えぇ   車   で   イこう!!
                                  


「非常召集かかったわ。急いでシンジ。」

僕が突然アスカにたたき起こされたのは、朝の4時半だった。

突然のことに事態が飲み込めない僕を置いて、アスカはバスルームに消えた。

とりあえず服を着て、ミサトさんを捜していると、早くもアスカがバスルームから出てきた。

「ミサトなら昨日泊まりだったみたいで居ないわ。それより、自力で
 本部まで行かなきゃならないから、すぐ食べれるもの用意して」

こうゆう時のアスカの判断の速さには付いていけない僕は、とりあえずトーストを焼きながらミルクを
温めていたが、アスカは髪を濡らしたまま制服に着替えて出てきた。

「駅まで行くわよ、それ持って」

大急ぎでミルクを飲んでしまうと、二人でトーストをかじりながら家を出て、エレベーターを降りたと
ころで綾波と出くわす。

「呼びに来たの、特別列車が走るから急いで」

走りながら何とかトーストを食べ終わり、駅に着いた頃、ようやく東の空が明るくなってきていた。
駅には人影はなく、無人の改札を抜けてホームに出た僕たちの目の前に、「臨時特急ジオフロント行き」
という電車が到着した。

始発前のこんな時間だからガラガラかと思っていたら、同じく召集を受けたであろうNERV職員たち
で超満員だった。

「これに乗らなければ、6時5分の始発まで電車は無いわ」

綾波の言葉にホームの時計を確認すると、5時15分。
一時間近く待たされる上に鈍行では話にならない。

扉が開くと、乗車率400%。

一瞬気後れしたが、綾波が扉の端から何とか体をねじ入れる。
僕が続いて後ろ向きに背中で綾波を押してアスカの入るスペースを作り、アスカが乗り込むと同時に
扉が閉まった。
横座りの座席の隣、腰掛ける幅と同じスペースに何とか3人分のからだが押し込まれてる格好になる。

背中に綾波の体や息づかいがはっきり感じられる上に、目の前のアスカの顔とは10センチと離れて
いない。

「ちょっとぉ、信じらんない。何で日本人ってこんな扱い受けても黙ってるの!」

ラッシュアワーの殺人的混雑など知る由もないドイツ育ちのアスカには、確かに非人間的な扱いと
映るだろう。

「仕方ないよ、非常事態なんだし、みんな我慢してるんだからアスカも静かにして」

「そんなことだから国民性を羊にたとえられたりするのよ」

そのとき車内放送がかかり、ジオフロント内の終点NERV本部前まで直通だと告げられる。

「ちょっと、このままぁ?! 何分かかると思ってるの!」

「直通なら22分ね」

僕の後ろから綾波が呟く。

「ちょっとシンジ、少し下がりなさい!」

「む・無理だよ」

「無理でも何でも、私外が見たいの!」

「無茶ゆうなよ、我慢して・・・」

「あんたの息がバター臭くなかったら我慢するけど!」

歯を磨く余裕なんて無かったんだからしょうがない。
アスカは無理矢理体をねじって僕に背を向ける。
むっとしたけどほっとしたのも事実。あんなに顔と顔が近くては、
どうしてもアスカの唇に目がいってしまう。

ほっとしたのも束の間、電車が揺れるたびに体力の無い僕たち3人のスペースは圧縮され
てしまう。

二人とも、女の子の体なんだよな・・・・

背中に綾波の胸が、前にはアスカのお尻が僕に密着しているのが嫌でも分かる・・・って
べつに嫌じゃないけど。
しかし、意識してしまうと不安になってきた。このままでは・・・・・・・


・・・・・・・・膨張してしまったらアスカに殺される・・・・・・・・・・・・


不安になると同時にイヤーンな感じになってきた。
や、やばい、使徒どころの騒ぎではない。

そのとき、突然綾波が僕の体に腕を回してきた!

「あ・綾波?ちょっと」

「ごめんなさい、苦手なの、こうゆうの」

「苦手って、気持ち悪いの?大丈夫?」

「大丈夫。でもフラフラするから、良い?」

貧血か?早朝から突然走ったあげくにこの状態では仕方がない。

しかし・・・綾波、手の位置が下すぎる!
せめてベルトより上に手を回してくれ!



こ、このままでは・・・・・前悶の虎、後悶の狼・・・・・・・



「ちょっとシンジ、この手は何?」

「ぼ・・僕じゃないよ、綾波なんだ」

「何でファーストの手がここにあんの?」

「気持ち悪くて倒れそうだって・・・・」

「はっ、どうやって?倒れるスペースなんか無いわよ!」



アスカは再び無理に体をねじると僕と向き合う形に戻る。
そして僕の頭を無理矢理押しのけて綾波に向かってしゃべり始める

「あんたがシンジとくっつきたいのは分かるけど、私の目の前でするなんて良い度胸ね!」

た・たのむ、綾波、無視してくれ。

「あなたには関係ないわ」

「良くも言ったわね、気色悪いのよ、あんた!」

「二人ともこんな所で喧嘩するなよ。頼むからさあ」

「シンジは黙ってなさい。いい、ファーストなんかに・・・・」

「関係ないもの、碇君は誰のものでもないわ」

「ムッキィー、じゃああんたのものでもないでしょうが!」

何で僕を取り合って喧嘩になるんだこの二人?



「今は私のもの」

そういって綾波は僕の体に回した手に力をこめる。

「離れなさいよ!」

「いや」

「何とか言いなさい!バカシンジッ!!」

「とにかく今は喧嘩しないで」

「あんたがそうやって甘やかすからこの女は」

「何でアスカがそんなに怒るのさ?」

「見てるとむかつくからに決まってるでしょ!離れなさい!」



そういうとアスカまで僕の体に手を回して、綾波と引き離そうとしはじめる。

・・・・・・・・やばい、膨張してきた・・・・・・・・

その時!少しずつ大きくなりかけていたものを綾波の手が突然掴んだ!!!

「あぁああやなみぃ、それはちょっと勘弁して」

思わず声が裏返る。
アスカも当然綾波が何をしはじめたか気付いた。

「何してんの!」

「私のモノ・・・」

おいおい

「エントリープラグ・・・魂の入れ物」

僕は思いっきり顔が赤くなるのを感じた。それでなににエントリーしろってゆうんだ。

「シンジッ!」

アスカの声に絶対ビンタが来ると思って身構えたが、それは意外な一撃だった。

「むぅう?」

いきなりアスカに唇を塞がれて、なにも言えなくなる。

二人して僕の体に回した手を思いっきり締め付けてくる。
綾波はとうとうチャックを開けてズボンの中に手を入れてくるし、アスカは思いっきりディープな
キスをしはじめた。
アスカに舌を吸われた上にアスカの舌もこちらに入ってくる。

とうとうじかに僕のモノに触れた綾波の手は、電車が揺れるたびに上下に揺れている。



・・・・・・・・・いってしまったらアスカのスカートにぶちまけることになるんじゃ・・・・・・・・・



考えるだに恐ろしい事態だが、その瞬間は確実に迫ってきていた

僕は何とかアスカの執拗な口撃をかわすと

「綾波、もう放して」

綾波は握る手にさらに力を込める。

・・・・・・も、もうだめかも・・・・・・

と思った瞬間、いきなりアスカがしゃがみ込んだ!

「アスカ?!」

アスカの顔にかかると思った瞬間!

「はぁうっ」

アスカの口が僕のモノを包んでいた。

僕は思わずアスカの頭に両手を添えて押し込んでしまった。

「あぁっ、はぁああぁ・・・」

・・・どくっ・・どくどくどくどく・・・・

暖かく滑らかなアスカの口の中に、僕のモノが流れ込んでゆく・・・・

綾波にしごかれて、アスカの口に放出してしまった。

・・・まるで盆と正月とクリスマスと誕生日が一度に来たようだ・・・

最後の一滴まで飲み干すと、アスカはようやく立ち上がった。

「あんたの負けよ、ファースト」








「ってゆう夢を見たんです・・・僕はどうしたら良いんでしょう、リツコさん」

「・・・ぶざまね・・・・」






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制作・著作 「よごれに」けんけんZ

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