、ポルトガル生れのカメリエーレが担当してくれたが、日本に興味があって、秋に行くつもりだと  話してくれた・・・何か嬉しい。晩ご飯も美味しい (^^)

  
メンリッヘンからのベッターホルン(6月17日)
  
雲が遊ぶアイガー北壁(6月17日)


6月18日(水):晴れのち曇り ●早朝のミューレンは静かだ♪散歩を楽しむ・・・お天気でオーバーラント三山もきれい。朝食もおいしい (^^)  チェックアウト、タウグワルダーさんと記念撮影。お母さんに「よろしく」と伝言をお願いする♪  『いつ帰って来る?』。『来年かな・・・?』のやり取りもいつも通り♪ ●9:06ミューレン発BLMのR734列車で出発。来た時と逆ルートで“シュピーツ”には10:21着!  ここから、インターシティでヴィスプへ・・・2008年までは、谷に沿って忠実に敷かれたスイスらしい景色の  ルートだったが、今は、長さ34.6Kmの新ロシェベルグ・トンネルを抜け、わずか25分。 ●ヴィスプで昼食の予定だったが、一気にツェルマットまで行きたいとの多数意見(笑)  MGB(マッターホルン=ゴッタルド鉄道)の赤い車体に乗込む。山梨県の富士急行と姉妹鉄道である。機関車に  『マウント富士』号というのがあり、息子と来た1996年に乗っている。  11:10ヴィスプを発車、ひたすらヴィスプ川沿いにツェルマットを目指す。200mの断崖を見下ろす所も!  タッシュを過ぎると、いよいよツェルマット・・・駅前から、わずかだがマッターホルン山頂が見える♪ ●ホテル・ダービーは、1979年からの常宿。マネージャーは3代に渡る、ず〜っと親しくお付合い頂いている♪  12人(6部屋)をマネージャーのジョバンニさん自らアサインしてくれる。別館の“ベルビュー”である。  荷物を置き、ブラウベルトに登ろうと、スンネガへのケーブル駅に・・・が、登山道の状態が悪く閉鎖中との事! ●スンネガまで登る事にする。高速地下ケーブルで10分、標高2300mからの展望も素晴らしい♪  少し高みに登って、遅めのお昼ご飯・・・サンドイッチを頬張る。景色がごちそうである (^^)  先ず、山の湖“ライゼーまで下る。逆さマッターホルンの名所のひとつだが、曇りで風も強い。 ●ここから、ツェルマットまでトレッキング・・・スイス・ビギナーの方々とリピータの面々に別れる。  僕は経験者コースで、グリュンゼー経由のコースを担当(ビギナーコースは、うちの奥さんに任せる♪)  ライゼーで別れ、フィンデルン氷河に向う登山道を辿る。氷河の末端近くの小さな湖・・・氷河は温暖化の影響で  僕が初めて来た時に比べ、相当後退している。  ここからは、マッターホルンが最も美しい角度で見れる、フィンデルンの村を経由・・・脇道の途中にある、崖に  取り付けられた狭い登山道もお約束だ。ここで、ビギナーのメンバーに追い付いた (^^) ●森の中に入り、ヴィンケルマッテンに下り、ツェルマットに入る・・・ツェルマットでは、遭難者墓地でマッター  ホルン初登頂後の下りで、ウィンパー隊を襲った悲劇の話を、名ガイド『ミシェル・クロス』の墓の前で説明! ●一旦ホテルに戻り、レセプションで、今夜のディナーの相談・・・テーブルで12人全員がそれぞれオーダーして  いては収拾が付かなくなりそうなので、事前にリクエストしておく事にした。  マルチナさんに「お気遣いありがとう♪」と笑顔で言われる。マルチナさん、素敵な方である (*^^*) ●事前にお願いしていたので、気遣う事もなく、楽しくディナータイムを過ごす。  レストラン・マネージャーのダニエルさんも笑顔で、挨拶してくれる。2年前よりもおしゃべりだ (^^)  食後酒のサービスも嬉しい・・・お天気はイマイチだったが、満足の一日が過ぎる ☆〜☆☆

  
早朝のミューレンとブライトホルン(6月18日)
  
フィンデルンの村とマッターホルン(6月18日)


6月19日(木):晴れ ■5時前に目覚め、カーテンの隙間から外を見る。雲が厚く、マッターホルンの朝焼けは無理そう (>_<)  再びベッドに潜り込み、7時前まで寝てしまう・・・朝食を食べに行く。メンバーは全員揃っていた。  ダービーの朝食はおいしい♪ この頃には雲が切れ、青空が広がって来た。 ■シャモニーに行くメンバー達とジュネーブでの再会を約束♪  さて、今日は目いっぱいヴァリス・アルプスを楽しむ。天気も良さそうだ (^^)V  8時過ぎ、ホテルを出てトロッケナー・シュテークへのロープウェー駅を目指す。  途中、教会の前に人だかりが・・・そうだ、今日はお祭りだ。見学して行こう♪  民族衣装や民兵の服装で、教会前の広場から街を行進するだけのものだが、華やかで、見ている方も楽しくなる♪ ■街外れのロープウェー駅より、トロッケナー・シュテーク方面行きに乗込み。フーリーにて乗換える、ここからは  前回行った、シュバルツゼー(黒い湖)にも行けるのだが、クローズ中。雪が多いそうだ。  トロッケナー・シュテークまでの空中散歩は素晴らしい。マッターホルンの姿がぐんぐん大きくなる。雲に隠れて  いるが、ワイスホルン山群も凄い迫力だ。 ■トロッケナー・シュテーク到着。標高2939m・・・気温は0度。サマースキーの聖地でもある。  展望台は除雪されている所もあるが、粉雪がかなり積っている。しかし素晴らしい展望だ♪  目の前に、雲が遊ぶマッターホルン(4478m)の東壁、きれいな二等辺三角形。反対に目をやれば、ヴァリス  最高峰・モンテローザ(4634m)その裾野にはゴルナー氷河。リスカムやブライトホルンは手が届きそうだ♪  更には、ドーム(4545m)を主峰とするミシャベル山群。  誰も言葉を発しない・・・心から、感動しているのだろうか?

  
ツェルマットでのフェスティバル(6月19日)
  
マッターホルン=東璧(6月19日)

 気持ちの余裕が出て来た頃を見て、山々の説明をする。でも、言葉は不要だろう。
 マッターホルンのヘルンリ小屋(3280m)が見える。昔、登った事がある。次回は久しぶりに登ってみたい!
 どのくらい時間が経っただろう・・・充実の時間を過ごした後、フーリーからツェルマットまでトレッキングだ♪
■フィルムを巻戻す様に、ロープウェーでフーリー(1867m)まで戻る。
 ここから、少し山奥に向う。アスファルトの道路を30分弱、中規模のダムと灰色の水を湛えるダム湖に出る。
 マッターホルンは僅かに頭を見せている。ダムを渡り、ツムットの村(1936m)に抜ける登山道に入る。
■このルート、標高は高くないが、崖に沿って危険な所もある・・・しかし高山植物が素晴らしい。西洋タンポポや
 エンツィアン,クーゲリゲ・トイフェルクラーレ,トロールブールメ。斜面に咲き乱れる花々 (^^)
 小さな、ツムットの村を抜けて森の中に入ると、ツェルマットまではもうすぐだ♪

■ホテル・ワイスホルンの1Fにあるレストランで昼食。怪しい日本語のメニューだが、それぞれオーダー (^^)
 時刻も3時近い。昼食後は、それぞれ自由にツェルマットを楽しむ事にしよう・・・Co−opや定番のWEGA
 での買い物。ツェルマットでお土産を買うつもりのメンバーが多い様だ♪
 教会の近くで“カシスのジェラート”をいつもの様に食べる。連れが大好きなのだ(僕も)♪
■ディナーは7時半から・・・マルチナさんに予約をお願いしておく。本当に彼女にはお世話になった (*^^*)
 今夜は8人。メニューを見ている時、サクランボの食前酒が・・・ジョバンニさんのサービス。嬉しい♪
 僕はペルチェ(淡水魚)のムニエルをオーダー。クセがなくおいしい・・・ワイン、食後酒もおいしい (^^)
 最後にコーヒーをオーダーした頃、ホテルのレセプションのマルチナさんが・・・明日はお休みとの事、わざわざ
 『さよなら』の挨拶をしに来てくれた。ドアノブのトラブルやレストランの予約など、とてもお世話になった。
 『来年、また必ず来て下さいね♪』と握手して・・・感動♪ あ、ジョバンニさんもいたっけ(爆)

  
モンテローザとゴルナー氷河(6月19日)
  
ツムット付近、咲き乱れる花々(6月19日)


6月20日(金):晴れ ◆5時過ぎに目覚める。すっかり晴れ渡っている。“連れ”に促され『マッターホルンの夜明け』を見に、村外れの  ヴィスプ川にかかる木橋まで行く。途中の橋は鈴なりの人だったが、こちらは数人。  マッターホルンは雲ひとつない空の下だが、東側の空にはいつの間にか薄雲が張っていて、これでは『朝日が当ら  ないではないか!』 (>_<) ◆ホテルに戻って朝食。パンやハム,チーズなどたくさん食べる♪  チェックアウト、ジョバンニさんが自ら手続きしてくれるが、先にチェックアウトしたメンバーの内容に間違いを  見つけてしまった。異常に安い(爆)。訂正も終り、ジョバンニさんとの記念撮影、これもいつも通り(笑)  8:39発のR226ヴィスプ行きにて出発。最初のカーブを曲がる時、一瞬マッターホルンが見送ってくれる♪ ◆今日は、レマン湖の畔Vevey=ヴィヴェイの街に本社を置く、ネスレのゲストハウス“アマリンタリウム”を  訪れる。ランチには、レストランラ・ヴェリエール”をデザート付で予約してある (^^)♪  MGBの列車は快調に走り、定刻にヴィスプ到着・・・10:06発SBBの急行IR1720に乗換える!  スイス・ワインの名産地のひとつ、Sionの谷を走り抜け、やがてレマン湖の畔に出て、バイロンの詩で誰もが  知る『シオン城』を進行左に見ると、モントルーに停車。ヴィヴェイは次だ♪ ◆ヴィヴェイ駅(定刻11:24着)でコインロッカーに荷物を預け、ネスレ・アマリンタリウムに向う。  晴れていて暑いが、10分ほどで到着。ネスレの創始者、アンリ・ネスレの邸宅を改築したゲストハウスである♪  12時の予約、まだ少し時間があるのでレマン湖の畔に・・・有名な“チャップリンの銅像”と写真を撮ったり♪ ◆“Mr.KANO”のプレートが置かれた“ラ・ヴェリエール”の予約席。ヘルシーメニューを選んでおいた。  キッシュ,サラダ・プレート(メイン),ガスパッチョと木イチゴの前菜にパン・・・今まで、野菜はジャガイモ  ばかりだったので、すごくおいしい・・・デザートはパンナコッタ(だと思う:笑)。  コーヒーは、日本では見かけた事のないネスレのマシンで煎れてくれる。これもおいしい V(^^)V  食事の後は、博物館を見たり、声をかけてくれた日本人の女性がガイドしてくれたり♪ ◆さて、後はジュネーブに移動するだけ・・・船は、夕方までないのでレマン湖クルーズは断念 (>_<)  ジュネーブまで、急行で移動。ホテルを探すのに手間取ったが、無事にチェックイン。市内観光に繰り出す。  ジュネーブは5回目なので案内役である(笑)。  レマン湖,モンブラン橋・・・彼方に見える山並はモンブラン山塊だろうか,イギリス公園の花時計、旧市街近く  聖マドレーヌ大聖堂,大寺院からバスチヨン公園の“カルヴァンの宗教改革碑”等♪  トロリーバスで、コルナバン駅に戻る頃は、7時近かった ☆ ◆明日は、早朝出発である。今夜は早めにベッドに入る事にしよう ☆ミ ☆

  
ネスレ・アマリンタリウム(6月20日)
  
ジュネーブ、聖マドレーヌ聖堂(6月20日)


6月21日(:晴れ ▲あっと言う間に過ぎ去った夢の様な一週間 (*o*)  今日は帰国日である。ジュネーブ発7:35のBA723に乗るため、6時前にホテルを出発する。  ジュネーブ=コルナバン駅5:41発の列車で、ジュネーブ=コアントラン空港へと向かう。 ▲ジュネーブ空港は分り易い、チェックインを終え、各自買い物等・・・手荷物検査、パスポート・コントロールを  終え、ゲートへ。優先搭乗、定刻7:35に出発・・・帰りたくないモード全開の帰り便。 ▲ロンドン=ヒースローには、滑走路混雑の影響で10分ほどの遅れ。  羽田行きBA7便は、11:10に出発、それまでラウンジでゆっくりする (*o*)


6月22日( ●11時間のフライト、朝7:10・・・ほぼ定刻に羽田空港に到着 (*o*)  入国審査、手荷物受け取りも無事終了。帰路に付く。


写真をクリックすると拡大します。戻る時はブラウザーの『戻る』ボタンで (^^)

  
アイガーの夜明 (6/17)
  
ミシャベル山群 (6/19)
  
MGB鉄道 (6/20)
  
ジュネーブの花時計 (6/20)

旅を終えて

2年ぶりのスイス・アルプス紀行・・・今回も6月、高山植物の咲き乱れる、ベスト・シーズンを選びました♪
声をかけたほとんどの方が参加してくれて、計12名。個人旅行の集まりと言うより、ツァーの様相♪
また、ビギナーとリピーターのメンバーが混在するので、コース設定に少し悩んだものでした!
『初めてのスイス♪』となると、ベルナーオーバーラントとヴァリス・アルプスは外せない。
しかし、バリエーションを付けてもリピーターの方々には、似た様なシーンを見せる事になってしまう!
結局、所々パターンを変えて、別ルート・・・という形になりましたが、結果的に良かったかな、と思います♪

エンガディン(サンモリッツ)では、ピッツ・ベルニナ(4049m)やピッツ・パリュー(3905m)等を
見られず、2008年に続き2連敗(僕は2勝2敗:笑)でしたが、連なる湖は印象に残った事でしょう♪
ホテルはパッケージ・ツァーで宿泊する場合に比べ、設備等に不満があったかも知れません。それでも、素朴で
また、オーナーさんも顔見知りの“スイスらしいホテルを選びました♪ m(__)m
特にツェルマットのホテル・ダービーでは、マネージャーのジョバンニさん、レセプションのマルティナさんが
とても良くしてくれて・・・色々お願いばかりしたのに、出発前にはわざわざ挨拶に来てくれて、感激でした♪

スイスは、街並み魅力的です。『ただ一箇所、街を訪れるなら“ベルンにしなさい”』と言われる通りベルンと
帰国便の出発地、ジュネーブを・・・それから、今回の目玉のひとつ、ネスレ本社があるヴィヴェイ♪
最初、工場見学をしようかと思ったのですが、今は本社機能しかヴィヴェイにはなく、その代わりに、ネスレの
創設者、アンリ・ネスレの邸宅を改装した、ゲストハウスとレストランを訪問しました。
レストランでのランチは、喜んでもらえたと思います♪

いつもの事ながら『あ〜すれば良かった・・・』と思う事ばかりですが、スイスの良さ(物価高は別として)や
旅行会社のパック・ツァーでは味わえない楽しさを、それなりに分ってもらえたと信じています。
また次に行くとすれば、雪の最も少ない秋に『マッターホルンのヘルンリ小屋まで』とベルナーオーバーラント
『フィルストからシーニゲ・プラッテまでの大縦走』と言った、少し高度なトレッキング (^^)
また、少し趣好を変え、ツェルマットなどの有名リゾートを避け『ヒンターライン=裏ライン河』,『ウンター
エンガディン』そして『チナールの谷』など、昔のスイスらしさを残す山村を訪れたいな、と・・・♪

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