ことばを豊かに育てる100の事例

筑波大学附属聾学校・小学部 編著

B5判 230ページ 

第1章 <聞く・持す>

話し言葉の充実を目指す活動を中心とした事例

第2章 <読む>

「読み」の前段階としての活動から読みの力をレベルアップするまでの活動事例

第3章 <書く>

文字を書くことから日記・作文までの幅広い活動事例


本書は、附属聾学校小学部で、全学年にわたって日常的に行われている言葉を育てるための指導について、豊富な実践例を集めた指導事例集である。

児童が小学部入学までに身につけてきた言葉をさらに育てていくことは、小学部の重要な課題の一つである。教科学習の授業に際し、考えさせ分からせるための工夫をし、児童のカを最大限に引き出すのは教師の欠かせない役割であるが、いかに努力しても児童が蓄積してきた力により理解の仕方が異なる。言葉を豊かに育てることが、学習の成果に大きな影響を与え、可能性を広げていく。

この事例集は児童の実態にあっていたと思われる事例の中から、100選び集めたものである。言語指導の実情に合わせ、次のような3部構成となっている。

各指導事例は児童の実態や指導時間の取り方、展開の仕方が様々であるのに伴い、内容も多岐にわたっている。冒頭部分には、本書の特徴が解説されており、利用しやすくなっている。聾学校小学部に限らず、言葉を指導するすべての人の実践にすぐに役立つヒントに溢れている参考書であるといえる。


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