釜山の温泉アニョハセヨ!


東菜(トンネ)温泉

慣れない街を歩くのは疲れるものだ。なんだかんだいってもう3時、そろそろ今晩の宿を探すか。まずは地下鉄で東菜(トンネ)温泉へ行ってみよう。最寄り駅の温泉場駅まで約30分。これで700ウォン(約70円)は安いなぁ。釜山市の地下鉄は一番遠くまで乗っても80円。公共交通機関の値段の安さは驚きだ。地下鉄は途中から地上に出て高架にかわった。街並や看板を食い入るようにみる。日本とそんなに変わらないなぁ‥‥。やがて電車は温泉場駅に到着。韓国では温泉オンチョンと発音する。場はジョン。だからここはオンチョンジョン。んーいい響きじゃん!

温泉街があるとおぼしき方向へ、ずるずるキャスターを引きずりながら歩く。足はもうずいぶん疲れている。早いとこ宿を決めよう。私はまず最初にあたってみたい宿があった。銭湯を兼ねている温泉宿で泉一温泉というらしい。で、どこにある? セブンイレブンなどで聞き込みしながら温泉街を歩く。やっと見つけた泉一温泉旅館。意外に宿の前は車でいっぱい。なんだなんだ?随分な人気だなぁ。

地下鉄の温泉場駅

あっちの方が温泉街か?

まぁ、あたって砕けろ、部屋が空いているか聞いてみよう。フロントで「パン イッソヨ(部屋ありますか)?」「イルパゲ オルマエヨ(一泊いくらですか)?」とカタコトで聞くと「サーマヌウォ(4万ウォン=約4000円)」との答え。そんなもんなんだぁ。たぶん探せばもっと安い宿はあるのだろうが、疲れているし高くはないのでここで落ちつくことにした。オンドル部屋とベットの部屋を選ぶことができるというので、ベットの部屋をチョイスした。

部屋に入るとモワーッとあったかい空気が体を包む。噂には聞いていたがオンドル効果恐るべし。オンドル部屋とは韓国式の床暖房で、寝る時はその床の上にふとんを敷いて寝る。私は暑がりなのでベッド部屋を選んだが、ここもポッカポカの床暖房。オンドル部屋との違いはベットがあるかないかぐらいだ。床に直に座るとポッカポカで気持ちいい。暖房の強さの調節はできない。かなり効きがいいので、窓を少し開けて温度調節する。ゆったりした部屋、気に入った!

さて宿に落ちついたのでひと風呂浴びよう! この旅館は1、2階が公衆浴場になっていて、宿泊者は入浴料がタダ。手拭いも石鹸も用意されているので手ぶらでOKだ。脱衣場に入るとそこには何故か床屋が? どうやら韓国では体と共に頭もさっぱりするらしい。広い浴室には温度の違う湯船、各種サウナ、水風呂などがある。人気があるのか人で一杯だ。それにしても韓国の人は皆堂々としておられる。手拭いで前を隠したりは全くし ない。ちょいと真似して胸をはって歩いてみる。どうだぁっ! 湯は無色透明で味もほとんどないが、指の間に確かに残る感触はまさしく温泉だ。

この旅館、部屋の風呂も温泉である。バルブを捻ればほんの10分程でプライベート温泉の完成! もう一度温泉にゆっくりつかり直す。

ベッド付きのオンドル部屋

バルブを捻れば‥‥

プライベート温泉!


やっぱ焼肉といったらカルビでしょ!

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