山形そば街道と山里の古湯


新庄駅

山形新幹線つばさは静かに新庄駅に滑り込んだ。ホームにはおっきな温泉マークが幾つもぶら下がってる。まるで私を歓迎しているかのように‥‥。新幹線つばさ新庄開業1周年。どれどれ温泉つからせてもらいましょか!

新庄駅

新庄までやってきたのには訳がある。私は最近蕎麦打ちを始めた。先月島根で蕎麦打ちを教えてもらったのがきっかけなのだが‥‥。信州、出雲と並び、蕎麦の本場である山形。ここを訪れないで蕎麦は語れない! 温泉マスター、そして蕎麦マスター(?)を目指し、頑張るゾー! 今回のテーマはズバリ! 

新そばを食う!

なのだ!


そば処いせき

さて新庄に着いたところで、まずは蕎麦を食べましょ! 駅から徒歩数分(いやもっとかな?)、住宅街の中にそば処いせきはある。蕎麦屋の暖簾というと紺地に白く「生そば」などと書かれたものを想像するが、ここでは真っ白。一見しただけでは蕎麦屋と気付かない。

そば処いせき

こちらでは一般的な板そば。郷にいったら郷に従え。まずそれからいきましょ! 横長の板に盛られた蕎麦、なんか不思議。‥‥ズズッ、ズズッ‥‥ 色白の蕎麦、鼻に抜ける香り、ダシもうまい。だが田舎っぽくはない、洗練された蕎麦だ。耳を澄ませば店内にはジャズの音。ここは本当に山形なのか?

板そば

木目が美しい

ごちそうさま! おっと待てよっ。蕎麦が盛られてたこの板、綺麗な木目だぁ。かすかに蕎麦カスの残ったそば猪口、湿った割り箸‥‥。物悲しく美しい‥‥。美しくはかないテーブル上の造形‥‥。よしっ、これもテーマに加えよう!


山里の古湯、肘折温泉へ!

次のページへ