釜山の温泉アニョハセヨ!


太宗台(デジョンデ)温泉

釜山滞在も今日が最後、もうひと風呂ぐらいはつかりたい。釜山の港の入口に一周十数キロの影島(ヨンド)がある。連絡橋で結ばれているので、ほとんど陸続きのようで便がいい。この島に近年湧いた太宗台(デジョンデ)温泉がある。さっそく中央洞(チュンウォンドン)のインフォメーションで、太宗台(デジョンデ)温泉への行き方を聞くと、バスで20分程で行けるとのこと。よーし行こう!

インフォメーションで教えてもらったとおり、バス停で路線バスを待つ。韓国では乗りたいバスが来たら、ハッキリと乗る意志を表わさないと通過されてしまう。私は88番のバスを待った。それは程なくやってきた。手を上げ身を乗り出す。停車したバスの運転手に念のため「デジョンデ(太宗台)カヨ(行きますか)?」と聞いた。運転手が頷くのを確認して席につく。釜山の中心部からバスに乗り10分も走ると賑やかなエリアを抜け、島の外周道路になる。くねくねと島の形を辿りながら島の裏側へ走る。温泉健康ランドは影島の先の方にドンと建っていた。折角なら海を見渡すもっ といいところに建てればいいのに‥‥。そこは見晴しの利かない場所だった。海を臨む露天風呂などは期待できそうにない。とにかくここでつからせてもらおう。

エントランススペースはやけにゆったり取られている。ここは結婚式場か? 受付で入浴料4900ウォン(約490円)を払い、2階へ上がる。脱衣場の一角にはぐるぐる回る赤青のサイン。ここにもあった脱衣場内の床屋。珍しいので写真を撮らせてもらおうとお願いしてみたが、写真はダメとのこと。まあしょうがない。脱衣場の壁に温泉の分析表が貼ってあった。どれどれ‥‥、NaとClが多いなぁ。ということはナトリウム-塩化物泉(食塩泉)か。浴室は‥‥。韓国人の大好きなサウナはもちろんジャグジー、ピラミッド風呂(?)まである。一応、露天風呂もあるのだが風情はない。風 呂に風情まで求める日本人が特別なのか? 

太宗台温泉の文字

太宗台(デジョンデ)温泉

帰りのバスは‥‥

釜山温泉めぐりの旅最後の湯につかり、ぽかぽかした体で帰りのバスに乗る。MLBの新庄選手に似たハンサムな運転手だった。これが飛ばす飛ばす。くねくねしてアップダウンのある道をぐいぐい進む。ジェットコースターのようで面白かった。

南浦洞(ナムポドン)に戻り、昼飯にする。小さな食堂で頼んだのはカルビタン(カルビスープ)。そんなものでお腹いっぱいになるのかって? なるんです! 頼んだのはスープだけなのに、付け合せのおかずが9皿、それに御飯、これ全部タダ。サービスなんですねぇ。カルビのダシがしっかり出ているスープが旨い。スッカラ(柄の長いさじ)で御飯をすくい、コチュジャンを溶き入れたカルビタンに少し浸して食べる。うん、これもいける。おかずの中で一番気に入ったのがヌル(水)キムチ。スープのようなキムチで、やや酸っぱい汁の中に大根や白菜がつかっている。この酸っぱさは乳酸菌による発酵によるものだそうで、冷麺のスープに入れても旨いのだとか。もちろん汁まで飲み干したことは言うまでもない。料金はもちろんカルビタンの分だけで4900ウォン(約490円)。めっちゃ安! お腹もふところも大満足!

カルビタン

スープしか頼んでないのに‥‥

ヌル(水)キムチ


さきいかの正体は‥‥

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