続・釜山の温泉アニョハセヨ!


再び釜山へ

わずか半年の間に、同じ土地を二度旅するというのは、私にとってはかなり珍しい。いつも未到の地を夢見る私だが、今回は半年ぶりの釜山再訪である。何故再び‥‥。その理由は前回の訪問にある。初めての国、初めての言語、そんな環境に一人ぶらりとやってきて温泉めぐり‥‥。うまくいくこともあれば、いかなかったことも‥‥。そしてやり残したことの数々‥‥。

馬金山(マクムサン)温泉へ行ってみたかった。

海雲台(ヘウンデ)のインフォメーションで教えてもらったチョンフンジャンという浴場を見つけることができなかった。

セマウル号(特急電車)やムグンファ号(急行電車)に乗ってみたかった。

屋台でトッポッキやおでんをつまみ食いしたかった。

ふぐちりを食べたかった。

冷麺やクスなどのを食べてみたかった。

パジョン(ネギのお好み焼き)を食べてみたかった。

もっと安宿に泊まってみたかった。

市場や街をもっとゆっくりブラブラしたかった。

‥‥‥‥‥

言葉や勝手がわからず、また時間がなくてできなかったことが多すぎた。私の中でまだ釜山の旅は終わっていなかったのである。釜山の旅を完結するためにはもう一度行くしかない! この半年の間につたない韓国語も少しはマシになってきた。今行くしかない! そして私にはもうひとつやってみたいことが増えていた。ざぶっと湯につかり「チョクナー(いいねぇ)」と呟くこと。チョナン・カンのチョンマルブックによれば、語尾を伸ばし気味に気持ちを込めて言うといいらしい。「ハァー、チョクナーー‥‥」きっとこんな感じで「はぁー、いい湯だなぁー‥‥」ってことになるのだろう。よっしゃ!

今回も海路釜山へ向かうことにする。といっても前回使った夜行のフェリーではなく、博多⇔釜山を2時間55分で結ぶ高速船ビートルで行くことにした。4月某日正午、船は滑らかに博多港を出航した。波は穏やか、揺れはほとんどない。船内で買った150円のビール(免税なのだ)で旅の始まりに乾杯し、博多で買い込んだ地鶏おこわを噛み締めた。これから4日間韓国にひたる。これが最後の和食なのだ。

まもなく出航

最後の和食を噛み締める

ビートルとすれ違う

‥‥‥‥ウトウト昼寝をしているうちに、釜山に到着。わずか3時間の船旅、あまりに呆気無くて面白みにかけるなぁ。どうせ乗るなら夜行フェリーをお勧めする。いろんな人間ドラマが見れて断然面白い。


釜山に着いたらまず‥‥

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