冷
た
い瞳
Koujiさん作
碇レイの身代わりにゼーレに召喚され、数日ぶりに帰還したリツコ。
自分の中で愛する者の娘へ嫉妬の炎を抱きつつも日常の生活へ戻ってきた。
勿論待っていたのは膨大な量の仕事であった。
数日空けただけでリツコの決済を待つ書類がこれほどにもできるか、リツコは自分の普段
の仕事の量に呆れ返った。
現実的なリツコはすぐに仕事を始める。がMAGIのチェックまで行うとあれば、一日で
済むわけはなかった。
「Z−1157コードをチェック・・マヤ?聞いてるの?」
「・・・えっ!?何ですか先輩?」
MAGIのチェック中なのだが今夜で徹夜三日目。いかに若かろうとも伊吹マヤにはここ
ら辺が限界だった。
「Z−1157のコードチェック・・・行くわよ」
「はい・・・」
MAGIを司る、三人の預言者の名を冠したコンピューター。
カスパー・バルタザール・メルキオール
そして仮想ウィルスを放ちMAGIの防衛力をチェックするZ−1157。
一番重要なプロセスだが疲労限界のマヤにミスが目立ってきた。
若さという体力も真面目という精神力も尽きかけていたのだ。
「そろそろ限界ね・・もう休みなさいマヤ、ミスがでてからでは遅いわ」
「でも・・・これだけはやり遂げたいんです」
今回使用されるウィルスはマヤが創ったのだ。
マヤの技術LVが高い事は自他共に認めるが、長い時間をかけて一生懸命創ったウィルスで、
自分の遙か高みにいるリツコに認めてもらおうと必死なのだ。
「解ったわ・・・これ終わったら休みしましょう」
「はい!・・・これ自信作なんです!」
元気よく頷くマヤを眩しそうに見つめて、リツコはマヤから受け取ったウィルスをメルキオ
ール内で展開した。
「・・・あっけなかったですね」
別モニターで見ていたマヤはがっくりとうなだれた。
事前のウィルスチェックはクリアーしたのだが、展開後三秒でワクチンが発動し、二秒で
ウィルス本体は完全に消滅した。
「・・・腕を上げたわねマヤ・・781回行われるチェックを潜り抜けただけでも大した物よ」
「・・・先輩のおかげです」
結果は残念に終わったが、リツコに誉められ嬉しそうなマヤ。
「休みましょう・・・ここの仮眠室使っていいわよ」
この研究室は普段リツコのみが寝泊まりしているため、仮眠室の設備は常時使われていたが
今までリツコしかその部屋を使った者が居ないのだ。マヤでさえ使ったことがない。
「はい!」
既に伝説になっているリツコ専用仮眠室を使える!と笑顔で仮眠室に入るマヤ。
「・・・私もすぐ行くわ」
ぼそりと言ったリツコの一言はマヤに耳に届くことはなかった。
仮眠室といっても一般スタッフと発令所スタッフとではかなり違う。
そしてリツコ専用仮眠室ともなれば・・・と噂が噂を呼んでいたのだが、実物は違った。
コンクリートの壁に白い壁紙を張っただけの部屋にはデスクとチェアの一セット。
上にはノートパソコンが置かれている。他にはかなり大きめのベッドが一つ。
そして向いにバスルームのドアがあるのみであった。
「・・・・先輩らしい」
マヤがそのドアを開けるとタオルが何枚かと使われていないバスローブが掛かっていた。
が、それだけで仕切も何もなかった。
シャワーの握りをひねってお湯を出す。そしてマヤは制服を脱ぎ始めた。
形のいいバスト、引き締まったウェストにちょっと小振りなヒップ。
意外にプロポーションのいいマヤ。
上方に取り付けられていたノズルを外してバス内でシャワーを浴びる。
「・・・マヤ?」
いきなりシャワー室のドアが開き、全裸になったリツコが入ってきた。
「きゃ!!せ、先輩!」
全裸で入ってきたリツコに驚きノズルを落としてしまう、ついでにシャワーの温度目盛りを
熱湯に回してしまうマヤ。
「きゃ〜!熱い!!」
シャワーから吹き出る熱湯にピョンピョン跳ね回るマヤ。
リツコは落ち着いて片手でマヤの足にかかる熱湯を遮りつつ、元の水温に戻す。
「相変わらずね」
フフと笑うリツコ。しかし左手は真っ赤だ。
「先輩・・・すいません」
リツコの左手に慌てて水をかけるマヤ。
だがいきなり冷たい目になるとリツコは無言でバスルームを出た。
治療するためだろう、マヤも追いかけようとしたが濡れたまま出れないので手早くバスローブ
を羽織る。
ドアからでると全裸のリツコがベッドの上に腰掛け、何かの薬品を手に塗っていた。
「先輩!私がやります」
責任感から出た言葉なのだが、リツコはいつもと違っていた。
(火傷・・・あの人の手も・・・乗っていたのが私だったら助けてくれたかしら・・・フフ、
そんなわけないわね・・・)
リツコの視線の先には薬を塗り続けるマヤが居た。
そのうなじを見つめ、リツコは火傷していない右手でマヤの髪を掴み、引き寄せる。
「痛っ・・・先輩!?」
乱暴なリツコの態度に驚くマヤ。
「責任取ってもらうわ・・・マヤの体でね」
と言うと強引にマヤの唇を奪った。
暴れるマヤを有無をいわさず抱きしめ、ベッドに引き込む。
「いやっ!離して下さい!」
マヤの抵抗もあっけなくリツコに組み敷かれ、動きを封じられていく。
「嘘つかないで・・・知ってるのよ?貴方が昨日研究室で何していたか」
リツコの言葉にマヤの動きが止まる。
「MAGIに撮られてたわよ・・・」
「・・・止めてください」
ニヤニヤ笑うリツコの視線から顔を逸らしたマヤ。その頬を涙が伝った。
「私を思いながらオナニーしてたでしょ・・・」
「・・・やめて・・」
マヤが泣き出した。それを見てリツコは笑った。
少し切れているようだ。
「フフ・・・本当いうとねぇ・・嬉しかったのよマヤ」
マヤを抱きしめながらリツコが言うと、マヤの泣き声が少しづつ小さくなってゆく。
マヤが泣きやむまで待ってからリツコの手が動き出した。
「こんな風にして欲しかったんでしょ?」
バスローブの合わせ目から手が忍び入り、マヤの胸を揉み始める。
「んっ・・・あっ・・・だめぇ・・・」
薄い生地の下でマヤの胸がリツコの手によって形を変えていく。
「・・・私がもっと気持ちよくしてあげる」
リツコの囁く唇がマヤの白いうなじに触れる。
マヤの首筋にキスの雨を降らせながら、リツコがマヤのバスローブを脱がしていく。
「先輩・・・」
唇でうなじを愛撫され、マヤは熱っぽく呻き身をよじる。
仰向けになっても崩れないマヤの胸をまさぐりつつ、唇で先端をいじる。
「あっ・・・ん・・・」
吐息を漏らすマヤの唇を割り開き、リツコの舌が口内へ入っていく。
「んっ・・・んっ・・・」
リツコの舌とマヤの舌が絡み合い、リツコの流し込んだ唾液をマヤは喉をならして飲み込んだ。
「本格的に行くわよ・・」
リツコの体がマヤの上で回り、いわゆるシックスナインの形を取る。
二人はお互いの太股に頬ずりしたり、唇で愛撫し始めた。白い太股に唇が這い、舌先でチロチロ
とくすぐる。
「やっ・・・はっ・・・」
「んっ・・・マヤ可愛い子」
互いに愛撫し合っているのだが、主導権を握り、積極的に快楽を与えているのは リツコの方だった。
リツコがタチ、マヤがネコと言う訳なのだ。マヤはリツコの巧妙な愛撫に身を震わせるだけで、
ほとんどリツコに愛撫を返すことが出来ない。
そしてリツコはマヤの内股の部分に軽くくちづける
「あっ!・・・そ、そこは・・・」
「マヤのここ・・とっても綺麗」
ちろりと赤い舌が動きマヤのピンク色の花弁をえぐる。
「ひっ・・んっ・・・」
ぴくんと浮きかけるマヤの腰を上から押さえつけ、リツコはさらに舌を動かした。
開ききった花弁にべったりと舌を当てて舐めあげ、花弁と花弁の合間を舌先でほじる。
粘液にまみれた花弁を指で割り開き、その上端にある蕾を舌でつつく。
「あうっ!ふあっ!」
声を上げ、のけぞるマヤの花弁をリツコの指と舌が執拗に攻め、なぶる。
「どうマヤ?気持ちいい?」
「・・あっ・・・気持ちいいです」
「そう・・・じゃぁこっちはどうかしら」
言うなり、リツコは人差し指をマヤのヒップの奥へと差し入れた。
ツプ・・・
「やああ!そこは駄目ぇ!」
アヌスを指で抉られ、マヤはビクビクと体を振るわせた。
「病みつきになるわよ・・」
マヤのアヌスに指を突き入れたまま、リツコの舌が粘液のあふれるマヤの花弁に舌を突き入れた。
尖らせた舌先を膣口へ差しこみ、前後に動かす。さらに上端の蕾をつまみ左右にねじり上げた。
「いやぁ〜!!・・・ひぃ・・・」
びくっと大きく体を震わせ、マヤは絶頂に達した。
何度も体が痙攣し、花弁からはジュクジュクと粘液が零れ出す。
リツコの体がもう一度反転し、正上位といわれる状態になる。
「もういっちゃったのね・・・」
リツコはマヤのうなじにキスマークが残るほど激しく吸う。
「せんぱぁい・・・」
マヤの甘えた声にリツコがキスを交わす。
リツコの首に手を回し、今度はマヤから積極的に舌を絡め、唾液を混ぜ合う。
リツコの手がマヤの形のいい胸を揉みはじめる。撫でるようなリツコのテクにマヤの息が乱れ
はじめる。
指で転がされ起った先端にリツコが吸い付く。
「あうぅ・・・」
舌で転がされたかと思えば激しく吸われ、歯で軽く噛まれる。
残る一方の胸はマヤ自身の手によって愛撫され、先端を固くとがらせる。
「今度は一緒に・・・」
マヤの体に覆い被さり胸を付ける。自分の先端とマヤの先端が擦れ合い、リツコはあえいだ。
「あん・・・いいわぁマヤ・・・こすれて・・」
リツコはマヤの足を大きく開かせ、股間同士を押し付けた。
濡れたもの同士があたるぬちゃっと音がしてその部分同士が張り付く。
「あうん・・・ふっ・・・」
「せんぱい・・・いい・・」
お互いに腰を動かし、擦れあわせる。
快感のあまり涙を流すマヤを抱きしめながら、リツコは腰をぐっと落とした。
花弁の先端にある蕾同士が擦れ、言い様のない快感が二人を襲う。
「・・・・!!!!!」
しっかりと抱きしめあいながら、二人とも声にならない声を上げて絶頂を迎えたのだった。
「うっ・・・うっ・・・」
仮眠室に流れるマヤの泣き声。
想像はしていたとはいえ半ば強引に抱かれたことにマヤはショックを受けていた。
そしてそれを欲望から望んでいた自分に・・・・
そんなマヤを眺めつつ、リツコは立ち上がり、 テーブルの上にあった煙草に火を付けた。
椅子に座り、マヤが泣き止むまで観察する。
しばらくしてようやく泣き止んだマヤの髪を撫でながら、リツコは今まで一番愛した男に言われ
たことのない言葉を呟いた。
「マヤ・・・愛してるわ」
「・・・先輩・・嬉しい・・・・」
リツコは顔を赤くしながらリツコの胸に顔を埋めるマヤを抱きしめた。
そのマヤからは見えなかったが、なぜか壁を見つめるリツコの瞳は限りなく冷たかった。
本小説と作者の人柄は全く無縁です。
何故こんな物を書いたかと言えば、それはこの手の小説がインターネット上で少ないからです。
欲望を隠すことは恥ではありませんが、コイツってこんな人間なんだなんて思わないで下さい。
私はただの料理人。性一杯の料理を作るだけですから。
Koujiさんのページはここ
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