奥薬研温泉

恐山からさらに奥に進む。大畑川に沿って上流に進んで行くと、風景がだんだんと変わってくる。薬研渓流には散策路が整備されており、涼しげな川の流れと青々とした木々を眺めながら散策できる。トンネルを抜けると右手に滝が‥‥。

薬研渓流

そうこうしてるうちに奥薬研温泉に到着。さっそく露天風呂夫婦かっぱの湯につかるとしよう。どこで料金を払うのかと思ったが、どうやら無料らしい。

思ったよりきれいで、しっかりした造りの風呂だ。目の前には大畑川の渓流、辺りは国定公園の豊かな緑。露天からの景色はなかなかいい。湯船もずいぶん広くて、10人やそこらどうってことない。若い女性にも人気があるようだ。ただ、施設がきれいに整い過ぎているため、秘湯感はない。ひなびた感じを求めるなら、あえてかっぱの湯(近くにある)を勧める。こちらのほうが素朴でしぶい。ただ囲いもなく混浴なのであしからず。

夫婦かっぱの湯

かっぱの湯


下風呂温泉

山の湯を充分堪能した後は、海の湯だ。今日の宿はホテルニュー下風呂。部屋からふと外を見ると、何やら陸橋のようなものが見える。この辺りには鉄道は無いはず‥? 何だ???

実際に行って確かめて見ると、そこに線路はなく、かといって何か他のの施設のようでもない。宿に帰ってご主人に聞くと、かつてこの辺りまで鉄道をひく計画があったのだそうだ。計画は途中で見直され、中途半端に造られた施設が残されたようだ。鉄道がもし延かれていたなら、この温泉地もまた違った姿になっていたかもしれない。

陸橋?

下風呂の湯は海辺にある温泉にしては珍しく、白濁したきれいな湯である。肌触りもやわらかで、露天こそないがいい泉質だ。ご主人の話では、天候などにより湯質や湯量に変化があるということだ。下風呂は交通の便が悪いためか、落ち着いた雰囲気がある。のんびり湯につかり、目の前の海であがるうまい魚を食らう。それが下風呂のすべてである。新湯と大湯、二つの共同浴場はどちらも240円だ。

ホテルニュー下風呂の風呂


本州最北端の温泉へ‥‥

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