釜山の温泉アニョハセヨ!


南浦洞(ナムポドン)でカルビを喰らう

さあ腹が減った。やっぱり焼肉が食べたいなぁ。地下鉄で南浦洞(ナムポドン)まで出て、焼肉屋を物色する。南浦洞は賑やかな街で、博多のように食事屋台が並ぶ通りもある。釜山の店にはショーウィンドウというものがほとんどなく、店の内部が見えるところは少ない。そこが焼肉屋か電器屋か見分けるには、店頭のハングル文字を読むしかないのだ。覚えたてのハングル文字でカルビを探す。やがて見つけたカルビの文字、きっと焼肉屋か何かだろう。とにかく店内へ‥‥。そこは高級店という感じではない普通の焼肉屋のようであった。店主はカタコトの日本語ができるようなので、まずはカルビ肉とビールを注文した。

程なく運ばれてきたのはカルビ‥‥ではなく、付け合せの小皿。日本でいうお通しのようなもので、料金はタダでお変わり自由である。これが次から次へとテーブルに並べられていく。おいおい幾つ持ってくるの‥‥。その数何と15皿。隣のテーブルの4人組も同じだけ並んでる。どうやら一人何皿ずつというわけではなく、とにかくテーブルいっぱいに並べるらしい。あっけにとられていると女将が「さあ召し上がれ!」。これ全部食べてたらそれだけで腹にたまるぞ‥、などと思いながらパクついていると、ジャーン、骨つきカルビ2人前登場! ヤッホーッ! アジュモニ(おかあさん)が手早く肉を網のうえに広げ、焼きながらはさみでジョッキンジョッキン切り分ける。キムチもネギのサラダもはさみでジョッキジョキ。やがて肉が程よく焼けると皿に取ってくれて「さあ召し上がれ!」。焼きたてを頬ばる。ん〜、さすがに旨い! アジュモニお薦めの食べ方は、ネギとサンチュの辛味サラダに肉をのせ、さらにキムチをのせて一緒に食べるのだが、これがまた旨い! キムチの酸味、ネギとサンチュのサクサク、それに唐辛子の爽やかな辛味が加わってカルビ肉によく合う。ビールで流し込めば、もうシ・ア・ワ・セ〜。食べきれない程食べて食べて、ビール飲んで23000ウォン(約2300円)。大満足でございました!

博多みたい

やっぱカルビでしょ!

つけ合わせが何と15皿

満腹で膨らんだ腹をさすりながら東菜温泉に戻ってみれば、すっかり夜の街に変わっているではないか。様々な色のネオンが光る温泉街。あの馴染みの温泉マークもあちこちに浮かび上がっている。実はこの温泉マーク、温泉のみを表しているわけではない。このマークは宿という意味でも使われており、旅館もラブホテルもこのマークなのだ。ちなみに韓国では普通のホテルとラブホテルの区別ははっきりしていない。部屋の料金も一人いくらではなく二人で泊まっても同料金である。今晩4万ウォン(約4000円)で泊まっている旅館も、二人で泊まれば2000円づつという具合。

夜の東菜温泉

温泉マーク


韓国随一の硫黄泉?

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