臼別温泉・湯とぴあ臼別

国道229号から案内にしたがって林道にはいる。道はダートになるが、走りにくくはない。約4kmほど走ると、無人管理のささやかな施設がある。

湯とぴあ臼別(ゆーとぴあうすべつ)。名前から連想するほど、あか抜けた施設ではない。もと温泉旅館があったところに造られた無人の町営施設だ。

周囲はひっそりとした山林。露天風呂から眺める新緑はなかなかいい。紅葉の時期はもっといいだろう。男女別の湯船であるが、厳密に分離されているわけではない。ま、山中の穴場の温泉なので、この程度は御愛嬌。

帰りがけには清掃協力金100円を料金BOXに入れていこう。

新緑が美しい

右が男湯、左が女湯


瀬棚

瀬棚という街までやってきた。瀬棚のシンボル三本杉岩が海から突き出ている。

瀬棚でこれからの行く先に初めて迷った。このまま北上を続けるか、それともここからフェリーに乗り奥尻島に渡るか‥。奥尻島へ渡るフェリーは、車1台往復で2万円以上もする。かといって車を置いていくと、一周80km以上ある島での足に困る。島に渡る以外にも、まだ行きたいところはたくさんある。しばし悩んだ末、北上を続けることにした。奥尻島に後ろ髪をひかれつつ‥‥。

後に朝日温泉で出会ったA氏(私と同じように車で温泉めぐりをしていたのだが)は、車に自転車を積んで旅しており、奥尻島へは自転車だけをもって渡ったと聞いた。準備のよさに感心するとともに、うらやましく思えた。

三本杉岩

海岸に沿って走る国道229号沿いには、切り立った崖が多い。崩落でつぶれた旧道の脇には、新しい道路とトンネルがつくられていた。道路にはよく落石注意という標識があるが、こんなのが落ちてきたらひとたまりもない。崖の下を通る時は、早く通過しようと無意識にスピードを上げてしまう。

崩落崖と新しいトンネル


モッタ海岸温泉

モッタ海岸温泉は国道229号沿いに建つ一軒宿である。海辺の温泉にしては珍しい硫黄泉だ。できたばかりの新館(といっても普通の家のようだが‥)の風呂につからせてもらった。露天はないが、明るい浴室からは海が臨める。硫黄のにおいはやっぱりいいなぁ〜。この温泉、硫黄だけでなくラジウムも含んでいるという。実に珍しい湯だ。

海を臨むモッタ海岸温泉

帰りがけ、ご主人におすすめスポットを教えてもらった。「賀老の瀧はいいよ。」 賀老の瀧‥‥!? 聞いたことがないなぁ??? ここから20km程あるらしい。とにかくご主人の勧めどおり、賀老の瀧に向かうことにした。


オススメ! 賀老の瀧

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