銀の湯

銀の湯も順番待ち状態。回転はよく5分程の待ちですぐ中へ。湯は無色透明。炭酸泉とラジウム泉の混合だから、見た目に特徴がないのも無理がない。しかし待てよ‥‥、何だこの塩素臭。それに加熱循環だ。これじゃ炭酸もラジウムもとっくにどっかに飛んでいる。浴感も全然なく、つかる価値はない。もともと源泉の温度は低いのだが、何故敢えて源泉浴槽を設けなかったのか? 勿体ないなぁ。

銀の湯


銀の湯のちょっと先にタンサン坂という名の坂がある。その名の通りここに銀の湯に引き入れている炭酸泉の源泉があるのだ。小さな公園のすぐ裏にある源泉、配管で湯を送っているためか、湧いている様子は見てとれない。おやっ、何だこの蛇口は‥‥? 源泉と書いてある。蛇口をひねり、しばらく流した後口に含んでみる。金気の味と弱い炭酸味。ちょうどピチピチの新酒の生生(火入れをしていないもの)の柔らかな炭酸味に似ている。昔はこれに甘味をつけてサイダーにしたそうだ。

タンサン坂

源泉の飲み口

さてそろそろ陽も傾いて寒くなってきた。ぼちぼち有馬を後にするかな。なにぶん思い当たりばったりで有馬にやってきたもので、今晩の宿をとっていなかった。有馬温泉の旅館案内所で聞いてみたが、「今日ですかぁ? 空室があるかどうかは聞いてみなければ分からないけれど、まぁ空いていたとしても15000円か20000円からですよ。」 やっぱりそうですか。失礼しました。まぁ想像はついていたことなので驚きはしない。三連休に部屋が空いていて、しかも2万以上するような宿に泊まる程私は馬鹿ではない。他を探すか。神戸市内のビジネスホテルでも‥‥。ところがこれが全く空いていない。どこも見事に満室なのである。普通休日のビジネスホテルは空いているものだが、神戸のような観光地では違うらしい。仕方なく神戸をはずして探すことにした。結局、明石まで離れてやっと宿を取ることができた。ま、温泉さえつかれれば宿にはこだわらない。明日に備え美味しいもん食べてはよ寝よ。この晩、神戸牛や明石の鯛を賞味したことはいうまでもない。


街の中にも温泉が!

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