有馬小旅

ふと有馬温泉に行きたくなった。日本書紀にも登場する日本最古の温泉のひとつ。付近に火山もないのに98℃の高温泉が湧くという、未だに謎の多い温泉‥‥。


有馬温泉へ

思い立ったが吉日、三連休初日の朝7時、私は東京駅新幹線ホームにいた。新神戸まで約3時間、朝飯に買い込んだ駅弁を平らげ、ウトウトしているうちに到着。さーて温泉温泉! しかしどうやって有馬温泉まで行こう? ご存知有馬温泉は神戸からは六甲の山々を越えた裏にあたる。北神急行、神戸電鉄と電車を乗り継いで行くこともできる。六甲にかかるロープウェイを乗り継いでという手もある。しかしどちらも以前ただ一度だけ有馬を訪れた時に使ったなぁ‥‥。その時『有馬温泉行きバス乗り場→』という文字が目に飛び込んできた。路線バスかぁ、ひょっとすると六甲越えの景色のいいルートだったりするかも。よーし、これにしよっ! やがてやってきたバスはほぼ満席状態。これから六甲越えの景色のいい‥‥、と思う間もなくバスは長い長いトンネルへ。やっとトンネルを抜けると、すでに六甲山の裏側。あー六甲越えのパノラマビューが‥‥、う〜ん、そんな旨い話はないか。バスは40分程で有馬温泉に到着。有馬川にかかる太閤橋に立つ。先の方にには赤い欄干のねね橋が、手前には温泉の湯が導かれた池が見える。

太閤橋より


さっそく風呂といきたいところだが、もうお昼なので飯にする。小洒落た店もいいが、お世辞にもセンスは感じられない一軒の店が目についた。神戸電鉄有馬温泉駅のすぐ横、雑多な入口、そして何よりタクシーの運転手がつま楊子くわえて出てきたのを好感した。昼の定食がおすすめという(うどんと寿司のセットが700円)。寿司はショーケースから好きなものを選んで取る。バッテラ、いなり、生寿司などの中から私は穴子の押し鮨と太巻きの盛り合わせを選んだ。やがて運ばれてきたうどんには揚げと天ぷらがのっている。やわやわの麺は許し難かったが、ダシはさすがに旨い。ずずずっと最後まで飲み干した。さて腹も落ちついたし、そいじゃぁ、ひと風呂いきますか!

ごちゃごちゃした入口

どれでもひと皿380円

どれにしようかな

穴子寿司と太巻きをチョイス

やわやわ麺だがダシは旨い


さて風呂だ!

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