樹海ライン
八幡平へのアプローチ道路といえば、アスピーテラインがお決まりだが、裏道の樹海ラインを走ってみよう。樹海ラインは、松川温泉と八幡平を結ぶ道路だ。その名前から連想する程、鬱蒼としてはいない。実に快適なドライブルートなのだ。
高度が増すにつれだんだん空気が変わっていく。気温は徐々に下がり、美味しくなってくるのだ(これ本当!)。もう6月の半ばだというのに道路脇には雪。新緑の淡い緑と白い雪、空の青と相まって目にも涼しい。
太古の息吹
樹海ラインの途中、道路脇から立ち上る湯気を発見! 何かある‥、それは直感だった。素早く車を停めて近づく。ちょっとした坂の下から、タケノコの詰まったオレンジ色のネットを、重たそうに担いで登ってくる人がいる。何だ? 坂の下を見下ろすと、ボッコボコ沸いている湯だまりが‥‥。さらに近づくと、そこにタケノコやフキ、タマゴなどをつけて湯がいている。湯は93℃、黒い色をしている。
タケノコ
高温の湯だまり
「タケノコは15分ぐらいで茹だるの」「家でやっと大変だから」 ちょうど真っ最中のおじさんが笑った。茹だったそばから、すぐ脇の小川にネットごとつけて晒している。そういえば採ったタケノコは、すぐに湯がいた方が美味しいと聞いたことがある。採ってすぐ湯がく、材料も調理も無料だなぁ。
タケノコを小川に晒す
茹だったタケノコ
6月なのに雪見風呂?