追分ソーランライン

日本海に沿って走る国道229号は、別名追分ソーランラインと呼ばれる海岸通りだ。この海岸に沿って日本海をのぞみながら北上することにした。

鮪の岬(しびのみさき)は、追分ソーランラインから日本海にちょこっと張り出した小さな岬だ。安山岩の柱状節理が独特の景観をつくっている。鮪の岬はマグロという漢字を書くが、私にはクジラのひげのようにみえるのだがどうであろうか? 白い色の付いている部分、近づいてみるとなんとウミネコの糞である。

鮪の岬(しびのみさき)


平田内温泉

熊出没注意!の露天風呂。秘湯‥‥かと思いきや、アクセスはいたって簡単。海沿いの国道から山側に折れて数分。道が行き止まりとなったら、露天風呂はすぐそこ。なんとも呆気無い。‥が、そこにはいい野湯がある。

渓流沿いの岩のくぼみに、湯をためただけ。湯船は3〜4人も入ればいっぱいのコンパクトサイズだ。渓流は小さな滝になりザーザー流れ、木々も美しい。秘湯の感さえある。気持ちのいーい湯だ。贅沢をいえば、むしろ徒歩でしか行けない方が秘湯感は高まるのだが‥‥。

湯船の中ではあまり動き回らないほうがよいだろう。沈澱している湯の華が舞い上がってしまうのだ。

渓流の脇にある湯船

湯船のすぐ上には脱衣場がある


まだまだ温泉には入り足りない。次は‥と

見市川に沿って国道277号を海岸線から少し入ると一軒宿の見市温泉(けんいちおんせん)がある。知名度はあまりないが、露天風呂が完成したばかりと聞き立ち寄った。

露天風呂はずいぶん小さいのだが、何とラッキーなことに目の前には見市川。何の目隠しの必要もなく、視界が開ける。湯船の広さの割に、開放感がある風呂だ。湯はいかにも鉄分の多そうな茶褐色だ。

見市温泉の露天風呂


貝取澗温泉

この日の宿は貝取澗温泉の国民宿舎あわび山荘にとった。混浴の大浴場は長い岩風呂で、銀婚湯の風呂によく似ている。宿の名前からして、夕食はあわびづくしと思いきや、小さな刺し身が3切れだけであった。しっかりあわびが食べたければ、予約時に注文しておくべし!


まだまだある、穴場の温泉

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