続・釜山の温泉アニョハセヨ!


西面(ソミョン)屋台めぐり

釜山に戻ったのは夕方5時頃。宿探しが億劫になり、夕べ泊まったポンファジャン(鳳凰荘)に再び転がり込む。荷物を放り出すとすぐに街に繰り出した。

地下鉄に乗って出掛けたのは西面(ソミョン)、釜山で一番賑やかな繁華街だ。そびえ立つロッテホテルの周りにはぐるりと屋台の列、100軒はあるだろうか。さらに通りを埋め尽くす屋台の数々‥‥。すっげーっ! 屋台の前を通るとおばちゃんの呼び込み声が掛かる。ちょっとでも足を止めるとその声は一層元気付く。この屋台でつまみ食いがしたかったんだよなぁ。

思いきって一軒の店の前に立つ。前を通った時ダシのいい香りがしたのだ。目の前には串に刺さったおでんが鍋につかっている(ちなみに"おでん"は韓国でも"おでん"というのだ)。周りの人を見ると、おもむろに好みの串を手に取り、何本か食べて最後に精算しているようである。さっそく真似をして‥‥、おっ旨いじゃん! こりゃ魚の練り物だな。おばちゃんは醤油ダレの壺にちょっと付けて食べてみろと手振りで示す。どれどれ‥‥、タレはちょっと塩っぱくて、つけない方が美味しいかな。おばちゃん、赤い小さなカップをおでんの鍋に突っ込み、スープを掬って差し出した。好きに掬って飲めとこれまた手振りで勧める。このダシがなかなか旨い。こりゃ日本人好みの味だな。どれもうひと串‥‥。ふた串つまんだところで精算する。今日は何軒もハシゴするのが目標なのだ。「オルマエヨ(いくらですか)?」 「ユッペクォン(600ウォン(60円))」 おでんふた串で60円、安っ!

ロッテホテルの周りはこんな感じ

屋台がいっぱい!

まずはおでんを‥‥

ぶらぶらしながら次の屋台を物色する。大体品揃えどの店も似たようなもので、おでん、トッポッキ、マンドゥ(はっきり言って餃子だな)、キムパプ(韓国式のりまき)、パジョン(お好み焼き)など。2軒目ではトッポッキとマンドゥを食べてみた。トッポッキは餅を甘辛いコチュジャンでからめた物で結構人気がある。皿に山盛りにして食べてる女の子も見かけるくらいだ。どれどれ‥‥、ほーう悪くない。でも一個でいいかな。ちなみに皿にビニール袋がかけてあるのは、皿を洗わなくて済むようにとの屋台の知恵だ。トッポッキとマンドゥで600ウォン(60円)。ごちそうさま!

マンドゥ

トッポッキ

おでんダシは赤いカップで勝手に飲む

さて次の店は‥‥、あっパジョン(お好み焼き)食べてみよっ! 焼き立てを指差して「イゴジュセヨ(これください)」。するとおばちゃんパジョン(お好み焼き)を鉄板の上で焼き直す。そしておもむろにヘラでバラバラに‥‥。何すんねんっ! これがこちら流なのか? 無惨にばらばらになったイカ入りのパジョンに、塩っぱめの醤油をちょっと垂らして食う。味はまあまあ。パジョン1000ウォン(100円)。さすがに立て続けにつまんだら腹が張った。3軒はしごして全部でいくらだ? えーっと220円! 安っすいなぁー。

ちょっと屋台でつまみ食いした後、焼肉を食べに‥‥と思っていたが、腹が張ってどうもその気がしない。まだまだ食べたいものがあるのだが‥‥、この時ほど大食漢でないのを悔しく思ったことはない。しょうがない、ビールでも買って帰るか。コンビニでビールと焼酎を買い込み宿へ戻った。胃が元気になるように「胃力」も飲んでみた。元気になりそうなネーミングだ(中身はヨーグルトドリンク)。

何故かバラバラにされたパジョン

ビールと焼酎とかっぱえびせん?

”胃力”


麺が食べたい!

INDEXに戻る

次のページへ進む