第53回テーマ館「幻」


発明3

発明ファイナル? 森里 羽実 [2004/05/10 17:59:23]


博士「よし、できたぞ!」
助手「――って、幻になったはずなのに何で当たり前みたいに戻ってきて
   るんですか!?」
博士「無論、わしが天才だからじゃ」
助手「……わかりました。もういいです。で、今度は一体何ができたって
   いうんですか?」
博士「聞いて驚け。ついに、『存在しないの物が存在するように見える』
画期的な装置ができたんじゃ」
助手「あの〜、果てしなく嫌な予感がするんですが」
博士「だまらっしゃい! 文句はこの『超幻影投影機・零式』のすごさを
   見てからにせんか」
助手「はぁ、『零式』ですか?」
博士「うむ、これはまだ試作段階でな。ちょっとした問題があるのじゃ。
   じゃがまぁ、ほんのささいな事じゃし実験が成功してから考えれば
   よいじゃろう。それでは歴史に名を残す大発明の輝かしい初運転じゃ。
   ほれ、ポチっとな」
助手「――あれ? なんだか急に室温が下がってませんか?」
博士「それも計算の内じゃ。よいか、そろそろ映るぞ。よく見ておけい」
助手「あ、何かがぼんやりと見えて―――――――うわあぁっっ!?」
博士「こら、何を騒いでおる。見てみい、実験は大成功じゃ。さて、
   後はこのうらめしいやつ以外も映せるようにするだけじゃが……」

 <劇終> (いつまでこのパターン?(笑))

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