続・釜山の温泉アニョハセヨ!
東菜(トンネ)温泉・鹿泉湯(ノクチョンタン)
東菜(トンネ)温泉に着いたのは午後7時過ぎ、辺りは少し暗くなってきた。半年ぶりの再訪である。馴染みのある温泉街、緊張感も和らぐ。さて今晩はどこに泊まろう? 以前は泉一(チョニル)温泉というホテルに泊まった。同じところでは面白くない。そうだ、鄙びた銭湯を経営していた鹿泉(ノクチョン)ホテルに行ってみよう。
あー懐かしいなぁ。あれっ、ホテルの目の前にあったちっちゃな銭湯(鹿泉湯(ノクチョンタン))が無くなってる! 通り向いにはノクチョンタンと書かれた真新しいビルが‥‥。改築するとは聞いていたが、建て替えたんだぁ。しばしボー然。とにかく宿を決めなければ。フロントで空室を聞いてみる。部屋は空いていて、一泊48000ウォン(4800円)だという。思ったより高かったのでちょっと迷った。しかし当初より宿泊費は3泊で100000ウォン(1万円)とみていたし、昨日おとといと25000ウォン(2500円)の宿に抑えたことで、宿泊費に余裕はある。ここで決めるか。
部屋は清潔快適で何もいうことはなかった。床はオンドルで暖ったか、そこに大きめのベッド、テレビ、冷蔵庫‥‥。浴室は明るくゆったりしていて、湯舟にはふたつのバルブ。一方が温泉、もう一方が水であろう。
鹿泉(ノクチョン)ホテル
快適な部屋
部屋の風呂はもちろん温泉
チェックインもそこそこに通り向いの真新しい鹿泉湯(ノクチョンタン)に行く。実は夜8時に終わってしまうというので時間がなかったのだ。昨年訪れた時、鹿泉湯(ノクチョンタン)はホテル前の駐車場の一角にポツッとある鄙びた銭湯であったが、今は取り壊されてそこは駐車場になっている。その代わり通り向いに、新たな鹿泉湯(ノクチョンタン)として立派なビルが建てられたのだ。
ホテルのフロントでもらった割引券を受付にだし、2000ウォン(約200円)を支払う。男湯は3階、ロッカーも大きく機能的になった。広くなった脱衣場には床屋もできた。さて湯は‥‥。浴室に入ったとたん鼻につく臭い。何だ? 薬草の臭いが充満している。こいつはいただけない。湯舟の数も広さも以前とは比べ物にならないくらい大きくなった。しかし湯はいまいち。感触もなく疲れた湯の印象。唯一源泉が注がれていると思われる湯舟があったが、これがめっちゃ熱い。さすがにここにつかる人は少ない。しかしここは見栄と意地で‥‥。涼しい顔で(いやきっとこわばっていただろう)つかってみたが3分ともたない。
以前は5時半から営業していたが、新しくなって早朝営業はやめてしまったようだ。普通の日帰り入浴センターになってしまったようで、ちょっと寂しい。かつての鄙びた鹿泉湯(ノクチョンタン)が懐かしい。
鹿泉湯(ノクチョンタン)
かっこいいタオルだなぁ
かつての鹿泉湯(ノクチョンタン)
結局ホテルに戻って風呂につかり直した。源泉はやはり熱いので水も少し入れて温度調節する。バルブを捻れば10分程でマイ温泉! 湯は全く無色透明で無味無臭。しかしながらちゃーんと湯の感触がある。いい湯だ。湯の感触を充分味わいながら目を閉じる。「ハァー、チョクナーハー‥‥(いいなぁ‥‥)」 自然とそんな言葉がこぼれた。満足であった。
なんて旨いんだ!