ぐるり一周岩手の温泉


網張(あみはり)温泉

フロンティアの湯の心地よい余韻にひたりながら、岩手山の麓を上がっていく。窓から流れ込んでくるのは高原の風。あれっ、馬だ! 馬も気持ち良さそうだなぁ。さーて、この爽快な気分で露天風呂につかりましょ! 

岩手山の南西麓、標高750メートルに湧く網張温泉。眺望の良いいいロケーションに国民休暇村岩手は建っている。もちろんここで、湯につからせてもらうことはできる。しかし今日の目的はさらにその奥にある野湯、仙女の湯。国民休暇村岩手から裏山をちょっと入ったところにある。 休暇村で清掃協力金100円を木箱に入れ、山道をたどる。ちょいと散歩気分で歩いていると、風に乗って漂ってくるのはあの硫黄臭。この匂いを嗅ぐと無意識に頬がほころんでしまう。よく卵の腐った臭いに例えられるが、そんな臭い実際には嗅いだことがない。ゆで卵の匂いではいけないのだろうか? しばらく歩き、谷間に湯小屋が見えてくると気がはやる‥‥。

馬も気持ち良さそう

清掃協力金100円

谷間に湯小屋が‥‥

仙女の湯に着くと、男女別の露天風呂と脱衣場。以前は混浴だったそうだが、今はすだれの仕切りでおおらかに目隠しをしている(100%の目隠しではない)。先客はひとり、私も後に続く。ハァ〜ッ、湯は思わずニヤッとしてしまう白濁湯、しかも硫黄のよい香り。かき混ぜると湯の華がふわっと浮き上がる。目の前の滝からは清冽な水が流れ落ち、辺りの新緑も美しい。あ〜、嬉しい露天風呂だ!

背後には滝

思わずニヤッとしてしまう湯


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