「運動場」 by はなぶさ 英治君は乱暴者でした。気に入らないものを蹴るのが癖になってしまい ました。お母さんも誰も注意しません。人でも、物でも何でも蹴ってし まいます。蹴られたものはきっと怒っているでしょう。でも、誰も注意 しません。 ある日英治君はボール蹴り遊びをしたら楽しかったので、近所の子を集 めて、ボール蹴り遊びをしました。蹴ることは楽しいことなんだと体で 知りました。 そして英治君はサッカー部に入りました。試合のときに相手のチームか ら足を蹴られました。とても痛かったので、怒りましたが、相手を蹴る ことだけはしませんでした。その後の試合で自分のチームが勝ったので それで満足しました。 それから、英治君はボール以外を蹴ることをしなくなりました。 (投稿日:05月31日(日)11時20分53秒)