新野地温泉

翌日、空は見事に晴れ上がった。標高1000mの温泉、堪能しようではありませんか! 訪れたのは新野地温泉。ここの露天風呂、一度入ってみたかったんだぁ〜! 鄙びた温泉宿をイメージしていたが、思ったより立派な施設。ま、とにかく風呂!

新野地温泉

内風呂は木造りで、いー感じの鄙び方。ガタつく引き戸、軋む床‥‥、こういう風呂は耳からも官能を刺激する。キメの細かい白濁した湯、柔らかく香るイオウの香り。床や壁は微妙に異なるな木の風合い、開け放たれた窓からは太陽に輝き返す元気な若緑、どこをどう見渡しても、およそ化学的な光沢や色彩は見当たらない。湯にひたり陶酔する至福の時間‥‥。

窓外の若緑

木の風合いがいい

宿の建屋から表に伸びる木道。その先には白い湯気をあげる源泉が‥。木道はふた手に分かれ、右に行くと女性用の露天風呂、左に行くと男性用の露天風呂である。わくわくする気持ちを抑えて、足元に気を付けながら木道を辿っていくと‥‥。

露天風呂へ続く木道

いやぁ〜、いいなぁ〜、ワイルドな雰囲気! 湯舟、床、目隠し、ひと休みする椅子に至るまですべてが木造り。辺りには木々が雑然と生い茂る。小綺麗な庭園風の露天風呂も悪くはないが、こんなワイルドな風呂はストレートにハートを掴む。真っ白な湯にザブッとつかる。湯は少しピリピリと刺激がありけっこう熱い。我慢してしばらくつかり湯舟からあがると、爽やかで涼しい風が肌を癒す。最高に気持ちいいっ! つかる・涼むを何度も繰り返しているうち、ついつい長湯になってしまった。気がつけば肩が赤く日焼けしている。風は涼しいが、陽射しは強かったようだ。お腹も空いてきたし、そろそろあがりますか!

雑然と生い茂る木々

奥に源泉と女性用露天風呂

あ〜、さっぱりしたぁ。標高1000mの露天風呂、しっかり満足したので温泉めぐりもひと休み。ここまで車のエアコンはつけずに天然の涼風を楽しんできたが、ここからはしっかりエアコンを効かせて山を下っていきましょ!


土湯峠を下り磐梯山の裏を抜けて目指すのは山都町。あの山都そばで有名な蕎麦処である。そう、冷たい蕎麦をツルツルっといただきましょ!

磐梯山


山都町の宮古といえば知る人ぞ知る‥‥

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