「夕爛昔語り」 Part 1


夕爛昔語り一      投稿日 2000年7月8日(木)

まあだいたい3000年ほど前になります。
そのころ私(夕爛)は西洋神魔界におり、パズスのもとで日々ケンカ・・・もとい
修行をしておりました・・・。
そのころから消息不明、行方不明になるのが好きだった私はパズスからの果たし状・・・いえ、修行メニューをムシしてよく日本神魔界に遊びにいっておりました。
そのうち闇にも出入りするようになり、日々楽しく平和に過ごしていたのです。
そんなある日、(ロクでもない)(自称)「お師匠様」から(とんでもない)指令がでたのです・・・。
(内容のほうはチャットのほうにかいたので簡単に省略して言わせていただきます)
要するに日本神魔界について調べ、レポートにまとめて提出・・・ということでした。


夕爛昔語り二      投稿日 2000年7月8日(木)

そのころの日本神魔界にはもちろん美夕などはおりませんでした。
今思えばあのころの監視者は美夕のひいばあちゃんのひいばあちゃんの、そのまたひいばあちゃんのばあちゃんあたりだったのでしょう。
第2層の監視者は爛火のばあちゃんでした。
第3層は、氷に閉ざされ入ることは(抜け穴をつかわないかぎり)できませんでした。
(4層と5層については「言うな!!」との指示がでておりますので、今回はご公表できません。)
闇には神魔たちが眠っており、私が行って大騒ぎをおこさないかぎりほとんどぼっけ〜〜としていたようでございます。

夕爛昔語り三      投稿日 2000年7月10日(土)

一方、西洋神魔界はと申しますと、とても数が少なく、我が師(とゆ〜ことになっている)パズスを含め、5人程しかいなかったと記憶しております。
西洋神魔たちが人間界へ行くことはめったになく、皆、神魔界でのほほ〜んとしておりました。
そんな中私は(イジメとしか思えない)無謀な課題を言いつけられたので御座います。
(変なところで)几帳面な師匠(とゆ〜ことになってるパズス)は、細かい指示までしっかりだしてくださった上、もしもレポートを提出しなかった場合の私の運命をもご丁寧に提示して下さいました。
その「運命」というものがまた(しばいてやろ〜かと思うくらい)素晴らしいものだったのでした。


夕爛昔語り四       投稿日 2000年7月15日(木)

まずは第三層に侵入し、監視者の髪を3本抜いてこい。
とのことでした。髪を3本、といいますと、私的には「ワラ人形」の印象が強いのですが、お師匠がなんのために彼女の髪をほしがっていたのかは、つい3年ほど前まで謎でした。
続いてラル伯爵のところで「隠し扉」を探し出せ。との指示。
このことについてはかなり謎だったのですが、先日カールアと鎌倉に大仏を見にいった折、彼女に教えてもらうことができました・・・。
その他5つほどの指示が発令されたので御座います。
もっともこれらの命令は、私がレポートを提出しなかった場合の処置として、事前に提示されたものです。

夕爛昔語り五        投稿日 2000年7月24日(土)

そして、レポートの提出日がきたのです。私は、きちんとレポートを提出いたしました。そう・・・!提出したのです!!
しかし・・・我が師匠はこうおっしゃられたのです・・・。
「やり直し!!!」
と・・・
その時の私の心境はまさに「ふざけるなあああああっ!!!なめとんのかっ!?」
といったカンジでした・・・。
そして・・・悲劇(喜劇?)は起こったのです・・・・・・。

 

夕爛昔語り六       投稿日 2000年7月31日(土)

〜会話・再現〜
パ「なんだこれは!?」
夕「レポート」
パ「私は日本神魔界についてのレポートをかけと言ったはずだが・・・?」
夕「言ってた
パ「これのどこが日本神魔界のレポートなんだ!?」
夕「全てが。」
パ「白紙ではないかっ!?」
夕「そう。日本神魔界のレポート。」
パ「どういうことだ・・・?」
夕「こういうこと。」
パ「夕爛!!」
夕「だから!日本神魔界でつくられてるレポート用紙だってばっ!!」
パ「お前はっ・・・・・・!!」

 

夕爛昔語り七      投稿日 2000年8月2日(月)

〜続・会話〜
夕「何?」
パ「・・・夕爛。私はレポートを書けと言ったはずだが・・・?」
夕「言ってた。」
パ「・・・で、これには何も書いていないと思うのだが・・・?」
夕「・・・ふっ!!甘い!!!」
パ「?」
夕「右端の方をよ〜〜〜〜〜〜〜く見るんだっ!!!」
パ「右端・・・?なっ・・・!これはっ・・・!」
夕「ちゃ〜んとかいてあるでしょ?」
パ「書いてあるとはいえ・・・これは・・・」
夕「通し番号。」

 


夕爛昔語り八       投稿日 2000年8月24日(火)

パ「ふざけるなあああっ!!」
夕「んじゃあ聞くけど、お師匠は私がまともなもん提出するとでも思ってたの?」
パ「そんなわけないだろう。」
夕「・・・・・・・。」
パ「それにしても・・・昔は生意気で口悪くて性格ヒネてるだけだったのに・・・ついに開き直りだすとは・・・・・・ああ・・・頭痛が・・・」
夕「・・・安心しな・・・お師匠も十分口悪いよ・・・・・・」
パ「何を言う!私はいつでも優しくて美形で実力もあって・・・・・・最高の師匠ではないか!!」
夕「なっ!!」
パ「そうだろう?」
夕「ナル・・・シー・・・?」
パ「なんのことだ?」
夕「お師匠って・・・ナルシー・・・だったの・・・?」

 

夕爛昔語り九(最終回)     投稿日2000年9月16日(土)

パ「ナルシー?それは「なるほどシスターズ」の略か?」
夕「なっ・・・何それ・・・?」
パ「いや・・・よくは知らないが・・・」
夕「少しでも知ってるだけ恐い・・・」
パ「西洋神魔であれば・・・皆知っているはずだが・・・?」
夕「そうなん!?」
パ「ああ・・・。現に皆仮面をつけているだろう?」
夕「まさか・・・あれってコスだったの!?」
パ「知らなかったのか?ふっ・・・修行が足りないな!!よし!これからコンビニ全店を回り、一番綺麗にコピーができる店舗を探して、レポートにまとめろ!!」
夕「え!?ってか・・・全然関係ないでしょ!?」
パ「はやく行ってこい!!」
夕「うわああああああああああああ・・・・・・・・・・・・」


・・・こうして・・・私は日々鍛えられていったのでした・・・・・・。



           〜〜〜完〜〜〜


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