奥鬼怒(おくきぬ)温泉郷
紅葉の奥鬼怒へ、路線バスの旅
東武特急・栗山村営バス
東武特急スペーシアで行く、紅葉の奥鬼怒温泉の旅‥‥
どっかで聞いたようなコピーだが、今回の旅はあえてマイカーをやめて、電車とバスで巡ることにした。
まずは切符の予約。東武のホームページで予約状況を確認‥‥すると、えっ! ほとんど満席だ。さすがに行楽シーズンの週末とあって、土曜午前の下りと日曜午後の上りはほとんどいっぱいだ。なんとか時間をずらして予約できたものの、危なかった。
浅草から鬼怒川温泉まで東武特急で行き、そこから路線バスで奥鬼怒へ向かう。普通電車でも鬼怒川温泉まで行くことができるが、やはり行楽気分を盛り上げるならスペーシア。しかし、今となってはそのデザインも、ややレトロな感があるが‥‥。特急という割にはずいぶんのんびり走るように感じられるのは、新幹線のスピードに慣れすぎてしまったからであろうか?
電車は2時間ほどで鬼怒川温泉駅に到着。
東武特急スペーシア
鬼怒川温泉駅からは栗山村営バス(TEL 0288-97-1178)で奥鬼怒を目指す。川俣女夫淵(めおとぶち)温泉行きのバスは、一日に4便しかない(7:35,10:15,13:10,15:45)。1本乗り遅れると、何時間も待たなければならないので、電車の到着時刻をよく確認しておく必要がある。
私はバス待ちの間に、栃木の地酒(といっても那須のだが‥‥)「天鷹(てんたか)」を買い込んだ。温泉にはやっぱり地酒がつきものである!
秋の観光シーズンでバスを待つ人は多いが、あぶれる心配はない。鬼怒川温泉はこのバスの始発駅なので、満員になり次第すぐ増発になるのだ。しかし、この先の川治温泉あたりから乗ろうとすると、運が悪ければあぶれる可能性がある。ともかくバスは2台編成で出発した。ここからはたっぷり2時間のバスの旅である。
1日4便の村営バス
往復割引乗車券
村営バスの往復割引乗車券は、鬼怒川駅の構内で買うことができる。鬼怒川温泉駅⇔女夫淵温泉間の片道2100円が往復で3870円になる。ちょっとだけお得!
栗山ふる里物産センター
バスは鬼怒川温泉を出ると1時間ほど田舎道を走り、栗山ふる里物産センターに立ち寄った。ここで10分ほどの休憩時間となる。ほとんどの人が一旦降りて、ひと息ついている‥‥、あれっ! まだ誰もバス料金を払っていないぞ。このバスは後払いだから、このまま消えたらタダ乗りになってしまう。
栗山ふる里物産センターで休憩
物産センターの入口で売ってるばんでい餅。おばちゃんが、たれを付けた餅を炭火であぶっている。何だかスゲ〜うまそうに見えた。
「おばちゃん! ばんでい餅のばんでいって何?」「そらなぁ、ばんだいの上でこねるからさぁ」「‥‥‥?」 何のこっちゃ!?
他にも鴨の串焼きやら川魚の塩焼きやら、そそられるものがいっぱい売っている。とうてい我慢できるわけがなく、鴨の串焼きを買った。もちろん大満足!
ばんでい餅
私の心配をよそに、10分後すべての人がバスに戻ってきた。そうだよなぁ〜。こんな所で姿をくらましても、どこへも行けないもんな。
ここから目的地まではあと1時間。バスはさらに山の中へと出発した。
これより先は道幅も狭くなり、車どうしすれちがいができない箇所も多い。そのため先導車がバスの運行をサポートする。瀬戸合峡のあたりに差しかかると、道は急カーブの連続。切り立った崖に張り付くようにバスは進む。鬼怒川温泉のあたりは全然紅葉していなかったが、山の奥に入るに連れだんだん色づいてきた。
露天風呂から紅葉狩り、奥鬼怒温泉郷の一軒宿へ‥‥
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